モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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3月21日,長らく休園していた,東京の青梅鉄道公園がリニューアルオープンを果たす.
 今週の日曜日3月1日,開園準備がほぼ整ったということで,報道関係者と地元の人々によるプレビューが催されたので,青梅の駅から坂道を登って訪問してきた.
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真新しい入り口の右には,新顔のED60 1が鎮座していた.

今回のリニューアルに際しては,記念館を完全に新築したほか,3輛の保存展示車輛が加わっている.ED60 1はそのうちの1輛で,国鉄長野工場の時代からJR東日本の長野総合車両センターで保管され続けていたものである.
 2輛目は,国鉄最初の電機子チョッパ制御車であるとともに,この鉄道公園の地元である中央快速電車や青梅線直通電車に使われてきたことで,所縁の深い車輛といえる,クハ201-1である.
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D51 452の隣に並べられたクハ201-1.当日は残念ながら“特快”の札や行先表示の幕は入れられていなかった.一般公開後はレプリカを入れての展示となるそうである.

3番目はクモハ115-1030.いわゆる“山スカ”の71系電車の後継として登場したのがスカ塗りの115系電車である.パンタグラフ周辺の屋根を低くして断面の小さいトンネルも通過できるようにした800番代である……残念ながら中央東線で活躍していた115系電車は既に廃車解体されてしまい,現存しない.そこで白羽の矢が立ったのが,新前橋……高崎の所属で最後まで未更新のまま残り,現役引退後も解体されずに残っていたクモハ115-1030というわけである.
 中央東線にも1編成だけ1000番代が在籍していたというから,フェイクではない.
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そのクモハ115-1030.現役時代の湘南色からスカ色に化粧直ししての展示保存となった.
車体の配置表記は“高タカ”.


さて,既存の保存展示車輛たちはといえば,車輛そのものは塗装更新などが施された機関車もあり,さらに全ての車輛に立派な上屋が設けられたのが目新しく,喜ばしいことである.
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2221と5540を先頭に居並ぶ蒸気機関車群.
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クハ201-1の隣はC11 1とE10 2が直列に並ぶ.E10は敷地の端に位置しているので,全体を写真に収めるのは極めて難しくなった.C11とE10の隣にはクモハ40054.

敷地の一番奥,階段を下りたところには新幹線0系電車が据えられている.
 1970年の大阪万博対応輸送力増強の一環として増備されたグループの1輛.東京方先頭車である.普段から客室内に立ち入ることができる.
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22-75.1985年に加わった保存車である.塗分けのラインが200系風に見える…….

そして重要文化財のED16 1.
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記念館のすぐ裏手に置かれている.今回のリニューアルに際しては再塗装などは受けなかったようであるが,状態は悪くない.
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記念館は,かつては3階建てだったが,新築されたのは平屋.しかし屋上はテラスとして開放され,すぐそばのED16やD51などを上から観察することもできる.
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記念館の内部.かつての展示品の一部が置かれていた.今後,充実の予定だという.入退場のシステムはセルフレジと二次元コードを連動させたセキュリティゲート.画面右端のゲートが,それ.

そのほか,さまざまなデジタルサイネージやトレインシミュレータなどが置かれている.

そして3月21日から5月上旬までの間,青梅市民がデザインしたヘッドマーク2種類をを掲出したE233系電車が,青梅線と五日市線を走ることになっているという.

青梅鉄道公園
営業時間:10時から16時
定 休 日:毎週火曜日
入 園 料:おとな(中学生以上)500円 小学生200円 3歳以上未就学児100円



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今週月曜日……2月23日,めでたき天皇誕生日の朝9時前,僕は京成電鉄京成成田駅東口にいた.鉄道友の会の島秀雄記念優秀著作賞贈呈式会場へのバスに乗るために.
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今回の受賞者の一人,宮田寛之さんの前を元気よく通過する“活白ドコー”またの名は“糸魚川のドコービル”1号機.画面右端でその組み合わせを撮影するのは羅須地人鉄道協会代表の角田幸弘さん.贈呈式終了後に成田ゆめ牧場で催された,ドコービル見学会のひとこま

受賞作品は単行部門が4件,定期刊行物部門が2件,特別部門が1件の7件だった.台湾の鉄道を視覚的・総論的に紹介した書籍“台湾鉄道(古庭雄著 白水社刊)”も含まれるなど,幅広い分野が網羅された.北海道からはレイルNo.96で“大夕張のダイコン”,No.101で士別森林鉄道を,No.113で“雄別鉄道”を執筆してくださった奥山道紀さんも駆けつけてこられた.

