モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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湘南海岸や古都鎌倉の旧蹟沿いに走る江ノ島電鉄に,20年振りの新形式電車が登場しました.相模湾の眺望を最大限に確保するため海側の腰掛をクロスシートとしたのがセールスポイントですが,車体外観も,鳥が翼を広げたようなラインを描く前面の"流面形"など,個性豊かな電車に仕上がりました.3ヵ月に及ぶ取材から,その全貌を紹介します.
 かつて日本のどこにでも存在した駅風景を再現したレイアウトセクション"終点へ向かう単線の旅情"は伊藤 肇さんの労作です.
 一方では活気あふれる東京の大ターミナル渋谷駅の立体構造を再現した慶應義塾志木高等学校鉄道研究会作成のセクション"交差"も,随所に独自の工夫が盛り込まれています.
 紙成模型塾は,名古屋市電でも異色の路線だった下之一色線で働いたワンマンカー1700形です.中島俊男さんによる,名古屋市電らしさが横溢した車体をお楽しみください.
 新製品レポートやイベントニュース,連載,一般記事も満載です.

【目次】

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  4 MODELERS FILE 江ノ島電鉄
    700形電車
    眺望最高の海側クロスシートと流面形車体のニューフェイス
                 まとめ:前里 孝 写真:前里 孝/脇 雅恵
            屋根上及び床下機器配置図作成:松井 一彦
                 取材協力・資料提供:江ノ島電鉄
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 3・24 終点へ向かう単線の旅情"川端線"
     ~失われた路線への敬意と,
        地域に根ざした鉄道の温もりを込めて~ 製作:伊藤 肇
 32 紙成模型塾 第七十六講 名古屋市電1700形
     色あせぬ晩歳の下之一色線         講師:中島 俊男
 50 東京ジオラマ展 2026
 54 第10回 池袋鉄道模型芸術祭 Part2
 62 『交差』既製品を一切使わずに再現した渋谷駅の立体構造
                   慶応義塾志木高等学校鉄道研究会
 72 3D鉄道模型まつり07から
131 紙成模型塾 型紙 名古屋市電1700形ワンマンカー
                       作図・講師:中島 俊男
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 22 Coffee Cup /前里 孝
    初めての江ノ島電鉄
 42 英国鉄道へのいざない
    第39回 NYMR ~はじめての海外旅行~
 46 Diesel Power in USA! /佐々木 也寸志
    Vol.119 シカゴ鉄道情報
 60 線路は続くよいつまでも 第190回 /信沢 あつし
    保存貨車の一輛一輛が見応えあり
    貨物鉄道博物館三岐鉄道丹生川駅
 66 モデリング・リサーチ・センター /解説:P.S.
    第140回 プラモ向上委員会 ハリヌリSHEET
 68 ABC of DCC Evolution
    専門知識ゼロでも絶対使えるようになる!
    【第24回】
    HO・16番車輛へのDCCサウンドデコーダーの搭載
         解説・加工:加坂 紳  加工:吉田 有甫
 74  台鉄ナビ
    文:邱 浚嘉  翻訳:黃 昱嘉
 76 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名英一
   第179回:明治の機関車(その5)

 77 新車登場
 99 伝言板
100 コンさんの工作メモ /今野喜郎
    第29回 Static Grassの作り方
118 BOOKS
119 甲種・特大輸送実績 2026年4月分
   JR東日本在来線車輛の動き 2026年3月
119 運転会情報
120 各種募集のご案内
122 月刊とれいんバックナンバーのご案内・とれいんスケール呼称早見表
124 いちぶんのいち情報室
128 新車登場INDEX
130  Combo Caboose・掲載広告索引

2026年5月21日(木)発売
定価:1,896円(本体1,724円 税率10%)


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一昨日5月12日午後,神領電車区……ではなくて神領車両区でJR東海の中央本線特急用385系電車の報道公開が催された.
 現在の“しなの”は1994年に量産先行編成が,1996年から量産が開始された383系が担っている.だから32年目にしての後継車登場ということになる.
 各部の具体的な特徴などは東海鉄道事業本部の大庭車両課長から解説があり,全体のコンセプトなどは撮影時間終了後に清水車両部長から説明が行なわれた.
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383系と並んだニューフェイス385系.全体デザインやカラーリングなどに歳月の流れを感じるけれど,一方では前照燈の位置をはじめ,おでこや腰回りのライン取りに,なんとなく面影を感じるのは,僕だけだろうか.

