渋谷という街,なんだか僕にとっては縁があるような薄いような,不思議な感覚ではある.
 渋谷の駅については,山手線も地下鉄も,東急電鉄東横線についても何度か採り上げたことをご記憶の方もあるだろう.とりわけ昨年は,5月3日の“E235系量産先行編成その後 地下鉄銀座線渋谷駅”,また例えば5月31日の“渋谷駅のさらなる変貌”,はたまた6月7日の“今度は山手線渋谷駅の線路移設”,そしてさらに7月5日の“第1次線路移設後の山手線渋谷駅”.12月20日には“E235系が増殖した山手線 そして渋谷と原宿の工事の様子”と,とりわけ昨年はたて続けにレポートすべき話題が多かった.
 また,平野が12月7日に,Models IMON 渋谷店オープンをお知らせしている.
 それから早くも4ヵ月が過ぎた.山手線の方は,着々と工事は進んでいるが,趣味的に目を惹くような動きはなさそうだ.次は北行き線路を持ち上げる時だろうか…….
 と,思っていたら,2月に地下鉄銀座線の新ホーム部分に上屋が掛かった.たまたま,ShibuyaHikarieに上がって“そろそろかまぁ”と思ってスナップしてした直後に“新ホームの上屋をかける工事を報道公開します”との案内があったのだけれど,折りしも3月号の追い込み終盤という日程で,断念せざるをえなかったのだった.
 3月には渋谷への用事がなくて,つい一昨日,ようやく,ちょっとだけ降りるチャンスがあったので最上階まで上がってみたのだった.
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線路は見事に上屋で覆いつくされていた! 山手線を行く電車は,内回りがE235系で外回りがE231系.E235系同士の行違いが日常の風景になってしまった.なにしろ6割以上がE235系なのだから.

これで,銀座線の電車を自由に上から見おろすことができる場所は,なくなった,と,思う.残るのは渋谷駅から引き上げ線の方向へ,道路を渡る部分だけ.しかし,周囲に,自由に上がることができるビルはあるのだろうか.まぁ,銀座線は1000系に置き替えられたばかりだから,しばらくはMODELERS FILEで屋根上を撮影する必要はなさそうだけれど.

せっかくだから,ホームからもこの上屋を観察してみた.
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乗車ホームの端っこから,安全に充分気をつけつつ,バリアングルファインダーを駆使しての撮影.断面が波形なのは,メトロの“M”なのだろう.
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同じ乗車ホームから引き上げ線を望む.ここも狭いから,安全には細心の注意を払う必要がある.この区間だけが,銀座線の営業列車を上から見ることができる“かも”しれない区間となってしまった.自由に上がれるビルは,あるのだあろうか.

浅草行きの電車で運転室かぶりつきをしてみると……
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駅前広場の上空を通過中.なにやらホームの土台のような構造物が形を成しているようにも見える.

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そしてトンネル突入部分.最初の写真の一番下,手前のあたりである.ここはまだ空が明るい.でも,遠くないうちに,覆われてしまうのは間違いないだろう.


ということで,次の目的地へ向かったのだった.

※2019.04.19:一部語句修正