モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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【今月のオススメ記事】

●特集 ディーゼル・レゾナント
“ディーゼル・レゾナント”と題する今回の特集では,ディーゼルエンジンを搭載した車輛のいろいろを,模型 作品を中心としてお楽しみいただきます.ナローの2軸車から,つい先日惜しまれつつ引退したキハ181系まで,バラエティー豊かな気動車群の模型作品が満 載です.実物の構造を模した気動車用ギヤーボックスの製作も試みます.そして機関車の代表は米軍の置きみやげであるDD12と米軍用タンク車たちです.

今月も新しい連載が始まります.林 信之さんが自身と模型との関わりを語り綴ってくださいます.
継続中の連載や通常記事も満載.ご期待ください.

【目次】
特集 ディーゼル・レゾナント--------------------------------
6 半流線形気動車に魅せられて
    NEXT製ペーパーキットにハマって6連作!  池尾 正明
11 パンタがないぶん楽なハズ,だが?!
   意外や“気動車”というお題は初めて.さて何を作ろうか…
    製作:日本鉄道模型関東連合
    /取材:西原 功/撮影:松本 まさとし
24 二度目のサヨナラ運転
    “つばさ”への追憶を込めたキハ181系“はまかぜ” 
                        中込 晃治
29 国立模型技術研究所
    きまぐれ連載第3回 OJ気動車のギヤボックスを試作する
                        木村 則之
30 駐留軍の置き土産 DD12の足跡
    & 米軍燃料輸送タンク車のバリエーション
             長岡 良輔・宮崎 正雄・宮間 貞男

新連載-------------------------------------------------------
84 新連載!“林”発掘再生工場 /工場長:林 信之
     第1回:ジャンキーな日々 D61の巻
     第2回:中古でかつての「夢」もかなう!の巻
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3・62 江若鉄道復元記 2
    第一期工事 高島町駅 前編      西村 雅幸
4 Products Data file
    U-TRAINS製 東武300・350系(16番)
42 年越し運転レポート 2011→2012
50 サンフランシスコベイエリア乗物めぐり /新宮 琢哉
    第19回  OMI製カリフォルニア・フリートをレストアする(その1)
58 ハプスブルクの鉄道 点描 9
    チェコ共和国 2
    ブルノの市電と中央駅の情景       前里 孝
76 MODELERS FILE FRAGMENT 長野電鉄 2100系
    −“N'EX”から“スノーモンキー”への転身(その1)−
                /撮影・解説:高見 一樹
86 ヨコハマ鉄道模型フェスタ2012
    年初最大の模型イベントで発表された新製品の数々
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38 おとなの工作談義 /武本 典幸
    つくるを知れば模型は3倍楽しくなる
    第18回 TMSコンペ同窓会
    嶽部 昌治・武本 典幸・牛久保 孝一・筒田 清吉
46 サロン・ド・庭園鉄道
    小川精機の5″ゲージ新幹線N700系 登場
48 線路は続くよいつまでも /信沢 あつし
    第19回 頑固オヤジは曲がったことが大嫌い
    播州織,糸の糊付け工場の軌道
54 蕗狩通信 /北村 昌三
    第11回 
    クラシック自転車風スティームレールカー (HOn30)
56 Coffee Cup /前里 孝
    クラブの集まりあれこれ
66 模鐵技師 第2章 ED19の自作 /須藤 領一
    その21:板バネの製作
70 モデリング・リサーチ・センター
        /ホビーショップカシオペア 宮城 幸路
    第5回 マスキング・ゾル
72 国鉄時代の私有コンテナ /吉岡 心平
    第11回 UT1形タンクコンテナの解説(2)
78 ABC of DCC 第13回 /加坂 紳・橋本 孔明
    スマートフォンで鉄道模型を運転!
88 新車登場
111 ワキポン /脇 雅恵
    弘南鉄道のラッセル列車
112 輝け!日本の運転会
114 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名 英一
   第8回:カツミの16番初期の製品(その2)
115 伝言板
140 いちぶんのいち情報室
146 BOOKS
147 甲種・特大 運行計画
148 各種募集のご案内
149 G線上のマリア 第20回:捜索 /荻野目かおる
    モデラーな日々 とれいん出張所
150 新車登場INDEX
152 読者プレゼント・とれいんスケール呼称早見表
153 Combo Caboose・掲載広告索引

