モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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既に各報道機関やとれいん5月号の“いちぶんのいち情報室”で報じられている通り,昨年の230形233号蒸気機関車に続いて,東京地下鉄道1001号電車と院電ナデ6141が国重要文化財に指定されることが,この3月に文化庁から発表された.
 230形は日本製蒸機機関車として初めての指定だったが,今回は“電車”としては史上初の指定 であり,実に画期的なことだと思う.

東京地下鉄道1001号は,今年で開業90周年を迎える東京の地下鉄で最初の電車であり,また初期の全鋼製車として技術的価値も高いというのが,指定の主な理由.
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今年1月中旬現在の1001号の姿.入念に復元されたその姿は,いつ観ても美しい.

この1001号,かつては神田万世橋の交通博物館敷地内に保存展示されていたことをご存じの方は多いだろう.昭和59/1984年,地下鉄博物館開館に際して万世橋から葛西へ移設,同時に徹底的な整備を実施している.
 230形の際もそうだったが,このようなレストア作業は,時として却って原形を損ねることもあって,なかなか難しいところといえよう.もっともこの1001号に関していえば,ほぼ完璧ともいえる原形への復旧であり,“文句”のつけどころはなさそうである.
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修復の手はもちろん客室にも及んでいて,バネを仕込んで普段は立ち客の邪魔にならない位置にあって掴むと手元に引き寄せることができる,米国仕込みのリコ式吊り手も,ちゃんと装備されている.木目がプリントされた内張りの鋼板は,新京阪…阪急デイ100のそれを思い起こさせる.

この復元あってこその,現代の東京地下鉄銀座線に登場したレトロ1000形といえる.立派な非常燈や日本車輌の銘板などは,この1001号で使われているものをスケッチして製作したそうである.

一方の鉄道院ナデ6141.こちらは日立電鉄で事業用車として残っていた現車を,昭和47/1972年に当時の国鉄大井工場(現在のJR東日本東京総合車両センター)で現存最古の木造国電(院電)として保存展示するために譲り受けたもの.
 この事業の実現には,大井工場に長年勤務されて御料車の趣味的研究で著名な田辺幸夫さんの尽力によるところが大きかったという.
 長らく大井工場の正門脇に保存されていて,昭和62/1987年には動態に復して構内だけながらも走行した実績もある.
 それが鉄道博物館の開館に際して平成19/2007年に大宮へと移されたのである.
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こちらは10年前,鉄道博物館がオープンするに際して実施された報道公開時に撮影したナデ6141.驚かされるのは,バッファーの間に密着自連が装備されていること.昭和62/1987年の動態化に際して取り付けたものと思うが,空気管の新設とともに,もしかしたら,本線での走行も想定していたのだろうかと思うほどに本格的な装備である.現在はフック+ネジ式連結器に取り替えられ,空気管は撤去されている.
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今年はじめのナデ6141室内.ニス仕上げの木部をはじめ,各部は美しく保たれている.地下鉄博物館では,国重要文化財指定を機に,車内の見学を中止したが,こちらは引き続いて客室も見学できる.貴重な歴史資料に身近に触れることができるというのも,大切な文化財保護のための活動ではないかと思う.

さて,今回の文化財指定.もちろんのことこの鉄道車輛2輛だけではなく,多くの美術工芸品が対象になっている.その総数は国宝が7件,国重要文化財が37件.それらが,4月18日から5月7日まで,東京国立博物館で展示されているというので出掛けてみた.とはいえ,2輛の電車が上野へ運ばれたわけではない.単に資料写真が展示されているだけである.けれど,それを“口実”に,たまには仏像や旧い酒器香炉茶碗,屏風絵などを鑑賞するのも一興かと思った次第…歳月を経てなお輝きを失わない造形物から伝わる力強さに圧倒されることになったが.

もっとも興味深かったのは,同時に国重要文化財となった帆船日本丸の関連資料展示.“機関撮要日誌”と題されたその台帳は昭和21/1946年6月9日の,大阪から博多への航海の頁が開かれていたのだけれど,その記録内容は,少年のころに閲覧記録を始めた機関車履歴簿に似て,実に綿密なもので,調査趣味に熱中した数十年前を思い起こさせるものだった.
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東京国立博物館に隣接する国立科学博物館前庭のD51 231にも対面してきた.この機関車は,昭和48/1973年8月に,今は亡き小樽築港機関区で林 博昭さんと手分けして調査したうちの1輛.林さんの筆跡で記録されているところをみると,長野工場製ということで,同県出身の林さんが受け持ったようである.

