モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします. ※2016年5月よりLivedoorブログにお引っ越しいたしました.

毎年恒例の,いまやわが国最大規模となったカメラショー,CP+(シーピープラス)が,今日から始まった.昨年は25日からだったから,順当な日巡りではある.いろいろな仕事が輻輳していて,さらに予定変更が相次いだものだから,今年の訪問は直前まで不確定だったのけれど,なんとかかんとか,時間を創り出して駆けつけた次第.
 月とは思えない暖かさで,ちょっと季節感が狂ってしまいそうだった今日の朝,すっかり定着した,西武池袋線から副都心線経由みなとみらいまでの直通列車に乗って到着したパシフィコ横浜.極めて弱い雨が降っていたものの,空は明るく,なんとか持ち直しそうな気配…….

最初に訪問したのが,ユーザーであるニコン.今年は100周年ということで,どんな記念企画が登場するのか,楽しみであった.
 展示されていたのは,“大三元”と呼ばれる高級レンズ3本(AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED.AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR.AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR)のセットと,昨年発売されたばかりのDXフォーマットの新型機D500,そしてフラッグシップであるD5の,100周年記念ガンメタリック仕上げ.いずれも特製ケース入り.
期待していた一眼レフカメラの新製品発表はなしで残念.
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手前がD500,奥がD5の100周年記念モデルと特製ケース.参考出品とされていて,価格や発売予定時期などの言及はなかった.


続いてキヤノン.ここには,オートフォーカスの追尾性能を体験できるコーナーが設けられ,そのための題材としてLGBの機関車が走り回っていた.線路配置は単純なエンドレスだが,シーナリーやストラクチャーつきで,その大きさから一般のお客さんから注目されていたようである.
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キヤノンブースに設えられた,LGBのレイアウト.周囲にはサンプル機材が置かれ,自由にオートフォーカス性能を体験できるようになっている.


このところ数年,CP+ではソニーのブースにレイアウトが設置されていたが,今年は,どうやら見当たらない.趣向が変ったのだろうか.

僕のような,出版の仕事をしていると,自分で撮影した写真を,きちんと紙にプリントする習慣が根づかない.すぐに“印刷”へと頭が行ってしまうから.でも,普通の人々にとっては,やはりプリントは大切なこと.そのための製品も,各社がしのぎを削っているが,ユニークさで目を惹かれたのが,伊勢和紙のプリント用紙.和紙ならではの肌ざわりや厚みや色と,写真…とりわけ鉄道写真とのハーモニーはどうだろう.しょっと想像がつかなくて,わくわくしてしまった.
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写真プリント用紙のメーカーが並んだ一角.画面右側が伊勢和紙プリント用紙のメーカーである大豐和紙工業のコーナー.和紙へのプリントワークショップを実施していて,自分の写真をプリントすることができる.


……と,会場をほぼ一周てみたのだけれど,ピンとくるブースが,あまりない……と思っていたら,なんだか“密やかに”という面持ちでたたずんでいたのが,リコーの最新標準レンズ.標準レンズらしからぬボリューム感に驚かされるが,それだけではない,強いオーラを発しているものだから,いろいろ質問してみたら,やっぱり只者ではなかった.
 というのも,近年のレンズ群は,ボディ側のソフトウェアによって歪みや周辺光量不足を補う傾向が強い…それはそれで,間違っているわけではないどころか,技術の進歩という点では正しい方向なのである.でも…と考えたのがリコー…ペンタックス.出来る限りレンズ側で光学的に補正してからボディに伝えることができるレンズを,というポリシーで開発されたのだそうだ.そして,このレンズが,これからのペンタックスレンズの基本となるのだそうだ.
 参考出品なので,まだ発売時期や価格については全く公表されていないのが残念だったが,発売されれば,きっとペンタックスユーザーに歓迎されることだろう.
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ペンタックスの参考出品,D FA★50mm F1.4レンズ.645D用かと思ったほどの大きさは,“生真面目”にレンズ開発した結果なのだという.標準レンズを操る楽しみを味あわせてくれそうな逸品に仕上がりそうだ.

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そして,隣接するアネックスホールは“フォトアクセサリーアウトレット”会場.今年は初日から催されていたので,僕も見に行くことができた.営業時間が本展示場より短いのは,来年以降にさらに改善されることを期待したい.


