先々週のここでは,東急電鉄5050系4000番代の最新編成である4111編成のことを記した.
 その編成のことを詳しく観察しようとチャンスをうかがっているうちに,当然のことながらほかの5050系のことにも注意が向くことになる.
 その結果,5月28日付けのここで初めて記し,6月25日付けのここでさらに詳しい観察を記した,デジタル無線用の増設アンテナの増加ぶりを目の当りにすることとなった.

どうやら,初期の段階では5159,5161,5163,6165……奇数番号の編成が新型の装備選ばれていたようである.
 検査入場の順番の都合なのだろうが,それにしては偶数編成への装着が見られないのはなぜだろうと,素朴な疑問を持ちつつ観察を続けていたら,8月2日には5164編成への取り付けを確認することができた.
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練馬の駅を発車して行く東急電鉄5159編成による石神井公園行きの最後尾.この日は日曜日で,半ば電車ウォッチングが目的の外出だった.だから,カメラも一眼レフである.

少し間が開いた8月24日には,5050系のトップナンバーである5151の編成に装備されているのを発見することになる.
 中期グループから一気に初期編成に飛んだ.しかしやっぱり奇数番号である.
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朝の富士見台の駅で撮影した5151.以前も記したことがあるかもしれないが,朝方の池袋線上り地下鉄乗り入れ列車は8輛編成も所沢方編成端が女性専用車なので,撮影に際しては大変に気を使うことになる.

翌日の練馬では,5164の編成に装備されているのを発見することになる.またもや中期グループである.けれど,2編成目の偶数番号でもある.
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撮影したのは中村橋の駅である.夕方は女性専用車の設定がないから,少しは気が楽である.最初の写真のように池袋方で撮ればよいのに…というご意見もあろうが,普段の利用時には,池袋方は混雑度が高いので避けているからである.

この5164の編成には,練馬から中村橋まで乗車したわけだが,製造銘板(正確にはステッカー)にも目が行った.4111の編成で改番された8輛の銘板で製造年が西暦だけだったので
“あれ? 2010年には東急車輛の製造年表示って,元号ではなかったか?ちょっと手許の写真を調べてみたところでは,2008年の相模鉄道11000系では“平成20年”だった.”
と記したのだけれど,東急電鉄向けではどうだったのだろうかと,気になっていたからである.その結果は……
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西暦だけだった.デザインそのものに変更はない.

ということで,東急車輛としては,少なくとも車内銘板では仕向け先によって製造年の表示を使い分けていたことが判明したのだった.

さて,乗り入れてくる電車があれば,こちらから乗り入れて行く電車もある.西武線で新しいのは40000系のロングシート編成…40050番代…である.昨年末の営業開始を元旦のここで,詳細を2月27日付けのここでお伝えした.
 ところがこのロングシート編成,ずっと地上線専用として使われていた.
 ようやく地下線への乗り入れ列車を目撃することができたのは,8月上旬のことだった.
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新桜台からのトンネルを抜けてきた40151の編成.線路脇に建つビルの上の看板が真っ赤なので正面窓への映り込みが,大変.

つい先日,第3編成が搬入されたこのロングシート40000系.今後の使われ方はどうなるのか.そして置き替えられるのは,どの電車なのか……9000系がまた減ったように感じるのは,気のせいではないような気がする(変な日本語だ).
今後の推移を,さらに観察し続けたいと思う.