このスタッフブログ,早くもスタートしてから2ヵ月余が過ぎた.記念すべき(?)僕の第1回目は,“最新の取材写真から58654を…”と題した,再復活を果たした58654を紹介する文章と写真だった.
 この58654,4月25日には予定通り営業運転を開始して,連日多くの乗客や撮影者で賑わっているようである.掲載したのは九州鉄道記念館の宇都宮照信さんから特別にご提供いただいた,営業運転開始を目前に控えて試運転に勤しむハチロクの姿である.

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営業運転開始に際して煙突上部に“お皿”を追加した58654.ちょっと残念だが,かつてのダイヤモンドスタックもどきと比べれば…….那良口-渡 平成21/2009年4月18日 写真:宇都宮照信(九州鉄道記念館)

この写真で皆さん気づかれるだろうことは,せっかく工夫して煙突の内部に収めたはずの回転式火の粉止め装置が,煙突上部にお皿状のカバーを追加していることだろう.スタイル上からはとても残念なことだけれど,“絶対に沿線火災を起こさない”という命題と“罐圧の上がり具合を低下させたくない”という要望の前にはやむを得ないことなのだろう.
 さて,僕も早くその走る姿を自分の目でみたいと思っているのだが,実現するのはいつのことやら.それまで我慢がまんと,ちょっと欲求不満に陥っていたら,博多菓子工房 有限会社 ニ鶴堂から大きな荷物が届いた.
 なにごとかと思いつつ荷物を開いてみたら,“SL人吉「ハチロク」バームクーヘン”のサンプル(本物)であった.

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“フルセット”はこの2本が煉瓦の庫で巻かれる.機関車+客車1輛の1本だけの販売もあり.

二鶴堂という名前に聞き覚えのある方は,このブログの熱心な読者である証拠.4月1日に西原が同社のバームクーヘン「ブルートレインバーム」を“食べて見送ったブルトレ ”と題して4月1日(!)に紹介しているのであった.
 今回の新製品も,中身は同じ,超ロングサイズのバームクーヘン.目玉はそのパッケージで,前回のブルートレインより一段と手が込んでいて,ちゃんとハチロクの煙突やドーム,砂箱を立体的に再現しているのである.
 機関車と客車1輛が1本にパックされた商品が630円.それに客車2輛分のパックを加え,煉瓦の機関庫で包まれた“フルセット”が1,260円(写真).
 発売箇所は小倉,博多,鳥栖,上熊本,熊本,新八代,人吉のkioskの他,一部のam/pmと八代のkpit, 南福岡と上熊本のミニコンビ,九州鉄道記念館,そして二鶴堂のウェブ通販ということである.
 肝心のお味は,何しろスィーツ大好きの西原が折り紙をつけるほどだから間違いはない.九州が遠いと思っている諸兄姉に,ぜひお薦めしたい品である.

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大きさは物差しの目盛で判る通り,機関車だけで約25センチもある.