2012年2月21日(火)発売  定価:本体1,429円+税

バックナンバーの内容はこちらからどうぞ

eshumi-kounyu

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三線軌條……デュアルゲージの線路といえば,関西ならば往年の京阪電鉄膳所-浜大津間を思い浮かべる人が多いだろう.関東ならば箱根登山鉄道の小田 原と箱根湯本の間とか,あるいは京浜急行の金沢八景と神武寺の間を挙げることになるだろうか.京浜急行といえば,かつては大師線の味の素引き込み線にも存 在した.
 今はもうなくなってしまったが,山形新幹線には蔵王と山形の間に三線軌條が存在したし,秋田新幹線には今でも神宮寺と峰吉川の間に三線軌條が存在する.そして来るべき北海道新幹線開業時には,青函トンネルが三線軌條になる予定…….
 じっくり考えれば,ほかにもたくさん存在しただろう三線軌條だけれど,つい先日,僕の日常の行動範囲内にも立派な三線軌條があることに気付いた…再認識したのだった.
 それはなんと,山手線の田端駅.山手外回り・京浜東北南行きのホームの,すぐ隣りに存在するそれは,在来線で運ばれてきたレールや資材を受け取るための,新幹線のための保線基地の敷地内に存在する.
 田端にはJR東日本東京支社があるから,頻繁に乗り降りするのだけれど,いつもは待ち合わせの時刻に追われていたり,受け取った資料を一刻も早く事務所に持ち帰らなければならなかったりして,ホームでゆっくりということは,少ない.
 けれど,つい先日,折りしも作業車の編成が傷移動していて,三線軌條の存在を思い出させてくれた.ほんの少し時間に余裕があったこともあいまって,いつも持ち歩いているコンパクトカメラで,三線軌條と作業車を,何枚かスナップしてみたのだった.

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保線基地と三線軌條を見下ろす.撮影場所は男性用の洗面所(!).改札を出て横断歩道を渡れば,ゆっくりじっくり,観察することが可能だ.

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レール移動用の門型クレーン二組.奥が上野方で,上野保線技術センターと記されている.手前のは“東京幹保技セ”とある.東京新幹線保線技術センターの略だろうか.

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標準軌の作業用モーターカー.銘板を読むことはできなかったので,メーカーや製造年は不明.保有は交通建設

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ボギーのトロ.T-328-Uという番号が記されていた.連結器はもちろん(?)自連とピンリンクの二段構え.