と,久し振りに心の洗濯ができた休日の昼下がりであった.
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昨日とれいん2017年5月号が発売いたしました。 もうご覧いただけましたでしょうか?

今月号のMODELERS FILEでは、“相模鉄道9000系”を採りあげました。イラスト、詳細な写真、図面など豊富に載っておりますので、見ごたえ十分な記事となっております。ぜひ、今月号もよろしくお願いいたします!

そして今回は読者プレゼントがございます!
相模鉄道のご厚意により、「相模鉄道 9000系 リニューアル車 デザイナーズカタログ」をご提供いただきました。抽選で20名様にプレゼントいたします。
カタログの表紙のロゴは箔押し加工が施されており、全ページPP加工されているとても高級感のある素敵なカタログです。

(左:表紙、右:裏表紙)




ぜひ今月号の記念に皆様ご応募ください。

応募方法は以下の通りです。



《応募方法》

ご希望の方は,官製ハガキまたは弊社WEBサイトよりご応募ください.


WEBから応募する場合》
http://www.etrain.jp/dokupre.html より必要事項を入力してご応募ください。

※ご希望のプレゼントID、共通パスワードは、とれいん2017年5月号 (112ページの伝言板に掲載) でご確認のうえ、必ず明記して下さい



《ハガキで応募する場合》
(1)住所, 氏名,年齢,職業,電話番号
(2)ご希望の商品名・商品ID
(3)今月号で面白かった記事
(4)本誌へのご意見・ご要望
をご記入の上,下記までご応募下さい.

※ご希望のプレゼントIDは、とれいん2017年5月号 (112ページの伝言板に掲載) でご確認のうえ、必ず明記して下さい

【宛 先】
〒176-0012 東京都練馬区豊玉北1-1-12
(株)エリエイ 月刊「とれいん」編集部
5月号プレゼント係


【応募締切】
2017年5月31日(水) 当日消印有効

※応募者多数の場合は,抽選とさせていただきます.
当選者の発表は,商品の発送をもってかえさせていただきます.
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今日4月20日の午後,箱根登山鉄道入生田(いりうだ)検車区で,2輛編成のアレグラ3100形が披露された.
 もととなった3000形は平成26/2014年4月に落成し,その年の11月から営業運転をはじめた箱根登山鉄道のエース.本誌では平成26/2014年12月号でMODELERS FILEの題材とした.このブログでは同年11月27日付で取材余話をご紹介している
 2輛製造され,在来車との併結で3輛編成を組むことを想定した電車だったのだが,あまりの好評ぶりに,同形式車2輛を組んでの運転も頻繁に行なわれてきた.“ならば”というわけでもないだろうが,昨年12月5日に2輛編成の“アレグラ”製造の計画が公表された.そして川崎重工で3100形1本が製造され,4月8日に甲種輸送列車で兵庫から松田経由で到着した.
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強羅方がクモハ3200形,小田原方がクモハ3100形である.パンタグラフはいずれも小田原方に搭載している.広くない入生田の車庫では,なかなか2輛全体をワンカットにおさめることは難しく,まずは車庫から顔をだした3200形を…….

基本的には3000形を片運転台にしたということで,主制御装置やパンタグラフ,補助電源装置,台車…いずれも“ほぼ”同形式.というのも,例えば総合車両製作所製の台車は,外観こそ同形であるものの,正式の形式名は3000形のTS330Bに対してTS330Cとなった.その他にも細かい変更点はあるかもしれない.それらは,これからの観察によって,追い追い判明してゆくことになるだろう.
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続いてはクモハ3100形を車庫内で.そういえばこの車庫.確か3線ではなかったかと思ったら,検修能力向上と,建物自身の耐震性向上などを目的として,大改良工事が実施されたとのこと.


これまでは車庫内への留置可能輛数が3+2+2の7輛だったのに対して,3+3+2+2の10輛に増えている.クレーンは2.5トンを3基,7.5トンと2.8トン,そして5トンクレーンが各1基備えられている.事務所や宿直室,ロッカー室や浴室なども建屋内に設けられて労働環境も大幅に向上した.

