東京の新交通システム ゆりかもめ に新型車が登場した.
 この路線,1995年に7000系13編成によって新橋と有明の間が開業していて以来,少しずつ車輛数を増やし,路線も有明と豊洲の間を延長するなど発展を重ねてきた.
 沿線にはお台場海浜公園や国際展示場ビッグサイト,船の科学館などがあって,ここの読者なら,少なくともビッグサイトで開催される鉄道模型コンベンションや鉄道模型コンテストなどで年に何度かは利用している方が多いだろう
 なお,当初の会社名は東京臨海新交通だったが,1998年には現在のゆりかもめに変更されている.
 その,少しずつ増えてきた車輛だが,1999年には7200系,2014年には7300系が登場している.そして今回の7500系お目見えとなった.
 開業時の7000系は7300系によって置き替えが始まっており,7500系が予定通り今後3年間に8編成投入されれば完全に引退することになる.

お披露目は9月4日午後で,折りしも台風21号が関東地方に近づいているタイミングだったが,報道公開は同社の通例通り建物の中で開催されたので,窓の外で植込みの樹木が強風を受けて大きく撓っている光景を横目にしつつ,至って平穏に撮影することができたのであった.
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新橋方から見た第1編成.車号は手前から7516+7515+7514+7513+7512+7511.車体はアルミ合金製.製造は三菱重工.車両基地 2018-9-4

主制御装置,補助電源装置,伝動空気圧縮機など主要機器は三菱グループ製.前照燈は森尾電機製,室内燈はレシップ製の直管タイプLED.前照燈は3燈点燈でハイビーム,2燈点燈でロービームとなる.前面腰板部両脇に配置されたLEDは,自動運転時の列車前頭では青い標識燈となり,列車後部では尾燈となる.

台車は4案内輪車軸ボギー方式とされている.冬季の安定運行性向上策として,先頭車の台車にはスノウプロウと,いわゆる“霜取りパンタグラフ”が取り付けられている.実際の終電靴は,中間車の台車片側4基ずつ両側で8基である.
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台車.タイヤサイズはE315/70R20と記されている.この編成はブリヂストン製が使われているが.同社では他にミシュランと横浜ゴム製が存在するという.

客室は7300系から採用されている,オールロングシート.その他腰掛や側扉両脇の手摺などのザインが引き継がれている.一方で袖仕切りはより大きなガラスを使ってデザインを一新,スタンションポールも新設された.
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客室全景.“YURIKAMOME”の文字をあしらった大きなガラス板製の袖仕切りが目を惹く.スタンションポールが袖仕切りにも取り付けられた.室内燈はレシップ社製の直管タイプLEDを使っている.

レシップという会社は,岐阜県本巣町にある産業用電気機器メーカーである.バス用の蛍光燈やワンマンの運賃箱,料金表示装置などの製造を主力としている.ワンマン車のための運賃表や料金箱を中心として鉄道部門でもシェアを占めつつあるようである.

ゆりかもめでは,開業当初からATO(自動列車運転装置)とATCによる無人運転を実現している.この日は,非常時などのための運転用機器も撮影可能だった.
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通常の先頭部風景.
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機器のカバーを開いた状態.メーター類は液晶表示が採用されている.

さてこのゆりかもめ7500系.営業運転開始は今のところ“今秋”とだけ発表されている.具体的に決まったら改めて発表する予定とのこと.楽しみである.