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田端駅のホーム上屋の柱は古レール製.2本のホームを結ぶ梁の装飾に特徴がある.単純な丸を3個組み合わせただけだが,シンプルで僕は好きだ.
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早いもので,もう2月となった.関西では年のはじめの3ヵ月を“いぬにげるさる”と言い習わしてきたが,1月の“いぬ”は,他の地域の方々にはちょっとわかりづらいかもしれない.漢字で“居ぬ”と書けば,すぐに理解していただけるだろうが.
 さてその1月,レイルの81号が出来上がった.
  今回の表紙は珍しく現在の写真で,EF64 1000番代が牽く“あけぼの”昨年の夏に高崎線の新町と神保原の間で撮影したもの.ご承知のとおり,日本の夜行寝台列車は本当に絶滅寸前で,定期列車と してはこの“あけぼの”の他には,“北斗星”“サンライズ瀬戸”“サンライズ出雲”“日本海”,そして“きたぐに”だけとなった.しかもこの3月には“日 本海”と“きたぐに”が臨時列車に格下げされる.
 加えてこのところの大寒波襲来によって,数少ない夜行寝台列車は運休が続き,“日本海”や“きたぐに”の乗り納め…開放A寝台車はこの格下げで姿を消すわけだし…を目論んでスケジュールを組み,寝台券を手に入れた人々を悔しがらせている.
 さて今回のレイルでは,全盛期の上野駅発着の夜行列車とその牽引機を振り返ってみた.現状の“日本海”や“きたぐに”の撮影地巡りなどを企画しないところが,我ながら実にレイルらしいと思う.
 詳しい内容は,書店や模型店で手に取ってご覧いただきたいと思う.
  今回は珍しく“手前味噌”よろしく,僕自身の写真も何枚かお目に掛けている.そのうちの1枚は,昭和46/1971年の春にEF57を見たくて大阪から東 北本線に遠征した時の撮影で,EF57牽引の急行列車なのだが,三宅俊彦さん提供の編成表に該当する編成が見当たらないのだ.

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曇り空の下野を行く上り急行列車.優等車は座席グリーン車とB寝台車が各1輛だけ.しかし普通座席車には10系が4輛も組み込まれているし,なにより郵便車が先頭に見えるということは,定期列車だと思うのだけれど…….

今 回のレイルで,足掛け6年に及んだ蔵重信隆さんの“現代中国蒸機の世界”が最終回を迎えた.会社勤めを定年前に引退し,“中国大陸の最後を見届けるために 北京に住みます”という案内をいただいた時には,本当に驚いた.それとともに,その活動をぜひとも記録したくて,すぐさま“よろしければレイルにご投稿い ただけませんか”と返信したのを,つい昨日のことのように覚えている.
 第1回は,河北省の開らん炭砿に生きる蒸機たちだった.現状レポートだけかと思っていたらさにあらず,この炭砿と鉄道の詳細な歴史が,綿々と綴られていて,またもや驚かされた.
 驚きはまだ続く.第2回は四川省の広元という町の狭軌鉄道だっ たのだが,これが監獄が運営する鉄道だというのだ.こちらは外国に住んでいるのだから,多少の軋轢はあっても大したことないだろうが,とにかく蔵重さんは 北京にお住まい(正確には長期滞在)なのだから.これからの日常にどんな悪い影響がでるか,想像もつかない.“本当にいいのですか?”と,何度も念押しを したのだが,返事は“いいです”.あとでうかがったら,一応以上の覚悟はしておられたようではあるが.
 その後も,原稿が到着するたびに新たな驚きがあった.例えば承徳-古北口間では,壮大なスイッチバックの廃線跡を歩いてみたり…….話しはじめるときりがない.
 そして昨年12月,吉林省で2輛の上游形機関車が働く炭鉱を発見したという便りと写真が電子メールで送られてきた.ほぼ纏まっていた本文を組み替えたのは,いうまでもないことである.
 それにしても,僕が蔵重さんツアーで中国大陸の地を踏んでからでも,20年以上経った.当時は“人民形が引退した!”“解放形(元のミカイ)が生きていた!”と一喜一憂し,前進形は二の次三の次だったのだから,時代は変ったものである.
  時代は変ったといえば,初回のツアーコンダクターを務めてくださったM嬢からは,“現地との連絡にファックスを使うんですけれど,彼らったら,夕方の帰宅 時に電源を切ってしまうんですよね,だからファックスのメリットが半減以下なんですよ”と愚痴を聞かされていた.今や携帯電話に電子メールで情報はリアル タイムで駆けめぐる.蔵重さんが発見,確認した最後の蒸機の記事と写真も,メールとその添付ファイルで送られてきたものである.現役蒸機が姿を消すのも無 理ないことだなぁ,と,再確認したことであった.