そして帰り道.山手線の渋谷駅でE235の影を見たような気がしたので,先日と同じように五反田駅ホームで一周してくるのを待っていたのだけれど……残念.今日は外れだったようである.せめて,ということで,ホームドア越しに乗客と電車との絡み合いを表現できないか,少しトライしてみることができたのが,救いといえる,今日の締めくくりであった.
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日本中で普及しつつある,ホームドア.安全確保のためにはやむを得ないことかもしれないが,なんだか人と列車との触れ合いが希薄になってしまって,却って警戒心が薄れてしまうような気もするのだが.

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【今月のオススメ記事】
今月のMODELERS FILEは,華々しいデビューから四半世紀を経過して,東武日光方面への直通列車として変身した,JR東日本の253系電車です.現在の姿を中心として,“成田エクスプレス”として活躍していた頃の姿も比較しています.
今月の注目記事その1は,最新塗装への衣更えでイメージチェンジ中の新京成電鉄の模型作品群.作者は,ベテラングループである,グループ電鉄東京のみなさん.
 注目記事その2は,台湾南部の大都市である高雄にできた,大レイアウトの紹介です. 東京の旧万世橋駅周辺を再現した,日本大学豊山中学・高等学校鉄道研究部メンバーによるレイアウトセクションも見逃せません.
 本誌恒例の“年越し運転”では,多くの年越し運転を紹介.
 ヨコハマ恒例の鉄道模型フェスタの模様も速報しています.
 一般記事や好評の連載記事,イベントレポートなども充実です.


【目次】
MODELERS FILE---------------------------------------------
 12 MODELERS FILE 東日本旅客鉄道 253系電車
     今は東京都心と日光・鬼怒川を結ぶ 元成田エクスプレス
                       まとめ・写真:前里 孝
            協力:JR東日本 写真協力:轟 禎治/土屋 隆司
注目記事--------------------------------------------------
3・24 ~おじさんたちの青春~ 習志野の新しい風
     ジェントルピンクの新京成電車競作
      グループ電鉄東京(山下 和幸・大熊 重男・鷲嶺 和美・加藤 潤)
  6 台湾高雄にできた巨大なレイアウト
     哈[王+馬]星 台湾鉄道館       レポート:なんこう
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  4 Products Data file トラムウェイ製 国鉄20系客車(16番)
 32 「和」のジオラマ
     和は“和み”であり,昭和の“和”である【第2章】 森田 博路
 40 線路を繋ぎ大きなレイアウトにしよう!
     第16回 鉄道模型関東合同運転会 in 埼玉けんかつ
                 取材:西原 功/撮影:松本 まさとし
 48 6.5mm改軌Nファインレイアウトのすすめ
     第3回 改軌工作の基礎~非動力車の加工~     宮城 幸一
 52 Nゲージ古典機への誘い
     第12回 Cooke(米)                 小川 謙二
 60 ヨコハマ鉄道模型フェスタ2017
 76 渓谷とアーチレンガが共存する都心の鉄道情景
     旧万世橋駅-御茶ノ水駅
     製作:日本大学豊山中学・高等学校鉄道部
     文:平野大樹(日本大学豊山中学・高等学校鉄道部 部長)
     写真:松本まさとし(特記以外)
 82 年越し運転レポート 2016→2017
 86 速報・台湾旅行が便利に!
     桃園機場捷運 満を持して開業           舘田 達也
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 56 Model Makeup of EF58.58のstory /めだか帝国鉄道 S.I.
   File-12 EF58 47,EF58 53,EF58 140
   (西の名門 宮原機関区のEF58)
 62 Coffee Cup /前里 孝
   報道公開で観た 東武鉄道500系電車の印象
 64 台湾鉄道ナビ /文:邱 浚嘉 翻訳:台北ナビ
 66 国鉄時代の私有コンテナ /吉岡 心平
   第64回 UT3形タンクコンテナの解説(18)
 70 線路は続くよいつまでも /信沢あつし
   第79回 古代の遺構で謎の鉱山システム!?
   三石鉱山大規模ホッパー跡2015年8月
 72 おとなの工作談義
   つくるを知れば模型は3倍楽しくなる
   第68回 漫才のような愛おしき日々
   嶽部 昌治・児玉 道夫・杉本 憲一・岸 健志・井川 啓
 87 新車登場
109 輝け!日本の運転会
110 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名 英一
   第68回:レールサウンド
111 子連れ鉄日記 /写真・文:山本 晃司
   第34回:えち鉄521プロジェクト2016
112 伝言板
134 BOOKS
135 甲種・特大 運行計画 2017年2月
136 各種募集のご案内
138 新車登場INDEX
140 いちぶんのいち情報室
144 月刊とれいんバックナンバーのご案内・とれいんスケール呼称早見表
145 Combo Caboose・掲載広告索引