さて話題を車輛に戻そう.
 3000形と大きく異なっているのは,当然のことながら連結面.貫通路つきの切妻だが,幌は設けられていない.急曲線の多いこの路線では,日常的に車輛間を往来することは,無理.ということで貫通路はあくまでも非常用.
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連結面の客室.貫通扉も妻窓も,3000形では運転室だった部分の側窓もガラス面積が極めて大きく,新たな視界が開けそう

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連結面の外観.切妻とひとことでいってしまえばそれまでだが,車両限界を突破しないための面取りもあり,屋根の形も含めてちょっとなんだか愛嬌のある“顔”が出来上がった.


デザイン監修は3000形と同じく,岡部憲明アーキテクチャーネットワーク.さすがに全く不自然さを感じさせない仕上がり……というか,もしかしたら,最初からこのような展開も念頭に置いて3000形がデザインされていた…の,か,な?

営業運転開始は5月の予定.単独2輛と,1輛増結の3輛での運転が予定されている.当然ながら,3000形とのペアを,大いに期待したいところである.
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【今月のオススメ記事】
横浜を起点として海老名と湘南台を結ぶ鉄道が,相模鉄道です.現在は東急電鉄やJR東日本との相互直通運転を目指して線路施設の工事が真っ盛りです.車輛面では,昭和30年代から意欲的なシステムやデザインの電車を投入してきましたが,その中の9000系が,今年12月に創立100周年を迎えるのを機に策定された,グループ全体でのブランドイメージアッププロジェクトの一環として全面的なリニューアルが始まりました.この機会に,デビューから四半世紀を経たこの電車をの総まとめとしてMODELERS FILEをお届けします.
 新連載として“信州を駆けた蒸機”がスタートします.長野で育った阿野伸一さんが,模型と実物の,さまざまな話題を展開します.第1回は重装備のD51コンビです.
 MODELERS FILEならぬ“模型製作資料”と銘打って,箕川公文さんが小田急電鉄1600形の話題を展開してくださいます.最初は原形から.次号以降で数多い譲渡車についても詳しく紹介されます.紙成模型塾もこの電車で,デハ1600形とクハ1650形の型紙がつきます.
 第2回池袋鉄道模型芸術祭や日本鉄道模型ショウin京都のイベントレポートも見逃せません.

