ほぼ毎日,電車に乗って事務所に通っている.とはいえ,朝も夜も,なにやら考え事をしていたり時間に追われていたりで,必ずしも乗っている電車を仔 細に観察できているわけではない.加えて,出会う電車には相性があって,同じ番号の車輛には毎日のように遭遇するのに,“これは”という番号に限って,ほ とんど見かけることすらできない.その辺りのことは,たとえば去年9月4日付のここでもお話している通り.
 その後も相変わらずsustinaの東急電鉄の5050系5076編成には乗ることができないし,5050系4000番代第10編成“Sibuya Hikarie”も,その後はまた,久しく見掛けない.
 そんな中,6月のはじめ頃,東急5050系の正面にわずかな変化が生じたのに気付いた.非常扉の上隅に丸い白地のステッカーが貼られ,中に“K”の文字が記されていたのだ.
 最初に見たのは6月10日の朝.小手指行に使われていた,飯能方先頭車が5153の編成だった.

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反対側のホームに発見してとっさに編成後尾を撮影した5153編成.田園都市線では同じようなステッカーが8500系に貼られ,それは東武線乗り入れ不可を示すものだったらしい

このステッカーを貼った5050系はその後,日を追って数が増え5000系でも5118や5121を目撃したし,5050系は5151や5154にも貼られた.乗るチャンスを得たときに運転室を覗いてみたら,“東武D-ATC未対応車”と表示されていたから,やはり東武鉄道への乗り入れ不可を示すものであるようだ.ではなぜ?と思ったら,6月13日から東上線の和光市と川越市の間でD-ATCが運用開始となるため,間違えて未対応編成を東上線運用に充当しないよう識別ステッカーを貼った,ということのようである.
 その証か?6月13日以降は数が増えないどころか,急速に見掛けなくなり,6月末にはほぼ消滅したようである.まさに,うたかたの夢…だったようである.結局写真を撮影できたのは,お目にかける1枚だけとなった.

やれやれと思っていたら,今度は西武鉄道の池袋線用2000系の一部で通風器を撤去しているのに気付いた.撮影できたのは,実に昨日のことである.

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写 真は飯能方先頭が2079の編成.東急車輛で更新工事を受けた編成だが,その落成時にはしっかりと通風器がついており,その姿を何度か撮影もしている.そ ういえば池袋線用8連2000系の行先・列車種別表示装置は,2063の編成と試作インバータ制御の2097の編成を除いて,いわゆるフルカラー化が完了 している.

この2079編成は,8輛全部がきれいさっぱり撤去されていた.4月23日付のここで触れた9000系第7編成と同じように.
  一方,池袋線用2000系8輛編成では唯一,字幕式の行先・列車種別表示装置が残る,飯能方先頭車が2063の編成では,池袋方の先頭車2064とその隣 りの2164の2輛だけが撤去されているし,その他に中間車の一部車輛の一部通風器だけ撤去されていると思しき編成も,ある.どういうタイミングでどのよ うな基準で撤去されているのか,そのうち調べてみようかとは思うが,いまのところその暇はなさそう.残念.それにつけても思い出すのは,つい先日,北陸新 幹線の開業とともにほぼ完全引退した金沢の475系.車輛によって通風器の撤去具合がまちまちで,平成18/2006年7月号で企画した特集の取材に際し て,すごく苦労した…でも楽しかった思い出が頭の中に甦ってきているところである.

そういえば4月23日付けで少し触れた,東急5050系4000番代の8輛編成バージョンだが,5月に東横線へ出掛けたおり,10輛に復帰した第3編成に代わって,第2編成が8連化されているのを確認できた.これもいつまで続くイレギュラーなのだろうか.

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中目黒駅で出会った,5050系4000番代第2編成.追突事故で失われた8連が,いつ,どのように補充されるのか,このイレギュラー措置は,それ次第ということなわけだ.

と,いうことで,忙しくても眠くても,これからも電車ウォッチを止めるわけにはいかない,僕であった.