2017年2月21日(火)発売  定価:本体1,435円+税
eshumi-kounyu
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間もなく発売される,とれいん3月号のMODELERS FILE用写真撮影のため,1月は東京近郊の東北本線に何度か出掛けることになった.纏めて1日で済む撮影ではなかったので,他の用事と掛け持ちで,大宮駅北側と東十条駅南側にしばし佇むことになった.
 大宮駅北側の橋は大成橋といい,知る人ぞ知る大宮工場…ではなく大宮総合車両センターウォッチの好ポイント.この日は事故でダイヤが乱れていたため,目的の列車がいつ来るのか,ちょっと見当がつかず,ちょっとヤキモキしたのだけれど,なんとか定刻に姿を見せた車輛を捉えることができた.
 その列車の時刻まで,もちろん手をこまねいて待っていたわけではなく,やってくる列車にカメラを向けるのを,僕が忘れるわけがない.
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最初は,初めて見る20フィートの私有コンテナU31A-585.所有はアクロストランスポート


アクロストランスポートとは,あまり耳に馴染みのない会社名だが,ファッションメーカーであるオンワードの子会社として,衣料関係ファッション商品輸送のために発足,昨年には大手運送会社センコーの子会社になった会社だという.平成13/2001年から,内部にハンガーラックを設け,内張りを絨毯張りとした特殊構造の20フィートコンテナを保有している.写真のU31A-585は近年になっての増備分らしい.同種の会社としては“Fashon Service Car”という文字を大書した浪速運送が永年の実績を持っている.

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次は,EF81 134に牽かれて到着,構内入換機OM-2によって引き上げられる211系4輛.高崎方先頭車が
クモハ211-3026というところから,高崎車両センターに配置されていたA26編成のようである.

かつて高崎線の主役だった211系も引退して久しいが,多くは各所に疎開留置されていて,昨年からは大宮総合車両センターで整備を受けつつあり,順次,古巣の高崎車両センターで現役復帰を果しつつある.いよいよ高崎の115系も最後が見えてきたようである.

そして2週間ほど後の東十条.駅南側の十条跨線橋では,思いもかけずEF81が牽く“カシオペア”に遭遇したりもしたが,僕にとっての収穫は,平成20/2008年にお目見えした,JFEスチールの12フィートコンテナU19A.Nゲージでも製品化されているから,モデラーにもおなじみの存在といえよう.積み荷は岡山県水島の西日本製鉄所倉敷地区で生産される特殊鋼.行先は全国各方面.所有は水島臨海通運.
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四周に描かれたイルカが特徴.お堅いイメージの会社の優しいデザイン.妻板のイルカにはなかなかお目に掛かることができない.この日はU19A-916,947,953に出会うことができた.916以降950番代まで,全部で50個ほどあるようだ.


この十条跨線橋,いつもの土木学会がまとめて公開している“歴史的鋼橋集覧”によれば,昭和6/1931年に架橋されたものだが,元を辿れば旧日本鉄道で使われていた鉄道橋なのだそうだ.しかも,かつてここで話題にした,今は亡き新鶴見操車場に掛かっていた江ヶ崎跨線橋のものと同形とのこと.トラス橋そのものの製造年は歴史的鋼橋集覧に拠れば1895年で製造所は英国のCochrane(コクラン).

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コンクリートの欄干が邪魔をして全貌を望むのは難しいが,自分の目の高さで古い錬鉄製ピン結合のポニーワーレントラスを細部まで観察できる現物は多くない.そういう意味で貴重な存在.
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の下には東北本線と並行して道路がある.そこから見上げれば,下部構造も観察することが可能.ちなみに径間は99フィート(約30m)だそうである.画面左側に突き出している鋼材とその上の床板は,増設された歩道部分.

