このところ東急電車づいている僕である.このブログでも先週は“sustina”第1号車サハ5576,その前は5社乗り入れの話題と東急電車が続いて登場するほどに.それも当然のことで,なにしろ毎日眺め,乗っているのだから.
 とりわけお馴染みになっているのは副都心経由で西武池袋線に乗り入れてくる5050系.そういえばsustinaを組み込んだ5176×8の編成だって,営業運転が始まれば地元で乗ることができる.
 さらにsustinaが披露された数日前には,5050系4000番代第10編成の特別仕様編成“Shibuya Hikarie”の披露が長津田電車区で行なわれた.その概要は今週の土曜日に発売のとれいん5月号“いちぶんのいち情報室”で紹介しているが,これがどうも5050系ながらも他の編成とはひと色異なるようなのだ.
 ということで,観察に勤しんでしまった次第.

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5050系4000番代第10編成.グループ分けが細かいのも,現代東急5000系の特徴のひとつといえよう.5050系は東横線用,4000番代はそのうちの 10輛編成.それの第10編成が“Shibuya Hikarie”.8000系のころの東急電車からは想像もつかない,お洒落っぷり.

こ の4110編成,公式的にも最大幅が5050系本来の2,820mmではなく,5000系や5080系と同じ2,800mmであることが明らかにされてい る(5月号に形式図を掲載している).それがどのように他に影響しているのか.ここから先は僕の推定想像なので,そのつもりでお読みいただきたい.
 車体幅は,東横線と田園都市線などでは車両定規が異なっている結果である.だから,今回の“Shibuya Hikarie”は,本来は東横線用ながらも,イベントなどに際して他の線区で運転することを考慮した結果なのだろう.
 それで最大幅が異なっているのと前頭部のバリエーションの相関関係は,まだ全容をつかんだわけではないけれど,おおよそのことが見えてきた.
 まず最初の5000系.第1編成と第2編成以降とでは極くわずかに異なっているのだが,大きく変更になったのは目黒線用の5080系.搭載機器が増えたことに伴う車体全長増大を,車体のステンレス製構体延長で対処,前面FRPは5000系と共通とした.
 続いて登場の幅広車5050系では,FRP製前面の型を新規に起こし,FRP部と車体一般部との接合部を5000系と同じとした.
 それらの違いは,乗務員扉枠とFRP部との間にステンレス製構体の有無で見分けることが可能.すなわち,5000系と5050系は,乗務印紙と扉枠とFRP部が接しているのに対して,5080系ではステンレス製構体部が間にはさまっているのだ.
  だから,5050系4000番代である4110編成では,乗務員扉枠とFRP部が接していなければならないのに,5080系のように,ステンレス製構体部 が存在する(ラッピングされているとはいえ).そしてFRP部の長さは5000系や5080系と同じ…….ということで,5050系を名乗りながら,車体 は5080系と同形という,亜種が誕生したことになるわけだ.
 ではなぜ,5080系にならなかったのかといえば,それは明白.搭載機器構成が5080系ではなく5050系そのものだから.

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5050系4000番代第10編成“Shibuya Hikarie”と,田園都市線用5000系.5000系は乗務員扉枠とFRP部分が接している.対して“Shibuya Hikarie”では,100mmぐらいの間隔が開いている.

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ところが通常の5050系は,乗務員扉枠とFRP部が接している.FRP部の長さも5000系より長い.

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そして目黒線用5080系.前頭部の外形寸法は“Shibuya Hikarie”と同一であることがわかるだろう.ということで,“Shibuya Hikarie”編成の車体は5080系に準じているということになる.けれど,5080系は搭載機器が異なるし,編成も6輛固定.だからやっぱ り,“Shibuya Hikarie”は,あくまでも5050系4000番代ということなのである.

ということで,僕の, 東急5000系ファミリーへの関心が俄かに深まっている.そのつもりで見れば,客室や空調装置の違い,6扉車組み込みに際しての編成変更と改番,改 造…….とりあえずは日常的に見ることができる5050系に的を絞らないと,収拾がつかなくなりそう…….