この量産先行編成は8輛固定.長野方から順にクロ385-1~,モハ385-1~,サハ385-1~,モハ385-101~,モハ385-201~,サハ385-101~,クハ384-1~という構成.パンタグラフは4輛の電動車のうちモハ385-201~を除く3輛の名古屋方に搭載されている.
 主制御装置は電動空気圧縮機とともに山側(長野に向かって左側)に取り付けられているようで,この日の公開では製造所は外径を確認することができなかった.
 補助電源装置は三菱電機製のC-SC43を2輛のサハ385の海側床下に取り付けていた.
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写真は5号車モハ385-201.長野方にパンタグラフを装備している.なお側扉は長野方の1号車から5号車までは名古屋方に,6~8号車は長野方に設けられている.
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6号車サハ385-101は長野方に幅広の側扉があり,車椅子ペースや大型車椅子対応トイレを備えているようだが,残念ながら車内の公開はなかった.車体中央や屋左寄りの床下には三菱電機特有の黒塗りの素子放熱部を持つ補助電源装置を取り付けている.
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名古屋方先頭車クハ384-1と隣のモハ385-301はJR東海としては久し振りの川崎車両製.いや,川崎車両となってからは“初”かもしれない.あとの6輛は日本車両製である.

385系に限らないこととして信号炎管は廃止,所属標記も省略されている.315系の途中からだと思う.在来車も順次撤去,抹消されている.
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長野方から見た編成全体.2輛目のモハ385-1などの床下に主制御装置が見える.

なおクロ385-1の海側床下には,315系でも採用されている,非常時走行及び補助電源確保用インバータ装置(ESインバータ装置)を取り付けている.

さて,注目の振子システムは制御付自然振子で,傾斜格は最大5度.台車には自己宗田機能を設けている.
 車両側にジャイロセンサー……加速度センサーを搭載して位置把握の精度を向上,加えて高性能なアクチュエーターを使い,さらに加えて台車を自己操舵式とすることによって,これまでよりもさらにスムーズな振子動作を実現させている.
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台車形式はC-DT70とC-TR258(写真).C-DT70は踏面ブレーキ,C-TR258は各軸2枚のディスクブレーキである.

報道公開では車体傾斜の様子が実演された.
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平常時の姿.
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傾斜時.最大限の5度までは傾いていないと思う……3度だったようである..

383系では,当時のJR各社でほぼ同じような車体断面を採用していたが,独自の断面……コンタが採用された.今回は,一見して振子車輛と思えない“当たり前”に近い断面となった.車体幅や,383系では21mとした中間車の車体長を標準的な19.5mとするなどの工夫の結果である.


さて,ようやく室内.新聞TVを含む大勢の取材者を捌くため,いくつものグループに分けて,一つのグループが1ヵ所に滞在できるのを3分間として順に移動してゆく方法が採られた.その順は1号車の運転室,グリーン車,ナノミュージアム,そして2号車の普通車.なので,さっき記した通り,今回は6号車に設備されている車椅子スペースや大型車椅子対応トイレなどは公開の対象外となった.
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まずは運転室.基本的な機器配置は,315系などと同じ,JR東海の最新デザインである.異なるのは非貫通なのでとにかく広々していること.情報モニターの数が増えていることなど.
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グリーン車全景.吹き寄せには美濃焼のオブジェを取り付けて落ち着いた雰囲気を演出している.腰掛の小野手は北アルプスの朝焼けを思わせる朱と長野県の県花であるリンドウの青を組み合わせたカラーリングを採用.床にはカーペットを敷き詰めている.


