9月17日.平井,奥野氏とともにユニオンパシフィックの動態保存蒸機FEF-3 844号機を撮影するため,ワイオミング州シャイアンからネブラスカ州ノースプラットまでレンタカーで追いかけ撮影をしました.
 ナローの蒸気機関車とは違って,猛スピードで走るので,ちょっとスタンドでお手洗いに寄ろうものなら,あっという間に追い越されてしまいます.ハラハラどきどきの一日でした.
 シャイアン〜ノースプラットまで約350kmを半日かけて移動し,併走も含め,5箇所で撮影できました.

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ロッジポールを出発する844号機.その大きさ(車体も汽笛も!!)は想像以上でした! 間近で見ると“カッコいい”を通り越して少し“コワイ”……
 844号機の後ろには,補助水槽車,E9のディーゼル補機,もと郵袋専用郵便車のツールカー,もと荷物車のツールカー,パワーカー,バゲッジカーと続きます.

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844との併走が実現! 無我夢中でシャッターを切りました.

最後はノースプラットのベイリー操車場を見下ろすゴールデン・スパイク・タワーから見ることにしました.
  ベイリー操車場は世界最大の貨車操車場として,1995年にギネスブックに登録されました.東西それぞれ2基のハンプを備えたハンプヤードで,その広さ は,2,850エーカー(約12平方キロメートル).東西13km,南北3.2kmにわたります.1日に通過する貨車は1万輛を越え,約20分に1回,ワ ンマイルトレイン(1マイル=約1.6km以上の長さの貨物列車)が発着しています.

その広さは数字で見るだけでは実感がわきません.実際にタワーに登って見渡してみても,ヤードの一番端がどこにあるのか肉眼ではわからないので,全容がつかめません.広大な土地をもつアメリカでは大きさ,広さの感覚が麻痺してしまいそうです.

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タ ワーに上るとヤードの片隅にヘリテージ塗装のSD70ACeを見つけました! アメリカに出かける前から,米国型ファンの平野氏から“ヘリテージ塗装を見 つけたら死んでも撮ってきなさい!”といわれていたのでこれまた無我夢中で撮影しました.望遠レンズで撮影してこれが最大です.もっと近くで見たかったで す.
 3輛のうち一番左は,#1995 シカゴ&ノースウエスタン塗装.右が,#1983 ウエスタン・パシフィック塗装です.UPとの合併年が機関車番号になっています.
 真中の青色の機関車は2002年ソルトレイクシティオリンピック記念塗装機です.
 ヘリテージ塗装は全部で6種類あり,他には#1982 ミズーリ・パシフィック,#1988 ミズーリ・カンザス・テキサス,#1996 サザン・パシフィック,#1989  デンバー&リオグランデ・ウエスタンがあります.
(なお,UPのヘリテージ塗装機はホビーセンターカトーから,Nゲージ製品が発売されました.近々6種類すべて揃うようです.とれいん10月号の新車登場欄でも一部紹介しています.)

さ て,私たちが上ってからも続々と人がタワーに上ってきて,今か今かと844号機を待ちかまえています.30分くらい待ったでしょうか.はるか彼方に機関車 の姿が見えました.300mm望遠レンズでやっと確認できるくらいまだ遠くです.しかし,なかなかこちらにやって来ません.それどころか 遠くのデルタ線 で向きを変えてしまい,タワーの横をゆっくりと後ろ向きで通過していってしまいました.
 ヤードの中を颯爽と駆け抜けていくのを期待していた私たちはいささか拍子抜けでしたが,上から見下ろすサイドビューは模型のようで美しかったです.

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ヤードの真中を後ろ向きでノースプラットへ向かう列車.
画面右奥の少し高くなっているところがハンプ.列車を待っている間も次から次へと貨車の仕分けが行われていました.

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ベイリー操車場の南側に位置するゴールデン・スパイク・タワーは8階建.7階がオープンデッキ,8階が窓ガラスのある展望室です.こちらでもスタンプを押すことができました.