不定期,ランダム,気の赴くままに記している,西武鉄道池袋線の日常変化.
 前回は5月19日付けのここだったようだから,しばらく間が空いたことになる.
 その理由は…特にない.ただ,たまたまチャンスが得られなかっただけで,西武電車も,乗り入れてきている各社の電車も,すこしずつ姿を変えつつある.

つい最近びっくりしたのは,東京地下鉄7000系に室内燈LED化改造が施されたこと.それも昭和49/1974年の最初の開通に際して製造された第1編成が対象となっていたこと.
 7000系については,本誌の平成24/2012年1月号“特集:東京の地下鉄鉄道”でMODELERS FILEとして詳しく紹介しているので,ぜひご参照いただきたいわけだが,それはさておき…….
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10月20日の帰宅時に遭遇した,東京地下鉄7000境内1編成の客室天井.蛍光燈を置き替える際に各車で採用されることが多い直管タイプ.

製造はエクセル株式会社.鉄道会社へは川崎重工の子会社である川重車両テクノ株式会社から供給されることが多いようである.
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そればかりではない.つい数日前には,練馬駅の小竹向原方面行きホームに停車していた第4編成の光も,LED色であることに気づいてしまった.


今,このような改造が施工されるということは,数年以上は現役であり続ける可能性が高いということである.千代田線の6000系が長命だと思っていたのだけれど,この分だと,7000系はその記録を更新することになりそうである.車輛前後及び側面の行先・列車種別表示装置がフルカラーLEDに取り替えられた7000系は,いまのところ遭遇していない.
 ちなみに10000系の行先・列車種別表示装置のフルカラーLED化は順調に進んでいるようで,今やどの編成が……というのは,僕の頭では整理しきれなくなってしまった.
 10000系では室内燈のLED化も進められているが,こちらは行先・列車種別表示装置とは別メニューでの工事であるようで,状況は日々刻々と変化しているとしか,いいようがない.
 室内燈のLED化は西武鉄道でも本格的に始まったようで,東京地下鉄7000系第4編成を目撃したのと同じ日,30000系8連第9編成の室内燈がLEDに取り替えられているのにも気づいてしまった.やはりエクセル株式会社製の直管タイプを使っている.
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デジタルカメラでは色温度を自動的に調整してくれるものだから,なかなかLEDと蛍光燈との色のさを記録しづらいのだけれど,なんとかこの写真で蛍光燈より白っぽい,LEDの雰囲気を感じとってもらえるだろうか.


さて,そんなことどもに驚いていたら,所沢方からやってきた2000系を見て,さらにびっくり.
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2000系の2089…2090の8輛編成なのだが,池袋線では残り少なくなったパンタグラフ非削減編成だったのに,“たった”3基になってしまっていたのだ.それもシングルアームパンタグラフに取り替えられて.屋根上の通風器もすべて撤去されているではないか.


モハ2189のパンタグラフ台枠が,引き通し化されていることを示す黄色になっていた.ちなみに車体は未更新のまま.

そういえば,僕自身は目撃することができなかったのだけれど,9月末だったかに,インバータ制御試作編成だった2097…2098の8輛1編成が横瀬駅の側線に留置されているのが目撃された.数日後には姿を消したとのことなので,まず間違いなく廃車になったことになる.
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今日最後の写真は,元気だった頃の2097…2098編成の主制御装置.2000系の未更新車は正面に番号表記がないので,なかなか狙って撮ることが難しい編成ではあった.


ちなみに,この廃車が,いわゆる新2000系としては初の廃車であろうかと思う.一方で2089の編成のように新たな改造が施される編成もあるわけで,今後の動向に注目したい.