5月3日のここで,東京地下鉄銀座線渋谷駅の第2回目線路移設直前状況をお伝えした.工事は無事に終了し,5月7日の始発からは,2本の線路の間隔が拡がり,将来のホーム用地が確保された状態で,電車は走っている.
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Shibuya Hikarieの8階から見下ろした地下鉄銀座線の線路.5月2日までと見比べてみれば違いは一目瞭然.この新しい場所に,新しいホームが建設される.折りしも通過するのは,5月末までの限定ラッピング“くまモン”の1126編成.

移設工事はあと2回実施される.時期はいずれも2019年度下期とだけ発表されている.いずれにしても,1年以上の間が開くことになる.
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最終的な線路やホームの配置.実施は来年度下期の予定である.一昨年に発表された構想図では北側(図の上側)の線路はカーブを描いたままだったが,直線に直されるようである.また,車庫の入出区線は現在の乗車ホーム側が残るはずが,現在の到着側を残すことになったようである.写真:東京地下鉄
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現在の後者ホームから表参道方面を見る.上下線(東京地下鉄ではA線B線と呼ぶが)の拡がりが実感できるだろう.この角度からは,勾配も改良されていることを知ることができる.最終的には画面左側の線路がもっと左に寄せられ,広いホームが構築されることになるわけである.
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東急デパートから銀座線改札口への階段.この,ちょっとクラシックな風景も,あと数年で見納めということになる.

見納めといえば,山手線ホームから階段を上がっていまはなき東横線地上ホームの根っ子部の改札や,銀座線降車ホーム,そしてこれもいまはなき東急文化会館へ通ずる陸橋も,お役御免になる前に観察…と思ったら,様子が変.どんなに探しても,一昨年7月7日に“変身途中の渋谷駅”と題して紹介した,東京鐵骨橋梁製作所……昨年,清水建設の子会社となり,社名も日本ファブテックに変更したようである…製のプレートガーダーが見当たらない.
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山手線ホームをじっくり探したら,既にこの状態.新しい跨線橋が南側に新設されて,もう使われていなかったのだった.

で,その下でもなにやら線路工事がたけなわの様子.
 しばらく山手線渋谷駅ホームに降りたっていなかったものだから忘れていたのだが,5月25日から27日にかけて,山手貨物線の南行き線路の付け替えが実施されるのだった.
 JR東日本では既に2月27日にこの工事のことを発表しており,2週連続で埼京線や湘南新宿ライン,成田エクスプレス,踊り子などの列車が,新宿と大崎の間で運休することが告知されていた.
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埼京線・湘南新宿ラインホームから見た,これまでの山手貨物線南行き線路と,移設準備万端の新線路.先週は南行きが新線路に移行し,今週末には北行きの線路が嵩上げした上で移設されることになっている.

先週分の工程は無事に終り,そして明日6月1日終電後から3日の22時頃まで,第2回目が実施される.どこがどのように変化するのか,あるいはしたのか,引き続いて渋谷から目を離すことができない.

※2018.06.01:一部語句修正