昨日3月15日,まもなく運転開始から1周年を迎える“52席の至福”の旅を,西武鉄道からメディアツアーにお誘いをいただいて,出掛けてきた.
昨年春のデビュー時試乗会には,どうしてもスケジュールが合わなくて,泣く泣く,豊島園の駅での展示を見ただけで事務所へ戻らなければならなかった.だから,ようやく念願が叶ったという次第.喜び勇んで,待ち合わせ場所の西武新宿駅へ.
西武新宿駅2番線.アテンダントさんに迎えられて乗車.案内されたのは,荒川の水の流れを西川材と呼ばれる杉の木で表現した,所沢方先頭車である4号車.
この“52席の至福”,4000系4009…4010の編成については,本誌の今年新年号“特集・西武鉄道”の中でMODELERS FILEとして詳しく紹介した.詳細記事を担当する際には,対象の車輛を自分自身の目で観察するのは当然のこととして,できる限り,乗車してみることにしているのだけれど,この電車に関しては,それができなかったのが心残りではあった.だから,嬉しさ一入というわけなのである.
乗車して落ち着く間もなく,“どこか,いままでから変わったところはないか?”と確認のため列車内を一巡り.ほとんどは見覚えのある光景だったが,ただひとつ,2号車に違いを見つけることができた.意味もなくうれしくなってしまうのは,“好き者”の性というべきか.
2号車,4109の飯能・西武新宿方は“ギャラリー”とされていたが,1位側壁面に鏡が新設され,パウダーコーナーに変身していた.下の写真は昨年秋の,ギャラリー時代.
上石神井と小手指では,乗務所の人たちが小旗と手を振って,歓迎してくれた.写真は上石神井.
そうこうしているうちに,客席にはアミューズとしての深谷牛のローストビーフ けっぱーの身添えツナソース,前菜としてタマネギのオーブン焼き,セージのバターソースを和えたサツマイモのラヴィオリと,次から次へと料理が供される.メインの“骨付き豚肉のトロトロ煮込み レンズ豆添え”に合せて,いつもお気に入りの秩父ルージュを味わう.まさに至福のひととき.
でも,“取材”なのだから,調理の様子を撮影するためにキッチンと客席を往復し,さらにアテンダントさんの様子もスナップし…と,実際には,大忙し.
メインの“骨付き豚肉のトロトロ煮込み レンズ豆添え”.アテンダントさんの笑顔が,料理の味をさらに引き立ててくれていた.
デザートブッフェは4種のケーキの取り合わせ.飲み物は,紅茶をオーダーすれば地元の“よこぜのおいしい紅茶”が供される.
所沢と飯能でそれぞれ進行方向を変え,普通電車を追い抜いたり,特急や40000系の試運転(!)を対比したりしているうちに,列車はあっという間に芦ヶ久保へ到着.終着を目前に控えたここで約30分間の大休止.たっぷりとした食事のあとの腹ごなしとばかりに,駅前に設けられた道の駅などを冷やかしに出かけてみたり…….
芦ヶ久保で大休止中の“52席の至福”とお客様たち.背景の山の緑が,春の近づきを感じさせてくれていた.
そして無事に到着した西武秩父駅は,1年前に西武特集の撮影で訪れたときから大きく様変わり.大きな建物がほぼ完成状態に達していた.駅の本屋は各部がリニューアルされ,隣接する新築部分には,“祭りの湯”と名付けられた温泉施設が4月24日にオープンするというのだ.併せて地元の名物を味わうことができる“祭りの宴”,お土産などを販売する“ちちぶみやげ市”も設けられることになっている.
内外装の仕上げに大童の“祭りの湯”は,4月24日に“祭りの宴”や“ちちぶみやげ市”とともにオープンする.
せっかく秩父までやってきたのだから,というわけで向かった先は,横瀬に近い“小松沢レジャー農園”.シーズンが始まった,いちご狩りを楽しもうという趣向.秩父いったいには,いちごだけでなく,ぶどう,りんご,しいたけ,ブルーベリー,カボスといった観光農園が多彩に展開していて,四季折々で楽しむことができる.
武甲山を綺麗に望むことができる場所にある,小松沢レジャー農園のいちごハウスには,春を通り越して初夏の香りが充満していた.
そして一日の締めくくりは西武秩父駅から徒歩数分…というより,秩父鉄道のお花畑駅に隣接する市街地にあるホルモン焼きの店へ.“なんで秩父でホルモン?”と思ったあなたは,僕と同じ.そうでないあなたは,情報通.
秩父一帯には養豚場が数多く存在するのだそうで,昔から地元の人に親しまれてきたホルモン焼きを,近年,いわゆるB級グルメとして売り出し中とのこと.
供給地直結ならではの新鮮なメニューがたくさん.しっかり焼いて,たっぷり食べて…….
そして帰りは,新装なった改札口から,西武レッドアロー号で寛ぎの旅を.
