外国の模型店やオークションを巡回していると、たま~に古い自由形がリストに上がっていることがあります。まぁ、多くはつぼみ堂の森林Bタンクや、カワイやカツミのCタンクなどですが。

そういう模型は高級模型のように、フジヤマ(Fujiyama)、天賞堂(Tenshodo)、トビー(Toby)・・・とか書かれていません。ただ、Made in Japan、もしくはJapan、(希に Made in Occupied Japan)と書かれているだけです。日本でも売られていてメーカーが分かっているものなら良いのですが、米国でしか売られなかったものとなると、どこ製かを特定するのに苦労することもしばしばです。

ただ、ざっくりと言ってしまえば、売りに出される古い自由形の半分ぐらいは鉄道模型社製です。しかも他メーカーのものは大体、何を作ったか分かっていますから、出自不明なものが出た場合は、私は「模型社かな」と思うことにしています。昭和30~40年代の新進鉄道模型メーカーは多くが鉄道模型社出身ですから、まぁ、模型社と思っておけば、それほど大きな間違いではないのでは? いや、間違いか?(汗

さて、今回も杉山模型ネタです。杉山模型は創業当時から、多くのレイルカーを出していました。代表作は前回書いたとおりギャロッピング・グースですが、それ以外にも何種類も魅力的なレイルカーを出しています。ところで、その一部は鉄道模型社に酷似しているのをご存知でしたか?

まずこれ、

NY-20090504-01
上が模型社、下が杉山模型製です。同じじゃないですよ。よく見てください。杉山模型の方にはドアが付いています。ほかにもヘッドライトやクラクションも追加されています。また塗装剥離した際に取り外していますが、後方角にマーカーライトもついていました。書けば色々ありますが・・・・でも、そっくりですよね。

次です。

NY-20090504-02
トレーラー付きのレイルカーです。杉山模型(下)は本誌・新車登場欄でも紹介したことがあります。これも杉山製にはヘッドライトが付いていますが、ほかはうり二つです。

最後は Mack Railcar です。

NY-20090504-03
これも似ていますね。すぐ客窓形状とベルの有無ぐらいは分かるでしょう。他には模型社(上)の方が車体がやや横長です。後方のドアが客窓からやや離れているので杉山製より間延びした印象を与えます。一方、杉山製はもう少しズングリとしたスタイル。ただし屋根は模型社の方が深いですね。動力台車は模型社が2軸、杉山が1軸ですが、杉山製にも2軸バージョンはあります。1軸の方を掲載したのは、単に手元ないだけですから、その点の差異はご勘弁を・・・

これら3種の模型を見ると、後発の杉山模型がかなり模型社のレイルカーを意識していたことが分かります。杉山模型の方が、いずれもやや大きめですから、並べてみるとすぐ両者の違いが分かります。ただ、もしネットで見つけた場合はすこし判別に苦労するかもしれませんね。そんな時は上の写真を参考にしてください。

まぁ、どちらも魅力的な製品ですから、機会があれば両方手に入れて並べてみると面白いかもしれません。