腰掛そのものは東武や近鉄などの特急車で採用が増えているバックシェルタイプとして,後席の乗客に気兼ねすることなくリクライニングすることができるように配慮している.
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グリーン車デッキの洗面所.横の壁面にはナノミュージアムの一部として,南木曽ろくろ細工の置物が…….
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一般用のトイレ.手摺,ベビーチェアなども充実している.
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普通車の腰掛表地は木曽の深い木々の緑をモチーフとした柄となっている.


ということで,忙しいながらも充実した取材であった.お目に掛けたい写真は,まだまだたくさんあるのだが,もうとっくに紙数は尽き果てている.いずれのお楽しみにということで!

この編成は,目下性能確認試運転に勤しんでいるわけだが,いまのところ2029年度……令和11年度頃と発表されている営業運転開始と,そのための量産編成お目見えが待ち遠しい僕である.




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2024年8月2日,“引退した8500系が4両編成になって復活します”とのリリースが東急電鉄から発表された.以来1年と9ヵ月.ようやく本当に“復活”して営業運転を行なった.

さすがに定期運用ではなく,しかも田園都市線ではなくて東急こどもの国線での多客にそなえた臨時電車として,ではあるが,でも,動態保存にふさわしい使用方法だろうと,僕は思う.

長津田検車区で実施された報道公開の様子は4月9日付のここでご紹介した

レイルNo.102“こどもの国線の半世紀とその前史”での,関田克孝さんの稿によれば,この線の建設時には,当時の鉄道友の会の鷹司平通さんが“歴史的な保存車や,近々(当時)半分以上整理される御料車を走らせる線にしたいと,提案した”と述べられていたそうである.それから60年を経て,具体的な車輛は違っても“歴史的な保存車が走る線”という,鷹司さんの夢がかなったことになる.恂に意義深いことといえよう.


その初日の5月2日,いかにも春らしい陽射しに誘われて,東急こどもの国線に出向いてきた.
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最初は恩田の駅の外れの踏切近く.朝早くなら順光になるはずのこのポジションだが,僕が到着した10時過ぎには,お日様は既にほぼ正面まで回り込んでいた.けれどステンレス鋼無塗装車体ならではの反射によって,なんとかおかしくならないように4輛全体を収めることができた.途中の信号ボックスの存在までは贅沢をいうまい

臨時電車が出動するのは朝8時過ぎ.だから一番に出動していれば……なのだが,僕の主な目的は,先日の長津田検車区では撮影することができなかった屋根上を記録しておくこと.
 長津田駅のすぐ近くの陸橋でその目的を果たしてからの移動なので,この時刻になってしまった次第.

本当は朝早くに来なければならなかった場所はもうひとつ.長津田検車区での公開ではこどもの国方(中央林間方ともいう)山側は完全逆光だったので,思うような編成写真が撮れなかったのだけれど……こどもの国線の東側から撮れば,少なくとも側面に陽は当たる.
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ということでのカット,手前まで引っ張ったら画面の右側に踏切の踏切動作反応燈……特殊信号発光機が写り込んでしまった.

この日は定期列車も,通常ならY00系の2輛編成であるところ,2ユニットを組んで4輛編成での運転だった.通例のことではあるものの,前回,2024年秋の“東急電車まつり”では駅での撮影ばかりだったから,今回はちゃんと記録しておきたい.
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春先にきれいに手入れされた築堤上の草が早くも成長してはいたが,なんとか順光での撮影ができた.そういえば,前回とは編成順序が逆のような気がする.

お昼過ぎ,何度目かの撮影ポイントと恩田駅との行き来で,ふと思いついた.東急テクノシステムの構内に教習用として留置されている8603との並びも撮らなくちゃと.
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本来の車体断面である8608と,いわゆる軽量車体である8537の違いを……と思ったのだけれど,この角度では,ちょっとわかりづらかった.反省.
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長津田駅でのスナップ.貫通扉上のLED表示装置では“長津田”は表示されたのだが,“こどもの国”はないようだった.だからこの日も“臨時”を表示していた.運行番号は186.

ここで,またもや,ふと気づいたのが,このホーム上屋の柱.古レールである.
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こどもの国線用ホームの全部ではなく,中間部の一部分だけというのが,ちょっと不思議.