次回は,ぜひとも仕事を抜きにして出掛けてゆきたいと思う,秩父であった.
昨年春のデビュー時試乗会には,どうしてもスケジュールが合わなくて,泣く泣く,豊島園の駅での展示を見ただけで事務所へ戻らなければならなかった.だから,ようやく念願が叶ったという次第.喜び勇んで,待ち合わせ場所の西武新宿駅へ.
西武新宿駅2番線.アテンダントさんに迎えられて乗車.案内されたのは,荒川の水の流れを西川材と呼ばれる杉の木で表現した,所沢方先頭車である4号車.
この“52席の至福”,4000系4009…4010の編成については,本誌の今年新年号“特集・西武鉄道”の中でMODELERS FILEとして詳しく紹介した.詳細記事を担当する際には,対象の車輛を自分自身の目で観察するのは当然のこととして,できる限り,乗車してみることにしているのだけれど,この電車に関しては,それができなかったのが心残りではあった.だから,嬉しさ一入というわけなのである.
乗車して落ち着く間もなく,“どこか,いままでから変わったところはないか?”と確認のため列車内を一巡り.ほとんどは見覚えのある光景だったが,ただひとつ,2号車に違いを見つけることができた.意味もなくうれしくなってしまうのは,“好き者”の性というべきか.
2号車,4109の飯能・西武新宿方は“ギャラリー”とされていたが,1位側壁面に鏡が新設され,パウダーコーナーに変身していた.下の写真は昨年秋の,ギャラリー時代.
上石神井と小手指では,乗務所の人たちが小旗と手を振って,歓迎してくれた.写真は上石神井.
そうこうしているうちに,客席にはアミューズとしての深谷牛のローストビーフ けっぱーの身添えツナソース,前菜としてタマネギのオーブン焼き,セージのバターソースを和えたサツマイモのラヴィオリと,次から次へと料理が供される.メインの“骨付き豚肉のトロトロ煮込み レンズ豆添え”に合せて,いつもお気に入りの秩父ルージュを味わう.まさに至福のひととき.
でも,“取材”なのだから,調理の様子を撮影するためにキッチンと客席を往復し,さらにアテンダントさんの様子もスナップし…と,実際には,大忙し.
メインの“骨付き豚肉のトロトロ煮込み レンズ豆添え”.アテンダントさんの笑顔が,料理の味をさらに引き立ててくれていた.
デザートブッフェは4種のケーキの取り合わせ.飲み物は,紅茶をオーダーすれば地元の“よこぜのおいしい紅茶”が供される.
所沢と飯能でそれぞれ進行方向を変え,普通電車を追い抜いたり,特急や40000系の試運転(!)を対比したりしているうちに,列車はあっという間に芦ヶ久保へ到着.終着を目前に控えたここで約30分間の大休止.たっぷりとした食事のあとの腹ごなしとばかりに,駅前に設けられた道の駅などを冷やかしに出かけてみたり…….
芦ヶ久保で大休止中の“52席の至福”とお客様たち.背景の山の緑が,春の近づきを感じさせてくれていた.
そして無事に到着した西武秩父駅は,1年前に西武特集の撮影で訪れたときから大きく様変わり.大きな建物がほぼ完成状態に達していた.駅の本屋は各部がリニューアルされ,隣接する新築部分には,“祭りの湯”と名付けられた温泉施設が4月24日にオープンするというのだ.併せて地元の名物を味わうことができる“祭りの宴”,お土産などを販売する“ちちぶみやげ市”も設けられることになっている.
内外装の仕上げに大童の“祭りの湯”は,4月24日に“祭りの宴”や“ちちぶみやげ市”とともにオープンする.
せっかく秩父までやってきたのだから,というわけで向かった先は,横瀬に近い“小松沢レジャー農園”.シーズンが始まった,いちご狩りを楽しもうという趣向.秩父いったいには,いちごだけでなく,ぶどう,りんご,しいたけ,ブルーベリー,カボスといった観光農園が多彩に展開していて,四季折々で楽しむことができる.
武甲山を綺麗に望むことができる場所にある,小松沢レジャー農園のいちごハウスには,春を通り越して初夏の香りが充満していた.
そして一日の締めくくりは西武秩父駅から徒歩数分…というより,秩父鉄道のお花畑駅に隣接する市街地にあるホルモン焼きの店へ.“なんで秩父でホルモン?”と思ったあなたは,僕と同じ.そうでないあなたは,情報通.
秩父一帯には養豚場が数多く存在するのだそうで,昔から地元の人に親しまれてきたホルモン焼きを,近年,いわゆるB級グルメとして売り出し中とのこと.
供給地直結ならではの新鮮なメニューがたくさん.しっかり焼いて,たっぷり食べて…….
そして帰りは,新装なった改札口から,西武レッドアロー号で寛ぎの旅を.
次回は,ぜひとも仕事を抜きにして出掛けてゆきたいと思う,秩父であった.