今年の夏に日立製作所から甲種輸送された,相模鉄道の20000系電車.
 10月には昼間の本線での性能確認試験と公式試運転が行なわれた.
 その後は?と気にはしつつ,しばらくの間,沿線に出向くことができず,気づけばもう11月も半ばとなった.
 おとといの午後,小田急電車で厚木へ到着の直前,いつもここに来ると気にして目をやる相模鉄道の厚木操車場(厚木貨物駅)の奥に,なにやら黒っぽい“物体”が目を光らせているのに気づいた.
 すかさず下車してガードを潜り,何度か取材でお邪魔したことのある厚木操車場に沿った道に出る.そうしたら,ずっと休車で留置されている7000系の奥に,気にしていた20000系電車が.それも動いている.とりあえずスナップ写真を撮影していたら,乗務員の教習を行なっている様子.ならばしばらくは行ったり来たりしているだろうと目星をつけ,かしわ台方面へ向けて歩きつつ観察を開始.
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あいにくの曇り空…僕が到着した頃にはぽつりぽつりと水滴が空から降って来はじめたけれど,晴れていれば完全逆光の時間帯である.今日の僕には,むしろラッキーというべきかもしれない.横の7000系は7006.他に7601,7157,7156の合計4輛が休車中.


なんといってもじっくりと見たかったのがマスク.
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まさか奥にラジエターが収まっているはずはないのだけれど.非常用貫通扉とのパーティションラインは隙間が小さいので,一目見ただけでは扉の存在に気づかないほど.


前照燈はコイト電工の花形タイプLED(小さなLED球を丸く並べて中央縦にもLEDを置いたタイプ…丸形では特徴を表現できないので,つい先日から本誌でもこの呼び方を使い始めた,これが尾燈とともに一体のケースに収まっているわけだが,正面中央の“グリル”とあいまって,最新モードの乗用車も連想させてくれる.

目を編成全体に移せば,アルミ車体に濃紺のペイントを施し,金属板でコーポレートマークとロゴをあしらっているのが印象的.
 僕にとって印象的といえば,機器配置.5M5Tらしいということは,甲種輸送の時に記したことだけれど,5輛の電動車の床下もパンタグラフ周辺も,その配置がすっきり統一されているのだ.
 ちなみに望遠レンズで覗いてみれば(スパイ!?),台車は新日鐵住金のモノリンク式ボルスタレス.形式は電動車がSS184M,付随車がSS184Tだった.
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主制御装置を床下に吊った20201.20401,20501,20701,20901が同形.

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補助電源装置を持つ20800.20301も同形.20601は補助電源装置とその隣りの整流装置がないだけで,他の機器は同じにみえる.

15時頃,出発信号機直下に移動し,側扉を全開放.これは本日の教習が終了して,かしわ台の車輛基地へ回送される予兆かと思い,先回りすべく,大急ぎで海老名へ移動.相鉄本線との合流地点に向かったが,この頃には雨が本降りとなり,どうにもなりそうにない……ということで,一計を案じ,小田急線との交叉地点そばの歩道橋で待ち構えることにした.

そして……
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小田急LSEこと7000形とすれちがった!やった!


 といいたいところだけれど,よぉく見ていただければ,相鉄のガードと道路橋との隙間に,LSEの先頭部が,見えないことに気づいていただけるだろう.
 実際には数十秒のタイムラグがあったものだから,小田急が通過するまでカメラを構え続けて撮影し,うちの脇にお願いして繋ぎ合わせてもらった“作品”なのだった(LSEの先頭部が見えないのは,合成写真とわかるように,わざとそのように仕上げてもらったものです).

お披露目が待ち遠しい…….
※2017.11.18:一部語句修正