【目次】
MODELERS FILE---------------------------------------------
  6 MODELERS FILE 相模鉄道 9000系
     グループ創立100周年のイメージリーダー
                      解説・イラスト:山賀 一俊
          写真:松本 まさとし/前里 孝/平野 聰/山賀 一俊
                写真協力:和田 町比人 協力:相模鉄道
新連載----------------------------------------------------
 3・30 少年時代の熱い記憶を模型で呼び起こす
     信州を駆けた蒸機 第1話 長野工場仕様のD51コンビ
               製作・文:阿野 伸一 写真:松本 まさとし
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  4 Products Data file トミックス製 真岡鐵道 C11・50系客車(N)
 22 2017 ニュルンベルクトイメッセ欧州新製品情報 中編
     特別協力:Spielwarenmesse eG Nürnberg/
     シュピールヴァーレンメッセ日本代表部/チムニー/
     日本プリンス/現地各法人・団体 写真協力:チムニー
 34 東急 旧5000系 第二話
     大井町線・目蒲線に棲んだ引退間際の青ガエルたち
                 写真(特記以外)・資料提供:山本 泰史
               文・イラスト:山賀 一俊 協力:U-TRAINS
 38 第2回 池袋鉄道模型芸術祭開催!
 43 第40回 日本鉄道模型ショウin京都から
 58 紙で作った流線形・三次元曲線やステンレス車
     ペーパーモデル普及に邁進する“とな会”の公開展示
              製作:鉄道模型同好会とな会+とな会協力会
                 取材:西原 功/撮影:松本 まさとし
 62 柏崎トレインアトラクション'16 ~柏崎鉄サミット~
              取材協力:前田淳志・鉄道模型同好会とな会
 70 MODELERS FILE 最末期の西武701系冷改車を見る(その2)
         写真:山下 満・浅見 和也・南野 哲志 解説:山下 満
 76 模型製作資料 小田急1600形という電車 Part1
     登場から改造,地方私鉄への譲渡まで,変遷とバリエーション
                           解説:箕川 公文
      写真:大幡 哲海・小川 好博・下藤 直之・戸井 眞雄・山岸 庸次郎
 80 紙成模型塾 第46講 小田急デハ1600形・クハ1650形
     懐かしのABF系電車をみんなで作ろう! Part1 講師:箕川 公文
 86 正式開通した桃園機場捷運         文・写真:邱 浚嘉
            取材協力:桃園大衆捷運股份有限公司
147 紙成模型塾 型紙 小田急デハ1600形・クハ1650形
                           講師:箕川 公文
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 44 国鉄時代の私有コンテナ /吉岡 心平
   第66回 UC5形有蓋コンテナの解説(2)
 48 線路は続くよいつまでも /信沢 あつし
   第81回 3つの坑口から延びる線路が残る
   岡山県備前市三石 大屋根の鉱山
 50 Nゲージ古典機への誘い /小川 謙二
   第13回 Kitson(英)
 54 N GAUGE EURO REMIX /解説:橋本 孔明
   第20回 ドイツ南東の地域輸送事業社“ALEX”
 64 モデリング・リサーチ・センター /検証:P.S
   第56回 WAVE瞬間接着剤
 66 台湾鉄道ナビ /文:邱 浚嘉 翻訳:台北ナビ
 68 Coffee Cup /前里 孝
   JR東日本“TRAIN SUITE 四季島”内装を観る
 88 新車登場
109 輝け!日本の運転会
110 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名 英一
   第70回:TEE(その1)
111 子連れ鉄日記 /写真・文:山本 晃司
   第36回:日台縦断!鉄道スタンプラリー(その1)
112 伝言板
134 BOOKS
135 甲種・特大 運行計画 2017年5月
136 各種募集のご案内
138 新車登場INDEX
140 いちぶんのいち情報室
144 月刊とれいんバックナンバーのご案内・とれいんスケール呼称早見表
145 Combo Caboose・掲載広告索引

2017年4月21日(金)発売  定価:本体1,435円+税
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R102-W
レイル102号 最新刊のご案内です

■こどもの国線の半世紀とその前史
東急電鉄田園都市線の長津田から分岐する,短い支線“こどもの国線”があります.その名の通り,こどもの国を訪れる人たちのための路線ではあるのですが,他の同種の支線と異なるのは,その生い立ちです.今では歴史の中に埋もれてしまいそうになっている,興味深い経緯が秘められているのです.そしてそれは,路線だけではなく,施設そのものの用地にも深く関わっています.昭和20年代からの歩みを,関田克孝さんが,貴重な写真や資料とともに,仔細に語ってくださいました.また,長津田周辺を中心とする田園都市線の情景や車輛の思い出と変遷を,早川昭文さんと三浦 衛さんが披露してくださいました.

■スイス・ゴッタルト峠訪問
久し振りの外国レポートは,永年の工事を経て新トンネルが開通した,スイスのゴッタルト峠.新線への正式切り替えを目前に控えた昨年秋,最後の賑わいを見せる旧線を佐藤博紀さんが訪問されました.併せて,同時に訪問したスイス各地の鉄道のエピソードとともに写真と訪問記を披露してくださいました.

■公式写真に見る国鉄客車
第5回目は最初の三等寝台車であるスハネ30100形と,同時代に新造された荷物車マニ36750形,マニ36820形…後のスハネ31,マニ31,マニ32です.とりわけスハネ31は,戦争による三等車への格下げ前,新造時の内外装の仕様比較が見どころです.

■No.100にちなんでお目に掛けた“100の車輛たち”に,佐竹保雄さんと八木邦英さんから新たな写真が寄せられましたのでご紹介しています.また,日本国内最後の非電化ナロー路線だった尾小屋鉄道の蒸気機関車が復活運転を実施した時の田辺多知夫さんの写真とメモを,風間克美さんがご紹介くださいました.いずれも見逃すことのできない記録です.

2017年4月21日(金) 定価:本体3,600円+税
バックナンバーの内容はこちらからどうぞ
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