暮れも押し迫ってきた今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか.
 TVなどではお正月公開の映画が賑やかにCMされる時期となりましたが,去る11月末に,20世紀フォックス映画配給で来年1月7日に公開される“アンストッパブル”の試写会に行ってきました.
HS-20101220-01
予告CMなどでご存知の方も多いかもしれませんが,現在の米国を舞台に,猛スピードで暴走する無人の貨物列車と,それを止めようとする鉄道マン達の緊迫し たアクションシーンが描かれています.試写では日本語字幕が付いた,公開作品と一緒のものを拝見しましたが,ハイテクディーゼルAC4400CWが重連で 牽引する長大貨物列車がのっけから暴走をはじめて,エンディングまで息をつかせぬ展開には度肝を抜かれました.
 さて,無人の機関車が暴走する映画というと,私が中学生の頃に公開されたコンチャロフスキー監督,ジョン・ボイト主演の“暴走機関車”(1985年)が記憶に残るところですが,こちらは凍てついた北の大地と脱獄囚をめぐる,いわば非日常を描いたドラマでした.
HS-20101220-02
対照的に,今回の“アンストッパブル”は緑豊かなペンシルヴァニア州が舞台で,登場人物も田舎町に暮らす普通の人々ですが,仕事中にも常に携帯電話を持ち 歩いて家族と繋がっているにもかかわらず心がすれ違うなど,現代に生きる人々の内面の葛藤や,社会の閉塞感などが巧みに織り込まれていて,アクション一辺 倒ではない重層的なストーリー展開も見所です.
 ちなみに映画中で使われた車輛は,無人で暴走するAC4400CWがカナディアン・パシフィック 鉄道,主人公が乗り込む旧式機関車(SD40-2)がWheeling & Lake Erie鉄道のものだそうです(情報提供:松尾彦孝氏).デンゼル・ワシントン,クリス・パインという二人の名優,そして暴走するハイテクディーゼルの三 つ巴が繰り広げる鉄道モノのアクション映画を,新年に是非堪能してみてはいかがでしょうか.
予告編はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZJGOdrHRo98&feature=player_embedded#!

同日の試写会に同行していただいた松井大和さんも(私などより遙かに映画ツウです…),個人のブログでインプレッションを書いていますので,合わせて是非ご覧ください.

映画の公式サイト
http://unstoppable.jp
(c)2010 TWENTIETH CENTURY FOX