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蔵重さんが発見,確認した最後の現役蒸機は吉林省の営城炭砿の上游形2輛だった.写真は,本文に掲載しなかった1枚で,火が入っている上游の隣りのブルーシートに覆われた塊は,休車中のもう1輛の上游形.2011-12-10 写真:蔵重信隆

今回のレポートでは6年間の総括として,“今なお残る現役蒸機たち”の一覧と,これまで紹介してきた各地のその後が纏められている.これまで中国大陸の蒸機に興味が薄かった方々にも,ぜひご一読いただきたい.

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今週の火曜日(先週も同じ書き出しだった……),東京の23区に雪が積もった.前夜から降り始めた雪が,朝には都心部でも約4センチの積雪となった という.これは6年ぶりとのことだけれど,僕が住んでいる練馬区では一昨年にも目覚めてみたら……ということがあって,その時の写真は,先月号の東京メトロ特集でも10頁に掲載してもらったから,ご覧いただいた方もあるかと思う.
 そこでいつもより30分ほど早起きして,通勤経路の雪景色を撮影と洒落込んでみた.

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最初はうっすらと雪化粧した秩父連山をバックに走る姿を捉えようと,富士見台駅の所沢方で待機.新年号のグラフと同じポジション.もっと郊外に出ればさらにきれいにみえるところがあるけれど,通勤途上では中々そこまで遠征できない.

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練馬駅はまだ日陰の中.しかし背景には朝日が当って明るさの差が激しい.ということで,あえて日向をカットして豊島園からの電車と所沢方面に発車して行く電車だけをアップで切り取ったのが,この写真.

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そして江古田では駅から出て池袋方の日大藝術学部裏手で逆光に映える雪狙い.ちょうどやってきた9000系の快速が,雨樋から溢れた雪解け水が氷柱となって光っていたのをゲット.このカットが,この朝の最大の収穫だったかもしれない.

駅 の横の踏切では,やや上り坂になっているのに加えてダイヤの乱れによっていつもより遮断棹が降りている時間が長く,上がったとたんに思いっきりアクセルを 踏み込むものだから(気持ちは解るけれど),恐らくは夏タイヤのままのクルマが道路上を滑り廻ること.タクシーのお客さんは気が気じゃなかっただろうし, 歩行者としては,突っ込んでこられたらどうしようと,いささか恐怖であった.
 一方,主な踏切では西武鉄道の社員さんがスコップを持って雪掻きに大童.いつもながら,ご苦労様でした.

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今週の火曜日,東芝府中事業所から1輛の機関車が出場した.JR貨物のハイブリッド入換機HD300形の量産仕様である.試作機は,一昨年3月25日のブログで速報し,5月号の“とれいん”でMODELERS FILEとして記事にしているから,ご覧になってその後を気にしていた方も多いことだろう.

さて当日朝9時30分,協三工業製の入換機に牽かれて,HD300-1が姿を見せた.その第一印象は……試作機とほとんど変らない……

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姿を見せたHD300-1.背後には,今や貴重な存在となった未更新のクハ103(南武線にいた525らしい)が,鉄道総研から移ったクモニ83とともに留置されていた.

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北府中駅から東芝敷地への跨線橋下あたりで折り返して出発線に据え付けられるHD300-1.デッキ手摺に取り付けられたライト類の形が試作機と異なってい るようにみえる.台車は試作機と同様川崎重工製で,1エンド側(画面左側)はFDT102Bという形式を読み取ることができた.

据 え付け終了とともに先回りし,名残りのワム80000による紙列車を眺めたりしつつ,各部分の撮影と観察を行なったが,その結果,やはりライト類の形状が 異なるほか,手摺の形状も違っていることが判った.さらに運転室も,試作機が台枠から一段ゲタをはかせたような取り付け方だったのが,普通の取り付け方法 になっているようにも見えた.

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上から見たHD300-1.

さて,中身はどのように進化したのだろうか.正式の発表が待ち遠しい.

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