仕事のための出張ではパソコンの電子時刻表に頼ることが多くなった昨今ではあるけれど,“旅”を楽しみたいなら,その第一歩はやっぱり時刻表.読み物としても最上であって,無人島へ1冊だけ本を持っていくことが許されるならば,僕なら間違いなく時刻表を選ぶ.
 その時刻表の代名詞の一つ,“交通公社の時刻表”が80年かかって1000号発行を達成した.その偉業をきっかけとした“時刻表”展が大宮の鉄道博物館で4月22日から開催されるというので,プレスプレビューに出掛けてきた.
 このブログの読者……うちの会社の雑誌や書籍や模型のお客様なら,必ずお世話になったのとのある時刻表.今年の7月に555号を迎える交通新聞社(元の弘済出版社)のJR時刻表(元の大時刻表)とともに壁面一杯に並べられた歴代表紙を眺めるだけで,次から次へと思い出が甦ってくる.
 展示では,それら交通公社(現・JTBパブリッシング)や弘済出版社(現・交通新聞社)の市販時刻表はもちろん,鉄道開業時の鉄道寮から明治,大正,昭和の各時代,そして各地の私鉄が独自に作製していた時刻表など,7,000点以上に及ぶという鉄道博物館の関連収蔵物から,選りすぐりの約130点を,目の当たりに観覧可能.
 思い出に耽るのもよし,未知の時刻表から新たな心象鉄道を築き上げるのもよし.瞑想に疲れたら,この1000号を記念した特別企画の駅弁“1000号はっこう弁當”を味わうもよし.とにかくお楽しみ盛り沢山の企画展である.
 8月31日までのロングラン.大宮への時間はたっぷりある.

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企画展入り口

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とにかく迫力.1,000枚の表紙…の一部.

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大時刻表(JR時刻表)も忘れてはいけません.

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復刻版ながら,古い時刻表を実際に手にとって見ることも可能.

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“発行”と“発酵”の語呂合わせで命名された特別弁当.コーディネーターは駅弁愛好家の小林しのぶ女史.“身体に優しい発酵調味料にこだわり,しかも味をも追及したという.4月20日から鉄道博物館のほか,大宮,上野,東京,品川,新宿の各駅で期間限定発売.1,000円(税込)