MT-20120329-01
京阪の最新鋭車13000系.顔つきは新3000系の流れを受け継ぎ,側面は10000系にそっくり.車体塗色が最新のコミューター色なので,全体を見ると 印象が少々異なってくるわけだが.この写真にみえる四角い副標(京阪電車では正面の“ヘッドマーク”を伝統的にこう呼んでいる)は,この電車の営業開始と ともにスタートする“宇治・伏見観光キャンペーン”の宣伝用.車体側面戸袋部にはステッカーも貼られている.丸い副標は13000系デビュー記念用.

京阪電車の新型車,13000系が披露された.関西方面の方は既にTVニュースなどでご覧になった方もおられるかも知れない.
 今回の新型車は4輛編成.ということは支線区用,それも宇治線が主な職場となるだろうことが,ちょっとでも京阪電車に興味を持っている人なら容易に想像できる.
 ぱっと見の第一印象は冒頭の写真のとおり“新3000系にそっくり”.ただし側窓は連続ではなく独立しており,しかも開閉式だから側面は交野線で使われている10000系のイメージである.

MT-20120329-02
前頭部を横から見る.色を別にすれば本当に新3000系と10000系をミックスして出来上がったように思える.台車は両端の電動車が軸梁式,中間の付随車がモノリンク式.

室内のデザインは新3000系を基調にしている.しかし随分明るい印象を受ける.窓ガラスの透明度が高いのが大きな要因だろうか.

MT-20120329-03
室内.吊られたポスターは“宇治・伏見観光キャンペーン”の宣伝用風景写真.この企画は約1年間続けられることになっている.その間,車体外部のステッカーや副標掲示も継続される.題して“ギャラリートレイン”.デビュー記念副標は5月中旬には外される予定とのこと.

台 車は両端電動車が川崎重工製の軸梁式KW77D,中間付随車は住友金属製のモノリンク式FS577と,10000系や3000系と同じ.屋根上の空調装置 も外観同じである.しかし,観察を続けるに従ってそのどちらとも異なっている部分が,徐々にではあるが,判ってくる.種明かしは,近いうちに予定している 詳細の紹介記事までお待ちいただければ…….

この13000系,第2編成は6月頃落成の予定.さらに今年度中にあと3編成,合計5編成20輛が登場することになっている.ということで,4月14日の営業運転開始が楽しみな,新型車の話題をお伝えした.

※2012.05.18:一部誤記訂正