東十条ではもうひとつ,京浜東北線北行きホームの上屋の柱が輸入レールの見本市状態.残念ながら閉鎖されてしまった“古レールのページ”によれば,英国のBARROW STEEL,B V& CO LD,米国のCARNEGIE,ILLINOIS STEEL,MARYLAND,TENNESSEE,そしてUNIONが揃っていて,しかも古いものは1888年のBARROW,新しいものでもUNIONの1906年だという.仕向け先も鉄道作業局から日本鉄道,そして中国鉄道…….
 今ではペンキの塗り重ねによって,大部分の銘がが判読不能となってしまっているが,いつでもどこでも読みやすいUNIONの他,何本かはCARNEGIEなども読み取ることができた.
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古レールで作られた構造物は,素材の歴史的価値もさりながら,その造形の妙に大きく惹かれる.画面左側の南行きホームは,すべて通常のH形鋼だった.


このところチャンスを得られなかった諸々の観察を,少しばかり果たすことができて,ちょっと幸せだった,今年1月の下旬であった.

関東地方の方は既にTVニュースでご覧になった方もおられるかもしれないが,今日の午後,西武鉄道(2月23日以降はこちら)40000系電車のお披露目が小手指の車両基地で催された.
 この電車については,既に試運転風景列車愛称が“S-TRAIN”であることとその運用について,このブログでご紹介しているが,ようやく間近に触れることができたわけで,エキストラで速報をお届けする次第.
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池袋方からみた40000系第2編成.この電車の最大の特徴を表現するには,やはり通勤電車としては破格の大きさを持つ側窓がある,こちら側の先頭車をお目にかけねばなるまい.行先・列車種別表示のフルカラーLEDは,残念ながら1/200秒以上のシャッター速度では文字が切れてしまう.


その池袋方先頭車の形式は40001で10号車となる.編成は所沢方から下記のとおり.
40100(TC1)+40200(M1)+40300(M2)+40400(T1)+40500(M3)+40600(T2)+40700(T3)+40800(M5)+40900(M6)+40000(TC2).
 パンタグラフは40200,40500,40800の,それぞれ飯能方に東洋電機製造製のシングルアームタイプを搭載.主制御装置は40200,40500,40800の2位側(飯能に向かって左側)の床下に取り付けている.配布された資料にはIGBT式VVVFインバータ制御,PMSMベクトル方式と記されている.ちなみに東芝製.
40200と40800の主制御装置は2輛の電動車の8基の主電動機を制御する.40500は自車の4基の主電動機を制御するタイプ.従って,ほかの2輛とは大きさが異なる.このあたりは30000系10輛編成と同じ考え方である.
 台車は新日鐵住金製のモノリンク式ボルスタレス台車.形式は電動車がSS185M,付随車がSS185T.
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40200の主制御装置.製造所は東芝である.40500の主制御装置は自車の主電動機を制御するだけなので,大きさは約半分である.


 東芝といえば,主電動機は東芝の永久磁石同期電動機で,定格出力は190kW.
 三菱電機製の補助電源装置は3レベルIGBT(ハイブリッドSiC)インバータ方式.やはり三菱電機製の電動空気圧縮機とともに,40200と40500の2位側に搭載.

ここで気付くのは,西武鉄道が長年パートナーとしてきた日立製作所の名前がないこと.車体も川崎重工製だし.他の鉄道でも見受けられることとはいえ,なんだか感慨ひとしお…….

客室で最大の特徴は,いわゆるロング・クロス転換式の腰掛け.近鉄に始まり,東武鉄道に波及し,そして西武鉄道にもやってきたわけである.システムは同じながら,腰掛けの形はそれぞれの電車で異なっている.当たり前のことではあるが.
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クロスシート状態.先日は折り返し駅でも操作…と記したが,実はまだ最終的な決定に至っていないそうである.

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ロングシートとクロスシートの切り替え操作途中.西武電車で,というのはやはり新鮮.

