都築雅人さんの写真展が今日から始まった.題して“煙情日記5 昭和追憶”.
 前回は,このブログが始まるちょっと前の平成20/2008年7月,品川のキヤノン オープンギャラリー”で,だった.“とれいん”誌上では,都築さん撮影の世界の蒸気機関車を連載して,ご好評をいただいていた頃のことであった.もう8年も経ったのかぁ…….

という感慨はさておき,さっそくに会場であるキヤノンギャラリー銀座で,その写真を堪能してきた.

いつもながら,すべての写真に,都築さんならではの空気感が詰め込まれていて,とてもじゃないけれど僕には撮影できない情景の数々に,圧倒されてしまった.
 それで,5回目となる今回の写真展が,これまでと大きく異なっているのが,タイトルの“昭和追憶”でも判る通り,日本国内を題材としていること.
 連載の時にも“日本だって世界の一部ですから”ということで,山口線でのお正月特別運転を,綱渡り的なスケジュールで掲載していただいたりしたわけだけれど,都築さんのカメラアイは,日本でも外国でも変らないことが,この写真展を観覧することで,充分に納得していただけるものと思う.

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なにより僕なんかは足下にも及ばないのが,写真に登場する人々の表情が自然で穏やかで,笑顔に満ちていること.そしてなおかつ,カメラを意識していない.

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こちらの一群に登場するのは干し柿に自転車に……そして締めは赤い鋳物の郵便ポスト.

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この壁面の3枚は,ちょっと異色の作品といえるかもしれない.その中央,真岡鐵道の花火と稲妻の前でポーズを取る,都築さん.

ということで,銀座では6月1日(水)までだが,引き続いて仙台と大阪梅田で開催される.
キヤノンギャラリー仙台:6月30日(木)から7月12日(火)まで
キヤノンギャラリー梅田:9月1日(木)から9月7日(水)まで

なお,銀座と梅田では,ギャラリートークが催される.その日程は,銀座が5月28日(土)の13時から14時,梅田が9月3日(土)の14時から15時.両会場ともに座席の用意はなく,希望者が多い場合には入場制限を実施することがあるとのこと.しかし,興味と関心のある方は,ぜひ!

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