開館してから1年以上を経過した京都鉄道博物館.開館時には“特別企画 京都鉄道博物館グランドオープン”としてその全てをご紹介した.その後,来館者の数は順調に増え,いつも混雑しているという.ご同慶のいたりである.
 展示保存されている車輛や資料の豊富さはもちろんのこと,常に積極的な企画を実施しているのも,好調に推移している大きな理由と思われる.
 そんな中,今週の日曜日,8月6日には,夏休み企画のひとつとして,“JR貨物現役車両展示”が始まった.これは,同館独特の展示施設“車両工場”に,電気機関車とコンテナ車を展示しようという試み.普段は“トワイライトエクスプレス”の電源車などが展示されているこのスペースの線路は,梅小路運転区と直接繋がっていて,自由に車輛の出し入れができるからこそ,実現できた企画なのである.

公開当日,車輛の搬入作業を,来住憲司さんが撮影してきてくださったので,ここでお目に掛ける次第.
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“車両工場”の線路には架線が張られていないから,自力ではなく,DE10 1118に押されての搬入だった.最初に顔を見せたのは,EF310-310.2017-8-6 写真:来住憲司
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続くのはコキ107-1828.上には12フィートコンテナ19D-49755とウィングタイプ31フィートのコンテナ49A-38069が積載されていた.写真:来住憲司

機関車も貨車もコンテナも,いずれも汚れが見えない.それもそのはずで,EF210-310は8月2日に,コキ107-1828はその翌日に川崎重工を出場したばかり.19D-49755も同様に新しい.49A-38069は昨年の後半あたりに落成したもののようだが,それでも塗装面のつやは失われていない.
 この49Aコンテナ,最初は平成24/2012年に25個製作されたのを皮切りに,翌年は35個,そして平成27/2015年に60個が増備されている.
 19Dコンテナは平成8/1996年から連綿と製作され続けている汎用コンテナの代表格.
 写真には写っていないが,当日は19Dコンテナには伏見の清酒月桂冠が満載,49Aは風船が床面に並べて置かれていたそうである.
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コキ107-1828の“展示車”と記された吹田信号場から梅小路貨物駅(営業上は京都貨物駅)への車票と,落成したばかりを示す検査標記.そういえば貨物列車もコンピュータ管理が進んで,車票というものにお目に掛かるチャンスが激減した.かつては“こんなところから…” “そんなところへ…”と,遠くの地へ思いを馳せることができたものだが.写真:来住憲司

ここまでの3枚の写真を見て,目ざとい読者ならば,機関車にもコンテナにも,違和感を覚えられたに違いない.いや,貨物ファンならば先刻ご承知のことかもしれないが.
 その原因は,20年以上も見慣れてきた“JRF”という文字をデザインしたサービスマークがない,のである.EF210では“桃太郎”ロゴの左,コキ107では台枠側面,車号の左に描かれていた,あのマークである.

コキ107では,平成27/2015年9月に見掛けたコキ107-1036では既に姿を消している.19Dコンテナでは平成26/2014年夏頃に落成の42000番代あたりから省略が始まっている.
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コキ107-882.これが本来のレタリング.載っているのは同和通運のUM13A.撮影は平成25/2013年12月21日
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EF210では,この位置にJRFマークが描かれていて側面のデザイン上のバランスがとれていたのだが….相模貨物 平成29/2017-8-2

在来車では,今年度に入ってから急速に撤去が進んでいるようで,EF210-105やDF200-55などで消されたという.EH500初期グループでも見掛けたような気がするが,いずれもまだ撮影には至っていない.
 貨車ではEF210-141と同じ時に見たコキ104-2602が7月に全般検査を受けたばかりで,マーク部分が鮮やかな青に塗られているのが印象的だった.

京都鉄道博物館の話題から,思わぬ脇道にそれてしまったけれど,JR貨物関連のニュースの一環ということで…….

ちなみに京都鉄道博物館での特別展示は8月19日まで.興味のある方は,お早めに!