去る1月27日,熱海から品川までE261系に乗ってきた.“サフィール踊り子に乗ってきた!”といいたいところだけれど,営業列車ではなくてJR東日本主催による報道関係者向けの試乗会だから,まだ,単なるE261系であるが.

車輛の概要は,昨年12月18日付けのここでお伝えした.その時に,伊豆急下田方先頭車である1号車の“プレミアムグリーン車”や,2,3号車のグリーン個室”については室内の様子もお目にかけた.
 今回は,その時に撮影,観察が叶わなかった4号車の“ヌードルバー(カフェテリア)”ことサシE261,5号車の大型車椅子対応スペース,そして5~8号車の一般的なグリーン車も見て回ることができたから,運転中のエピソードを含めてお目に掛ける次第.
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12時55分,品川からの試乗列車が記者クラブに加盟の新聞社やTV局のスタッフを乗せて,4番線に到着.居合わせた一般のお客さんも,スマートフォンを取り出して撮影にいそしんでいた.

実はこの列車を待っている間には,伊豆箱根鉄道5000系の入場車を牽引するEF65の1000番代が現われたり,下田からやってきた“ザ・ロイヤルエクスプレス”が到着するなど,ホームは賑わいを見せていた.

僕たちは折り返し13時8分発の上り列車で品川へ向かう.最初に案内されたのは,一般的なグリーン車である8号車のクロE260,定員は24名.7号車のモロE261-201~は30名,6号車のモロE260は36名である.7号車には洋式トイレと男性用小便所,洗面所を備えている.大型荷物置き場は4輛ともに設けられている.
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熱海を出てから3番目のトンネルである杵越隧道に差し掛かる試乗列車.JR東日本の在来線ではグリーン車でも2/2人掛けが標準的だが,E261系ではさすがに1/2人掛けである.立派なレッグレストも備えられている.シートピッチは1,160mm.

僅か5分間で5号車へ移動.ここでのポイントは伊豆急下田方に設備されている大型車椅子対応のトイレと座席.形式はモロE261,東京方に機器室があることもあいまって,定員は編成中で最も少ない14名である.
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車椅子対応スペース.直列に2台置くことができる.
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近年ではすっかり標準的な設備となった大型車椅子対応トイレ.多目的室が隣接している.

次は一挙に伊豆急下田方へジャンプ.プレミアムグリーン車クロE260と個室の2号車モロE260-101~を各社譲り合ってそれぞれ5分間で撮影し,その次に,ようやく4号車,サロE261に辿り着いた.その時既に時刻は13時40分.列車の中でラーメンが供されるのは,もしかしたら“日本初”だろうか?などと疑問が頭の中をよぎるが,深く考えているヒマもなく,調理風景やお客様へのサービス風景を撮影.
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日本初?の風景.急行“アルプス”ではサハシ165で信州そばが,急行“なにわ”ではサハシ153で寿司が供された歴史はあるが.

さてそのラーメン…正式には“「傳」長谷川氏監修 ヌードル”である.
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客席は東京方にあり,山側が2組の4人掛けテーブル席,海側は8人分のカウンター席となっている.
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そのヌードルの“本体”.第一印象は,“実に普通.でも丁寧に作られたラーメン”であった.添え物には遊び心も…….

試食してから読んでみた,監修者の長谷川在佑(東京神宮外苑前の日本料理店“”の料理長)さんの言葉には,“素直な”,“ごく普通の”,“丁寧に作る”という言葉が並ぶ.僕の舌,捨てたものではないかもしれない…というのは思い上がりで,実際にはそれこそが監修者の腕なのだろう.
 まもなく本格稼動するサフィール公式サイトからの予約がもっとも確実だが,状況によっては当日の予約も可能だという.気になるお値段は税込みで650円.個室へはデリバリーサービスも行なわれることになっている.

……気がつけば,列車はもう六郷川を渡るところ.せっかくの旅なのに,座っているヒマがなかった.ぜひとも営業列車でその乗り心地を堪能したいものである.

3月14日のダイヤ改正から営業運転をはじめる“サフィール踊り子”.
 東京発11時,伊豆急下田発14時12分の1往復が定期列車,臨時列車として平日は東京12時30分発,休日は新宿発12時25分発が,上りは休日平日共通で伊豆急下田発16時30分の設定である.