暮れの慌ただしい時期,皆様いかがお過ごしでしょうか.編集部は目下新年号の追い込みで昼も夜もない戦闘状態ですが,つかの間の息抜きでもしないと窒息死 しかねないので,(ムリヤリですが)私の米国型プラ貨車のストックのなかから,お手軽なキットをひとつ引っぱりだしてみました.
HS-20091207-01
写真はウォルサーズ−プロト2000で数年前に発売された52'6"ミルゴンドラ.側面は魚腹型に中央が垂れ下がり,妻面が差込み式(Drop End)になっていて,長尺物を積む時には取り外しできるのが特徴.実車は1940年,イリー鉄道向けに製造されたのを皮切りに大量産され,戦後のゴンド ラカーの典型的スタイルとなりました.
 製品は“TIME-SAVER-KIT!”と箱に謳っているくらいですから,組立てる箇所も少なく楽なもの.床下のブレーキ配管などは組立済みとなっていて,カプラー・台車をネジ止めして床板・妻板・手摺りを接着すれば完成です.
HS-20091207-02
私はゴンドラカー好きというのもありますが,この製品は塗装済の積み荷が付属しているのが面白くて食指をそそられたというのもあります.積み荷は何種類かあ り,写真のニッケルプレートでは巨大な歯車が二個付属していますが,他にもガーダー橋の側面らしきものや換気ダクトなどがあります.
 さっそく組 み上がったところで積み荷を載せて机上に置いていたら,“これってゴミが載ってるの?”(確かにこのタイプのゴンドラカーはスクラップを載せている写真を 良く見ますが…)とか,“そのカラシレンコン載せてる貨車は何なんだ”とか,周囲からの散々なお言葉.確かにこの積み荷,ちょっと塗装が錆色過ぎますけど ね…