モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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J79

【第79号の主な内容】

特集:
鹿児島本線の煙

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 鹿児島本線の嶮に挑む   
 鹿児島本線 上伊集院界隈
 薩摩の蒸機   
 鹿児島本線 隈之城-木場茶屋間にて
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吉松のC56   
播但線のC57とC11   
芦別森林鉄道   
ディドコット レイルウェイセンターの蒸機を訪ねて



とれいん5月増刊
定価:本体3,000円+税
A4判横綴じ84ページ
(内カラー8ページ)

2020年3月21日(土)発売


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昨年9月19日付のここで,JR東日本高崎支社の旧型客車リニューアルについてお知らせした.
 同支社には現在.3輛のオハ47(オハ47 2246, オハ47 2261, オハ47 2266),1輛のスハフ32(スハフ32 2357),2輛のスハフ42(スハフ42 2173, スハフ42 2234),1輛のオハニ36(オハニ36 11)と,合計7輛の旧型客車が配置されている.
 発表された計画では,車内がペイント仕上げの車輛に木目模様のラッピングや塗装を施してクラシックさを強調するとともに,スハフ42 2173は“ラウンジカー”に仕上げるということだった.
 今日3月12日,そのうちラウンジカーが報道公開された.
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高崎駅構内電留線で公開されたスハフ42 2173.外観的には妻板に列車無線アンテナが取り付けられている以外の変化はない.このアンテナは以前から装備されていたものである.窓ガラス部分がとても明るいが,その種明かしは,最後までお読みいただければ……

大きく変った内装だが,まずは横川・水上方から全景を眺めてみると…….
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腰掛の配置は大きく変っているが,フレームは従来のものを使っているので違和感はない.板張り風の床は,雰囲気をよく演出していると思う.天井燈は蛍光燈色のLEDに交換済みである.

上野方から眺めると,下の写真の光景が展開する.
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サービスカウンターが大きく張り出している.木目の色がオリジナルを残している内壁に比べてちょっと明るい気がするが,違和感のない範囲だろう.外観の写真で明るく見えた窓ガラスの内側の正体は,これ.斬新な柄の日除けカーテンである.

日除けカーテンは同柄で色違いが3種類用意される.写真の真紅はラウンジカー専用で,他はそれぞれの腰掛表地の色に合わせてが4輛がオリーブ,1輛が群青となる.スハフ32の木製鎧戸はオリジナルのまま残される.
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4輛に採用されるオリーブ色バージョン.桐生織や伊勢崎銘仙をはじめとする群馬県の織物柄をモチーフにしている.花や木も群馬県各地にちなんで選ばれている.マスコットキャラクター“ぐんまちゃん”や,群馬県の風物詩である冬のからっ風と夏の雷を表現するために風神雷神も顔を見せている.

と,いうことで,期待していた以上の仕上がりを見せたこのリニューアル客車.営業運転は4月4日が予定されている.
 具体的には,“「群馬DCオープニング号」・「ダブルSLぐんま号」乗車と日帰り水上温泉』”という,びゅうトラベルサービス発売の旅行商品列車から始まることになっている.
 この列車は東京駅発着のツアーとして企画されている.水上着は12時15分,水上発は15時20分.牽引はC61とD51の重連だという.
 これは行かねば!なのだが,既に定員一杯の申し込みがあり,本日現在は“キャンセル待ち”状態である.残念!
 でも,これからも旧型客車を使った列車は運転されるわけだから,少し落ち着いてからゆっくりと乗ってみるのも一興かもしれない.


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先週のここでは,西武鉄道池袋線にデビューしたばかりの40000系ロングシート車をご紹介した.今週は一転して,ダイヤ改正によって消え行くスターたちのことをお話してみようと思う.

最初はNRAこと10000系電車.1994 年に二代目の“レッドアロー”としてデビューしてから,気がつけば26 年を経過していた.
 昨年の春に新型車Laviewこと001系走りはじめた時から…というより,その構想が発表された時点で命運は定まっていたわけだけれど,その日が近づいてみると,やはり感慨というか,“そうなんだよなぁ”という気持ちが湧いてくる.
 その感を強くさせられたのが,2月24日にスタートした第10編成(10110編成)への,ラッピングによるヘッドマーク掲出だった.
 その当日か翌日には目撃してはいたものの,撮影できるタイミングは得られなかった,40000系取材のときにも40000系の横を池袋目指して爆走している姿は見たものの,そちらにカメラを向ける余裕はなかった.
 帰り道,ちょっと遠回りして折り返しの西武秩父行きを車庫の脇で捉えたのが,最初にお目にかける写真である.
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小手指の車庫裏踏切で,“とりあえず”撮影した10000系第10編成.

その次は,翌々日の土曜日午後.買物のために江古田の駅前まで出かけたら,踏切で池袋行きとして走っているのに遭遇した.そこで帰り道に再び踏切に立ち寄って捉えたのが,2枚目の写真である.DSCN1337
レッドアロー・クラシックとノーマルのレッドアローが向い合わせに描かれたデザインは,僕好きだ.