さきほどのレイルNo.102の頁を繰ってみれば,どうやら,こどもの国線専用ホームが建設された昭和45/1970年の時点では,この古レールの部分にだけ,上屋があったようである.
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1936年1月(左)と1937年5月の銘が読める.ともに八幡製鉄所製の37キロレール.

その他にもいくつかの銘を読むことができたが,いずれも同年代の八幡製のようだった.

さてまた電車に乗って……東急ワンデーパスを使えば乗り放題……恩田へ.
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かつて関田さんをはじめとする東急ファンのお歴々がこぞって通った大築堤を行く8500系4輛編成.手前の道では皆さん三々五々,それぞれのポジションで和気藹藹の撮影風景だった.
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続いて,前面が赤帯で側面に青帯を纏った,新しい姿の8537の力走風景を狙ってみた.

……このあと,またもや恩田の駅へ戻って踏切近くで8637を撮影し,僕の,春の大型連休中の1日だけのカメラハイクは終わったのだった.



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前回,大阪環状線野田駅から新大阪駅へ 2025年5月18日 昼と題して大阪環状線の野田駅から新大阪駅経由,おおさか東線のJR野江までの行程をお話ししたのが2月5日のこと.もう3ヵ月近くが過ぎ去った.そのお話の最後に“それはまた,そのうちに……いつのことだ?”と記した“いつ”が,今日ということになる.

京阪電鉄の野江は,隣の関目や京橋ほどではないけれど,本当に小学校に上がる前からお馴染みの駅である.とりわけ京橋方には城東貨物線との立体交叉があって,そのすぐそばには複々線が複線になる蒲生信号場……いや蒲生信号所か……があり,そのすぐそばに跨線歩道橋が設けられていたものだから,京橋駅までの複々線が完成する前には,何度か通った記憶がある.
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最初に姿を見せたのは,今や京阪電車の主力となった13000系4輛編成.背後に見えるのが城東貨物線.跨線歩道橋はその向こう側にあったのだが,15年ほど前に当時の社長の鶴の一声によって撤去され,現存しない.

蒲生信号所といえば,縁起でもないといえばいえる話しながら,昭和41/1966年だったかの列車追突事故を忘れることができない.その頃には沿線住まいではなくなっていたものの,小さい頃から馴染みのあった場所だけに,ショックは大きかった.
 この前年には伏見稲荷駅で市電との衝突があり,また近鉄の河内国分駅では11月に追突……と,事故続きの関西私鉄であった

さて気を取り直して現代の野江駅.
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続いて姿を見せたのが最後の卵形車体,そして初の冷房車,さらには初の7輛固定編成車として登場した2400系.クーラーキセがやや丸みを帯びた2次車の2454編成である.思わず身を乗り出しての撮影となった.

それにしても登場は昭和44/1969年,2次車はその翌年だけれど,それでももう齢56である.かつて“1900型が50年選手で……”と騒いでいたのが夢のよう.今年の春には寝屋川車庫で解体待ちという報告があるようだから,これが最後の出会いとなった……でも第1編成と第5編成はまだ現役らしい.
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特急車8000系も,平成元/1989年のデビューから数えて今年で37年目.

その8000系も,37年の間には2階建車の組み込み,塗装変更,大規模更新,テレビカーの廃止,プレミアムカーの組み込みと変遷を重ねてはいるものの,端正な顔立ちに変わりないのが嬉しい.しかし驚いたのは,5年ほど前にLEDへと交換された列車種別と行先表示装置が,1/250秒のシャッタースピードにも耐えられず,文字が欠けたこと.

そして現れたのが万博ラッピングの3000系3005編成.
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それにしても,好き嫌いは別としても華々しいカラーリングである.シャッタースピードを1/125秒にしたら,ようやく文字を読むことができるようになった.
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振り返ってプレミアムカーを.昨年10月には2輛に増強されたから過去の姿ということになる.いや,もちろん万博ラッピングは解除されているわけだけれど

プレミアムカーの組み込みに際しては複雑な編成の組み換えが実施されているようで,13000系は中途半端(失礼!)な数で新造され……その全貌は,今や余所者となった僕には到底把握しきれない.