今回,レイルの著作物で賞をいただいたのはNo.129における
・宮田寛之「“ドコービル系機関車”と東洋活性白土1号機」『レイル』No.129、エリエイ(2024.1)
が定期刊行物部門.
そして同じNo.129における
・高橋卓郎「1号機〈活白ドコー〉動態復元の記録1999~2023年」『レイル』129号、エリエイ(2024)および羅須地人鉄道協会による同機関車の復元

の2作品.1冊の刊行物でふたつの受賞作品というのは,前例が皆無かどうかは調べていないけれど,極めて珍しいことに違いはなさそうである.

このような構成になった経緯は,2024年3月2日付のここで詳しく記した通り.
 高橋さんと羅須地人鉄道協会メンバーの熱意と,宮田さんのご厚意,そして周囲の大勢の方のご協力によって出来上がった1冊である.関係してくださったみなさんに,心から感謝している.
ありがとうございました.
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贈呈式は成田国際文化会館会議室で午前10時からスタートした.開始直前の宮田寛之さんと高橋卓郎さん,その右に陪席するは角田幸弘さん,2列目はドコービル修復の功労者代表として浜松から駆け付けた山口俊生さん,石田遼太郎さん.平田千秋さん.
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受賞理由を解説中の選考委員会委員長,小野田滋さん.開いているのは宮田さんの稿の頁だが,もちろん高橋さんの動態復元の稿についても詳しく解説してくださった.
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テーブル上には今年の受賞作が勢揃い.
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場面は再び午後の成田ゆめ牧場.春一番が吹く中,参会者で満員の元井笠鉄道ホハ5を牽き,菜の花畑の向こうを力強く走るドコービル1号機である.
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機関庫にはこんな部品も……きちんとしたリベット工作で仕上げられた,ドコービルの新しい側水槽である.動態復活は果たしたけれど,維持はずっと続くのである.
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水槽の上に載せられていたのは…….夢の情景であった.所有は角田幸弘さん,製作は西村慶明さん.
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成田ゆめ牧場の見学会に参加した受賞者,出版関係者,鉄道友の会の関係者,そして羅須地人鉄道協会のメンバーたち.写真:桜井唯貴 提供:羅須地人鉄道協会

春一番が吹いたとはいえ,まだ2月.日が傾くのは早い…….

角田さんの発案により,新勝寺の参道に並ぶ鰻料理屋さんの一室に場所を移して…….
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羅須地人鉄道協会の,そして日本の鉄道趣味の次代を担う若手たちは,宮田さんからどんなお話を授かったのだろうか…….左は櫻井唯貴さん,右は山田翔太さん.

夜もとっぷり更けた.もう戻らなければ明日の仕事にさしつかえる.2月はほかの月より何日も短いのである…….心満たされた一日のことを反芻しながら“スカイライナー(!)”の客となったのは.20時半過ぎのことであった.

さて,4月には,また新しい趣向を凝らしたレイルNo.138を刊行の予定である.お楽しみに!

※2026.02.27:夢の情景作者及び所有者と,宮田さんに話を聞く“若者”の氏名を追加.


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2025年8月7日付のここで途中経過をレポートした,東京・清瀬市の中央公園に移設の元JR東日本“夢空間”客車2輛,オハフ25 901とオシ25 901である.

半年前は,前回のレポートでご覧の通り,内装は全部剥がされて骨組露出状態だったし,外装も,全体塗装が終わってストライプなどの貼り付け工事が真っ盛りだった.

その後,現地へ赴くチャンスに恵まれず,様子が気に掛かっていたところ,清瀬市から“2月10日に鉄道趣味メディア向けの特別報道公開を実施します”との案内をいただいたものだから,3月号締め切りの日にも関わらず,その場で申し込んでしまった僕である.
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立派な上屋と見学用のプラットホームが新調された.晴れれば午後の光線に車体が輝くはずだという.
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細部ディテールまでオリジナルに忠実に再現された,その一部.