この日の夕方には,別の“あること”に気づいた.
 それは,4000系が池袋に来なくなること.
“52席の至福”は引き続いて運転されるわけだけれど,普通の切符で乗車できる列車としては,この3月13日でおしまいとなるのだ.いや,それはもちろん,3月号の“いちぶんのいち情報室”でもお伝えした通り,ダイヤ改正の概要が発表された時点で判明していたことではある.
 その最後の記録を撮るためには,毎日走っている10000系と違って,週末にしかチャンスがない,ということは,あと3回だ!ということ.
 だから帰宅時に江古田駅を通過する姿を捉えようとして,もう一度同じ場所に出向いたのだけれど,なんと!まごまごしているうちに,池袋行きの時刻が過ぎてしまった!
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そこで悔し紛れに,飯能までの回送を,日が暮れきった中で撮影してみたのが,この写真.車輛番号は3021と4023のように,思ったのだが,外れているかもしれない.

そして日曜日の夕方には,早めに石神井公園へと出向いた.みんな同じことを考えるようで,2人の同好の士がホーム端におられた.“同じこと”というのは,対向列車と重ならない場所はどこだろう?ということ.
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この日は池袋方の4輛が補助電源装置をSIVに,電動空気圧縮機をスクロール式に換装した4013,所沢方が4007だった.この写真からは判別できないが.

ちなみに4013は通風器をすべて撤去しているが,4007にはほとんど残っている,はずである.とれいん誌の西武鉄道特集(2017年1月号 通巻505号)でのMODELERS FILE作成に際して調査してから変化していなければ.

池袋への乗り入れがなくなるということは,所要数が減るわけで,これまで全車健在だった4000系に,もしかしたら変化が出てくるかもしれない.

10000系も池袋線用の7編成分は減るけれど,新宿線では引き続いて“小江戸”として使われるから,全廃されることはない.まだまだ,けれん味のないデザインの10000系を楽しむことができるわけである.ちょっと安心.


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“2020年の元日は幸先よく穏やかに始まった”と題した今年最初のブログの中で,西武鉄道40000系ロングシート仕様編成の運用が始まったとお伝えした.
 そこでは,トイレがないこと,列車無線アンテナが2本になったこと,非常用車椅子はなくなった“らしい”ことを確認したが,足元はみることができなかったため,その確認は“次へのチャンス”と結ばざるを得なかった.

それから幾星霜…は,かなり大げさだけれど,今日の午前,ようやくそのチャンスが巡ってきた.場所はいつもの小手指車両基地.広報部のお計らいにより,鉄道趣味月刊誌向けの公開が実現したのだった.
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池袋・本川越方から見たロングシート仕様の第2編成.

編成は手前から10号車クハ40052(Tc2)+モハ40952(M6)+モハ40852(M5)+サハ40752(T3)+サハ40652(T2)+モハ40552(M3)+サハ40452(T1)+モハ40352(M2)+モハ40252(M1)+クハ40152(Tc1)の5M5T.
 この写真の角度から判る,デュアルシート仕様との違いは車号のほか正面貫通扉上部に貼られたオレンジ地白文字の“LONG”表示.この表示は側面行先表示装置横にも貼られている.
 ロングシート化によって,当然のことながら定員は変化している.ロングシート時で比較しても,デュアルシート仕様が編成全体で1,299名であるのに対し,1,439名と大幅に増加している.一方で編成重量は318.5tから303.4tと軽くなっている.
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“LONG”表示はオレンジ地に白文字.コイト電工製の花形LED 前照燈や森尾電機製と思われるフルカラーLEDの列車種別・行先表示などは変わらない.

その他,列車無線アンテナは新型が2本となった.もっともこれは,いずれデュアルシート仕様車にも波及することだろうが.一方でモハ40550形の妻板には誘導無線のアンテナがない.
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モハ40552の2位側外観.妻板に誘導無線アンテナはない.幕板の列車種別・行先表示装置の横に正面と同じ“LONG”表示が貼られている.床下には東芝製主制御装置が見える.この車輛の装置は,自車の主電動機4基だけを制御すればよいので,他社とは寸法や外観が異なっている.

各床下機器だが,モハ40250とモハ40550,モハ40850に取り付けられた主制御装置は東芝のSVF102-H0,モハ40350とモハ4950に取り付けられている補助電源装置は三菱電機のNC-GAT260A,電動空気圧縮機は三菱電機のMBU1600Y-3Bだった.型式は若干異なるが,性能的にはデュアルシート仕様編成と同じである.
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一般客室の全景.腰掛の表地は青が基調である.袖仕切りのデザインは異なるが,ガラス面の柄は同じである.液晶画面による枕木方向のデジタルサイネージは一般的な中吊りだが,これは40000系の第3編成以降と同じである.
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4号車サハ40450形の池袋・本川越方客室.デュアルシート仕様では画面左手にトイレが設置されている部分である.フリーWi-Fiを提供している旨のステッカーが妻板に貼られているのが見える.
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池袋・本川越方先頭車の“パートナーゾーン”.手前の腰掛がロングシートであることを除けば,色遣いをはじめとしてデュアルシート仕様編成と変わるところはない.
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運転室も,おおむねデュアルシート仕様編成と変わらないが,運転席左手,マイクの上に見えるNEC製モニターが新しい.これは近年の既存車に対する新型アンテナ取り替え車と同じ光景である.