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そしてロングシート状態.写真では肘掛けがおりているので,ロンドン地下鉄や,鉄道院時代の優等客車を思い起こさせる風景だが,もちろん跳ね上げることは可能.
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天井を見上げれば,枕木方向に取り付けられたデジタルサイネージ“Smileビジョン”が目を惹く.折りしも,実物のデビューとほぼ同時に発売される予定の,KATO製と思しき模型電車が画面の中で元気よく走り回っていた


そしてもうひとつのハイライトは,池袋方先頭車の“パートナーゾーン”.特大の側窓と,窓の外側に向かって軽く座ることができる腰掛けが特徴.運転室との仕切の窓も大きく,前面展望も楽しむことができる.
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パートナーゾーンの全景.側窓には日除けがないので着色ガラスを使っている.今回の2編成では2位側が1位側より色が濃い.次回増備分からは2位側の濃さが採用されることになっているという.


室内照明がLEDであるのは,今や当たり前になったけれど,その形状や配置にも工夫が凝らされている.また,各車の妻板にはシャープ製の空気清浄器“プラズマクラスター”が取り付けられている.40400の池袋方には大型車椅子対応のトイレがある.各側扉の内外には半自動扱いスイッチが設けられている……と,記しはじめると,とんでもない長さのブログになってしまう.お楽しみは,MODELERS FILEで,ということで,今回最後の画像は,運転室.
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左手操作式ワンハンドルのマスコン・ブレーキ.30000系を基本としているが,貫通扉を設けているため,機器配置も見た目も異なっている.

JR東日本の新世代通勤電車E235系.昨年の春から山手線で本格的な営業運転に就役しているものの,なにしろ行きあう確率は,内回りと外回り合わせて51分の一.ましてや検査に入ってしまうと全くの空振りとなる.
 そんなことで,この電車の,一般乗客へのアピールのひとつであるバックサインにも,なかなか巡りあうことができない.毎月テーマが異なるのだから,なんとか“コンプリート”してみたいと思いはしたものの,まったくどうしようもない.
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最初は3月のタンポポ.一昨年春の,東京総合車両センターでの報道公開時に表示されていたものである.ガラスの反射による映り込みが激しく,綺麗に写すのはなかなか難しい.


しかし,この電車のLEDのよいところは,高速シャッターで撮影しても,なかなか文字や絵柄が切れにくいところ.そうかと思えば新型車でも1/125秒で文字が切れ切れになってしまう車輛もあって,なんとも…である.価格によるのかと思ったのだけれど,どうやらメーカーによる違いが大きいようである.

最初に営業運転に行き当たったのは,それから約1年後の,昨年3月のことだった.ところは五反田駅.内回りの電車を降りたら,反対側のホームにE235系が停車していたのだった.とっさに編成最後部に廻ったのだけれど,表示されていたのは普通の行先表示.正直なところ“なぁんだ”ではあった.
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やっぱりあれはデモンストレーションだけで,営業運転では使わないのかぁ,というのが正直な感想だった.しかし….


いろいろ目撃談が集まるにつれ,本当に,月替わりで季節感溢れる絵柄を表示していることが判ってきた.しかし,毎日山手線に接しているわけではない我が身.やはり出会えない日が続く.
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次に出会ったのは,地下鉄銀座線渋谷駅の変化を記録しようと出向いた,Shibuya Hikarie4階から.しかしこの角度では絵柄が解ろうはずもない.ちなみに11月は“イチョウと紅葉”だったそうである.


そしてつい先日,1月の末に,ようやくまともにバックサインを記録することができた.
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場所は五反田.この日は,ちょっと前に外回りを走るE235系を見掛けたものだから,1周1時間と計算して,待ち構えていたら,やってきたのだった.絵柄は“椿”であった.


そして2月は“梅”だそうである.
 これで1年12ヵ月が一巡したわけで,3月は“タンポポ”,4月は“桜”,5月が“菖蒲”,6月が“アジサイ”,7月が“朝顔”,8月が“向日葵”,9月が“菊”,10月が“ススキ”,11月が“イチョウと紅葉”,12月が“シクラメン”だったとのこと.

さて,来たる3月には再び“タンポポ”を見ることになるのか,それとも新しいシリーズが始まるのか.春よ来い!
 そして間もなく始まるだろう量産の編成にも,この遊び心は引き継がれるのだろうか.楽しみに待っているところである.

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