10月20日付けのここで紹介した通り,小田急電鉄EXEこと30000形が大規模リニューアルを果たした.
 最初の編成は11月1日に基本6輛が,11月10日に付属4輛が相模大野へ到着.その後,全般検査を施工して,11日の終電後…日付が変って12日には1000形に牽かれて新百合丘へ.多摩線内では初めて本線を自走し,唐木田へ移動.
 そして今日の午後,報道関係者向けに披露が行なわれた.
DSCN9985
新宿方から見たリニューアル・エクセの第1編成.手前が4輛編成の先頭30051.小田原方に6輛編成がつく.正面の列車名表示装置はなくなっている.前照燈は森尾電機製16粒タイプのLED.塗色が全く新しいこともあって,イメージは全く新しい.


今回のリニューアルでは主制御装置もシリコンカーバイド(SiC)を使った三菱電機製の新型となり,電動車比率も変更された.
 新編成は新宿方からTC1-M1-M2-TC2'+TC1'-M1'-T1-M2'N-M3-TC2.このうち,3号車サハ30050(T2)は電装されデハ30050(M2'N)となった.また9号車デハ30000(M2)は新宿方が付随台車のいわゆる0.5M車だったが新宿方台車にも主電動機を搭載し,普通の電動車となった.いずれも車号は改番されていない.パンタグラフ搭載位置は,M1,M2,M1',M2'N(元T2),M3で変らない.
 補助電源装置は東芝製,電動空気圧縮機は三菱電機製のRC1500で,変更なし.
P7A_2783
“全M”となった9号車デハ30000(M1).新宿方の台車は付随台車SS046の一部部品を活用して新造,形式はSS146MAとなった.電装されたM2'N,では30050も同形台車をはく.

P7A_2662
客室も一新.天井は明るい色遣いとなり,壁面は木質調を採用.照明は直接・間接併用のLED.腰掛けも表地,肘掛け及びテーブルを新しくなった.客室とデッキには防犯カメラを新設.客室では無線LAN(WiFi)が利用可能.第2編成からは窓側座席に100Vコンセントも装備される.

P7A_2686_01
貫通側運転室には側窓が新設された.ハンドルは従来の右手操作式から,4000形などと同じ,左手操作式に変更されている.

さて,具体的な営業運転開始時期は発表されていないが,3月という予定は変らない.
 2月12日には一般向け試乗会が催される.定員はファミリー100組で,申し込みが多い場合には抽選となる.応募は特設サイトから,どうぞ.締切は12月28日.