その既存車の様子は2019年1月24日のここでお伝えしているが,そこに見えるモニターと同形だと思える.

たっぷりあると思っていた撮影取材時間だったが,気がつけば終了時刻が迫っていた.

なお,オリジナルの40000系は,本誌の2017年4月号(通巻508号)のMODELERS FILEで詳しくお伝えしている.速報としては,2017年2月13日付のここで“西武鉄道40000系のお披露目”と題して記している.併せてご覧いただければ幸い.


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1月末の東京では,お茶の水橋で都電のレールが発掘されたと話題になった.
 お茶の水橋とは,JR東日本の中央本線御茶ノ水駅と地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅に隣接する鋼橋で,“いつもの”土木学会歴史的鋼橋集覧”によれば,昭和6/1931年の横河橋梁製だそうである.長さは80メートル,幅22メートルであり括弧で“複線軌道併設”と付記されている.
 この“複線軌道”とは,いうまでもなく東京都電…東京市電の軌道である.水道橋から松住町を経て万世橋に到る路線の途中,お茶の水で分岐して駿河台下から錦町へ到る路線のものだった.
 もとはお茶の水橋の南詰めまでだったが,明治38/1905年に橋を渡って神田川沿いの路線と接続したのである.第2次世界大戦中の昭和19/1944年に他の8路線とともに不急路線として休止の憂目に遭って戦後も復活せず,昭和24/1949年に廃止された…….
 それが今回“発掘:されたということなのだけれど,実際には昭和40年ごろまでは架線こそ撤去されているものの線路は橋上に露出したままで,それを覚えている人も,少なくはない.
 しかしまぁ,“数十年ぶりに姿を見せた”という表現ならば,それは間違いではなく,今の現役世代や,僕のような“余所者”にとっては,確かに,“できごと”ではあった.
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先週ここに記した原宿駅の取材を終えて,そのまま駆けつけたお茶の水橋.冬の頬の斜光線に石畳と溝付レールが浮かび上がっていた.画面左側には南行きの軌道がまだ眠っているのではないだろうか.
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歩道から見た軌道敷の断面.被っていたアスファルトは5センチ内外だから,埋められてからも舗装の更新工事に際しては何度もレールと石畳が顔を出していた可能性が高い.
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西側…カーブの内側には溝付レールが使われていた.当然,輸入品である.随所に見られる細い切れ目は,工事のためのカッター痕である.

それから約2週間を経た2月14日,神保町に用事があったので再訪してみた.
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レールも敷石も,きれいさっぱりと姿を消して,コンクリートの床版が露出していた.そればかりか,画面右端には桁の頂部と思われる鋼材が顔をのぞかせていた.
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さらに4日後の2月19日夕刻.前回と状況はあまり変化していないようにみえる.気になるのは画面奥の“地層”.反対側の軌道の敷石かもしれない.

これからどのように変化してゆくのか.またもや,目を離せない観察ポイントAが増えてしまった.

そしてこの場所へ赴くための最寄り駅の一つである中央本線の御茶ノ水駅.ここでは新しい駅本屋の建設と,2階建グリーン車連結での12輛編成化対応のホーム延長がたけなわである.

御茶ノ水駅については,このブログでも何度か採り上げたことがある.
 例えば2016年6月30日のここで“御茶ノ水駅の変身”で変化の始まりをお伝えし,2018年8月16日には“久し振りの御茶ノ水駅 中央快速と中央・総武緩行線電車”と題して変化の状況をお話してきた.
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ラーメンプレートガーダーであるお茶の水橋を御茶ノ水駅ホームから眺める.大改修工事のための覆いがあって,その全容を観察することは当分のぞむことができない.水道橋方から到着しつつあるのはE231-500番代の中央・総武緩行線電車.6扉車はすっかり影を潜めてしまった.
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お茶の水橋上から眺めた御茶ノ水駅.右端が現在の駅本屋.左端で新しい階段を構築中である.新しい本屋はホームの直上に人工地盤を構築して建設中.

御茶ノ水駅には,上屋の柱に使われていて今回の改良工事で絶滅しそうな古レール以外にも,気になる点がいくつかある.そのひとつが駅前広場.都電のそれではなくて,こぶし大の石を扇形状に敷き詰められた,鱗張りと呼ばれるらしい石畳である.
 昭和50年代には,このように石を並べる技術が滅びかけているのだというニュースを耳にしたことがある.その後は維持されているのだろうか,気にしつつも調べきれてはいない.
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御茶ノ水駅前の石畳.ずっと以前から美しく維持されてきたけれど,今回の改良工事でどのように変化するのか,あるいは変らぬ景観を見せ続けてくれるのか.

令和5年度に完成する計画と伝えられるこの御茶ノ水駅の変貌もまた,僕にとっては観察し続ける価値のあるポイントのひとつなのである.


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