さて室内.紹介し始めるときりがないのだけれど,まずはオシ25 901のメインダイニング.
 なお,室内はこの日の公開に際して特別に見せていただいたもので,通常はプラットホームからの観察となる.
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前回レポートの,ほぼ同じアングルから撮影した写真を見比べる……までもない.30余年前に桜木町駅前広場で初めて車内を見学した時の記憶が,完全に蘇った.

厨房は,今後の実用……春頃から,隣接する複合施設との連携による飲食の提供などが予定されている……に備えて耐久性や安全性などを考慮して構造などに制約を受けているが,保存を両立させた仕上がりとなっている.
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個室.車窓には現在育成中の,芝生の広場が拡がる.たとえ走っていなくても,ここでゆったり食事ができたら,とても気分がよさそう.

そしてオハフ25 901のラウンジ.
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“新車”である.自動ピアノも,ちゃんと音楽を演奏してくれる.随所に仕込まれた,鉄道車輛では考えられない構造と仕掛けも,見事に整備された.バーカウンターの天井に吊られたたくさんの各種グラスが圧巻.修理用部品が欠品で,どのように復活させようか悩みの種だった冷蔵庫が,最終的にどのような対応となったのかは,聞き損ねた.
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トイレ.クロスを使った大理石模様の床面も,本当にきれいに整備された.

車掌室には“ハイケンスのセレナーデ”を奏でるチャイムが,往年のままに備えられている.これの修復も,さぞや大変だったことだろう.
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隣接するテラスから見下ろしたオシ25 901.手前の広場へは,芝生の養生が終わる7月末頃から立ち入りることができる見込みである.
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は時計が取り付けられている.日没から23時まではプラットホーム周辺の照明が点る.またオシ25の端には発車合図のスイッチも設けられている.

これら修復作業の様子は,この公園から歩いて20分ほどの清瀬市郷土博物館で,2月1日(日)から3月15日(日)まで開催の,“寝台列車今昔物語”と題した特別展の中で展示されている.
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整備に際して剥離した車体塗装の一部も保存されていた.

清瀬市郷土博物館
開館時間:9時~17時
休 館 日:毎週月曜日 (祝日の場合はその翌日),12月29日から1月3日まで
入 場 料:無料 (企画展、特別展は有料の場合あり)
住  所:〒204-0013  東京都清瀬市上清戸2-6-41
TEL・FAX:042-493-8585 / FAX:042-493-8808


ということで,博物館級のレベルでの整備・修復が完了した“夢空間”である.これからは,丹念な保守管理によって,いつまでもこの状態を保っていただけることを,大いに期待している僕である.

※2026.02.20,22:一部語句修正およびリンク追加


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2026年2月24日(火)発売
定価:1,804円(本体1,640円 税率10%) 

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関東地方にも大雪が降って厳しい寒さだった2月8日朝.僕は山手線の西から東へ,どうやって移動しようかと思案したのだけれど,できるだけ雪の影響を受けにくそうな,地上に出ない方法ということで選んだのが池袋から丸の内線で銀座へ出てそこから南千住というルートだった.

約束の時刻に間に合うかどうか心配ではあったけれど,いつもの早め手配が功を奏して,充分な余裕時分を確保して到着することができた.もっとも,西武線の練馬駅では前途の不安を押しやって,久しぶりの雪の西武線スナップに勤しんでしまったが…….

さて本題.JR貨物の隅田川機関区が設立されて何年になるだろうか.かつての田端機関区が移転して……ということになるのだけれど……調べてみたら13年前,2013年春のことだったようだ.今では隅田川貨物駅の構内に古くから存在していた隅田川貨車区も機関区の一部門として合体している.なお機関車の配置は,ない.

その隅田川機関区へ向かった理由はといえば,有料の撮影および見学イベントの合間に,鉄道趣味月刊誌のための取材時間を設けてくださったので馳せ参じた,ということである.
 有料イベントは各地の鉄道会社ですっかり定着した感が強い.初期には現場の設定に課題があったイベントもあるようだが,このところ見聞きするところでは,なかなか充実した内容となっているようである.僕たちへの課題は,財布の中身との相談が必要……というところだろうか.あともうひとつ,それは参加資格である.例えば今回もタイトルに“親子わくわく見学会”とある.子供を誘い出して……ということが可能な人はよいのだが,そうでないファンは涙をのむことになる.でもご安心を! 少なくともJR貨物では,今回と同じような催しを,趣味人向けに開催することも構想しているとのことである.興味のある人は今日以降,JR貨物のウェブサイトをこまめにチェックされることをお薦めしておこう.

