今年前半,ほとんど毎週のように新車の報道公開や新製品の発表などのイベント的できごとが続き,地元鉄道の観察を話題にすることができなかった.頁を繰ってみれば,西武鉄道の一般車や乗り入れ車輛の話題をお届けしたのは,なんと2月2日のここが最新!
 とはいえ,観察そのものを怠っていたわけではない.
 とりわけ春先には,乗り入れてくる東急電鉄や東京地下鉄の車輛に新たな動きが見られた.西武の車輛では,見慣れない番号の編成を見掛けたような気もするし,これまでなじんできた編成を見掛けなくなったような気もしている…….
 そんな中,しばらく姿を見なかった6000系第14編成のインバータ音が新しくなっているのに気づいたのは7月末だっただろうか.なんとかカメラにおさめたいと思いつつ,なかなかチャンスを得られなかった.きょろきょろしている中で,もうひとつ気づいたのが,池袋線の8輛編成2000系で唯一,幕式の行先・列車種別表示装置を残している2063の編成に遭遇しなくなったこと.
 ずっと気になっていたのだけれど,今週になってようやく,その両方が僕の目の前に姿を現わした.そこで,今日の夕刻,他の用事で外出の途上に山勘を働かせ,練馬の駅で待ち構えてみたのだった.
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池袋行きの準急として到着した,2063の編成.所沢方に2461+2462の2連を従えての10連.床下機器類は特に塗装が新しいという様子は見えないが,パンタグラフの台枠などはピカピカの銀色であり,検査上がりであるのは明らか.


となると気になるのが,この編成の特徴的なディテールがどうなったかということ.まず,正面の行先・列車種別幕はご覧の通り,幕式のまま.パンタグラフの数も減っていないから引き通し改造もしていない.池袋方先頭車の2064は通風器を撤去しているが,これは所沢方から3輛目の2164とともに以前から…….その他の通風器は健在.電動発電機(MG)は1位側(練馬では北側)に吊られているから,ここではどうなったか不明.
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先頭車乗務員室扉横のコーポレートマークは,下部の“SEIBU”が日本語の“西武鉄道”バージョンに貼り替えられていた.かつて,西武鉄道の電車は車輛の内外に詳しい検査標記があったので,いつどこへどんな検査で入場したのかがすぐに解ったのだけれど,近年はこの“SEIBU”→“西武鉄道”の変化が,数少ない,大きな手掛りとなっている.


発車を見送って移動しようかと思ったら,地下から顔を出したのが6000系.これが,なんと第14編成! “14M”という運用についているのを,今日の朝にチラリと見掛けたことから,目星はつけていたのだけれど.
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屋根上がすっきりしているのに目を奪われるが,これは9000系でも20000系でも推進されている整備項目.乗務員扉脇のステッカーも新しい.

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目を下に移してパンタグラフ付き電動車の床下を観察.真新しいインバータ箱が見える.台車の塗装も新しい.ということで,最新のシリコンカーバイドを使った装置への更新が確認できたことになる.写真は6814.


6000系は25編成中,8編成が制御装置の更新を終えたことになる.

これで引き上げようかとも思ったのだけれど,まもなく,さっきの2063編成が戻ってきそう……と思う間もなく,2461を先頭とする飯能行き快速が到着.
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2丁パンタを振りかざした10輛編成というのは,やっぱりかっこよいと思う.でも今日の主題は後ろの8輛.所沢方の2063の空調装置も気になっていたのだけれど,旧型のCU71Dが健在なのに安心(?)したことである.


このあたりの空調装置については,とれいんの今年の新年号に掲載の4000系MODELERS FILEで詳しく解説しているから,ぜひご参照を!
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そしてMGも,側面の行先・列車種別表示装置も交換されていなかった.さて,これを喜ばしいと思うか,それとも更新されなかったことで先行きが…と受け取るか.実は?