2012年8月21日JR東海浜松工場にてN700系1000番代[N700A]の第1編成が報道公開されました。
その雄姿を撮影してきましたので、簡単ですが紹介します。
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青い空白い雲の快晴のお天気。お馴染みの警笛を鳴らした後、報道陣の前にゆっくりと姿を現しました。
その姿は従来のN700系とほとんど変わらないけれど、先頭車後方には大きな車両シンボルマークが青いラインに一体化するよう描かれていました。
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N700Aの[A]は進化を表す[Advanced]のA。N700系からの進化を意味しています。このシンボルマークは奇数号車に2箇所(両側)づつ表示しています。
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気になる車内は、N700系のインテリアを継承しモケットデザインの変更をしています。
グリーン車は茶色ベース、生地を霞模様にして落ち着きのある車内。
普通車は青色ベース、生地を流れ模様にして明るく開放感のある車内。
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つづいて、左上車内案内表示(グリーン車妻面)、中央上運転台(1号車)、洗面台、左下喫煙スペース、中央下台車(5号車)であります。
車両の性能としては、
[地震ブレーキシステム]の災害発生時等による架線停電の検知で通常より強いブレーキを作動させ、[中央締結ブレーキディスク]の特性を活かし停止距離を短縮。
従来の700系より20%、N700系より10%停止距離を短縮し安全性を向上させています。
新幹線初の新システム[台車振動検知システム]は全ての台車上に設置した振動センサーで走行中の振動を常時監視し、軽微な異常を運転台に知らせる事が出来ます。
環境性能として、
最 新技術の採用等で700系より電力消費量を19%低減しているとのこと。車内の照明電力もN700系より約20%削減したり、シートクッションにはウレタ ンに変えてリサイクル性に優れたポリエステルを採用しており、台車スカートもFRPからステンレスに変更しているなど、確かに凄い進化をしているのであり ます。
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N700Aは試運転等を行った後、来年2月から営業運転を開始。2012年度6編成、2013年度7編成が投入される訳ですが、この日浜松駅で見たこのような風景もその進化によって、あっという間に過去のシーンになるんでしょうねぇ。
最 後に、猛暑の中、取材にあたってはJR東海のご協力にて行われましたが、多数の報道陣にも関わらず、予定時間ぴったりに進行し終了したのには驚かされまし たが、会場での熱中症対策に冷たい水と塩熱サプリ(塩分補給用)が用意されていたのには感激しました。また、勝手なお願いなど快く対応していただけて感謝 であります。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。