さてその内容はといえば……
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DE10のなかでも貨物専用の500番代の出力向上版である1662号機と,入換作業に際して発生する騒音を抑止することを目的として開発されたDE11の2000番代の2004号機がゆったりと並べられていた.

さらにその隣には,いまや貴重品となった車掌車ヨ8803が.
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DE10ならではの見どころ,それがこの台車.3軸が固定されているのではなくて曲線通過が容易なように深く工夫されている,その構造の一端を間近に観察することができた.
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キャブの見学も.入換作業の際に機関車の前後どちらも見やすいように横向きに配置された運転席の座り心地というか,前後の見透し具合を体感することができた.

DD13も同じ運転席が横向きだったが,あちらは一組だけ.対してDE10は二組設けられているので,作業の状況に応じて運転席を選択できる.
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DE11は,具体的には横浜羽沢駅が住宅地に隣接しているため騒音を軽減するために開発されたグループ.足回りがほぼ完全にカバーされていることと,2エンド側の機械室が長くて,それに伴って全長が延びた…….

そのような経緯から,わずか4輛しか製造されず,活躍の範囲も狭かったから東京圏以外のファンには馴染みの薄い機関車だったかもしれない.しかし一方,東急車輛……総合車両製作所からの甲種輸送列車牽引機にも使われていたから,東京近辺のファンは接するチャンスが多かった.
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お別れイベントに際して製作されたヘッドマークも掲出された.ちなみにこの2輛の機関車,現在も車籍はあるとのこと.全般検査の期限も来ていない.ただ交番検査を実施していないので,実用に供することはない,とのことである.

機関車の背景にある建屋は検修庫.
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検査を受けるコンテナ車を間近に見学できるのはもちろんだが,ピットに潜って下からのコンテナ車を観察するのは,格別の体験.

隅田川貨物駅が隣接……というより同じ敷地内にあるのだから,仕分け線に出入りする貨車や,載せられたコンテナが気になる人も多いだろう……って,それは僕自身のことでもある.
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折りしも転線途中の列車があった.その中で目を惹いたのが,明るい緑色で“AKC”と大きくレタリングされた,株式会社旭が所有する31フィート有蓋コンテナ.内容積は形式が示す通り約52立方メートル.全部で50個ぐらいが使われているらしい.

しかし会場にもちゃんとコンテナは展示されていた.
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丸和通運が所有するUF16A-931.冷凍機付きの有蓋コンテナである.列車に組み込まれている姿を見かけることは少なくないが,ステンレス製の内張は,なかなかお目に掛かれるものではない.ちなみに2025年の総合車両製作所和歌山事業所製.

UF16Aというコンテナは1980年代から大量産されていて,かつてはヤンマーがリース用として大量に保有していたことがある.所有者も数多くて,コンテナウォッチの好対象のひとつである.模型製品も発売されているほどに.

楽しい時間は瞬く間に過ぎ去る.午後の見学会が始まる前にお暇して南千住の駅へ.復路は多少の遅れがあっても,問題ないし,やっぱり地上の鉄道にも.乗りたい……そうしたら,なんと常磐線の上り列車が来ない.その代わりに,武蔵野線に向かうのだろう,EF210-177牽引の貨物列車が待機中.
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朝のうちは見えなかった東京スカイツリーが…….貨物列車の傍らを東京地下鉄の13000系が通り過ぎて行く.そしてその高架下の隙間からは,現役の入換機HD300が顔をのぞかせていた.

貨物列車の発車時刻になっても乗るべき電車やってこない.でも,目の前をゆっくりと通り過ぎて行くコンテナたちを観察することができた.ということで,寒いながらも充実した2時間を過ごすことができた日曜日となった.

というようなイベント,魅力的ではないか.チャンスがあれば,ぜひご応募を.この日の僕と同じ体験ができるとは限らないことは,ぜひともご理解いただきたい.でもでも,JR貨物の皆さんは,きっとその時に応じた,楽しい企画を考えだしてくださるに違いない.乞うご期待!

※2026.02.18:一部語句修正



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