締めくくりは,今年1月15日のここで“京阪 南海 JR東日本 JR四国……ホーム状況確認用車外カメラ あれこれ」と題して紹介した,ホーム状況確認用カメラ付きの13000系.
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13044編成の大阪方先頭車のカメラ.“安全確認カメラ”と表示ステッカーが貼られている.カメラのキセが塗装されているのが,ほかの例とは大きく異なるところ.

時に15時5分.南海,JR西日本と続いての万博関連ラッピング編成を捕まえるという目的は果たした.同行の友は,これからまだ京都へ深追いするという.一方で僕は,翌日の予定のこともあって,ここで店じまい.京橋へ戻って新大阪発東京行きの指定席を確保したのであった.

これで,ようやくおしまい.本当に長い1日であったこと.

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4月19日,“ほぼ始発”の西武電車に乗って向かったのは,“いざ鎌倉”.8時から始まる出発式に参加するために.なんの出発式なのか……タイトルの通り,20年振りに登場した,江ノ島電鉄の新形式車700形の,である.

この電車については,既に1月29日付のここや,とれいん誌3月号の“いちぶんのいち情報室”で速報したが,おさらいをしておくと,輸送近代化を目的として,同社が満を持して登場させた車輛である.寸法的にはこれまでの500形などとほぼ同じだけれど,スタイルは一新,さらに室内には旧500形以来のクロスシートを備えている.令和7年度にはとりあえず2編成が投入された…….
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式典は黒田 聡 江ノ島電鉄社長のあいさつに始まり,続いて湘南白百合学園小学校の児童二人により佐野篤史運転士と近藤梨沙車掌への花束贈呈が行なわれた.
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そして黒田社長に野口智宏駅長,佐野運転士,近藤車掌,湘南白百合の二人の6名によるくす玉割.
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8時15分にはセレモニーが滞りなく終了し,一般のお客様の乗車開始.先頭部はご覧の通り黒山の人だかり…….
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8時38分,700形2編成による列車は野口駅長の出発合図とともに,無事に藤沢へ向けて発車していった.
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セレモニーの司会進行は,沿線の高等学校から招かれた二人,七里ガ浜高校の日下るりさんと鎌倉高校の河原林陽太さんが大役を果たした.お疲れさまでした.

さて,せっかく鎌倉までやってきたのだから,ゆっくり沿線散歩に繰り出すことにした.700形の走行風景ももちろんだが,在来車の姿も記録しておきたいし.
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最初に足を向けたのが稲村ヶ崎と七里ヶ浜の間.春霞ながら富士山も見えたのだが,電車との組み合わせに苦労しているうちにやってきたのが藤沢行きの1501.江ノ電としては初めてカルダン駆動を採用した記念すべき電車である.ペアを組む10形とともに車体側面幕板にはホーム状況監視カメラが,前頭部車体下にはホーム位置検出用超音波センサーが装着されている.
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稲村ヶ崎へ戻る途中,2052が藤沢からやってきた.意外にも(?)相棒の1201編成とともにカメラは未装着だった.それにしても段差は設けられているとはいえ,ガードの緩さは江ノ電ならではの風情といえるだろう.

振り返ると稲村ヶ崎で行き違った700形がやってきた.記念のヘッドサインがまばゆい.
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記念のヘッドサインも誇らしくカーブの向こうから姿を見せた藤沢行きである.写真ではよくわからないが,客室との仕切窓には大勢の“見物客”が.
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稲村ヶ崎での行き違い風景.鎌倉から到着した20形は2編成ともにカメラ未装着.尾燈レンズが透明なのは江ノ電では異端?

続いては峰ヶ原信号場へ.
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七里ヶ浜から歩いて向かう途中の線路状況.軌道法時代の名残りで,今でも併用軌道扱いなのである.人々と鉄道との信頼関係により成り立っているのだろうか.他に見ない……言いきれないけれど,少なくとも稀有の例だろう.

そして峰ヶ原信号場.
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ともにカメラを装着していない1000形と20形の出会い.僕が初めてこの信号場を訪れたときには,まだ通票を交換しており,そのための係員詰所が画面右端に建っていた.背後の住宅は建て直しが進んでいるが,石垣だけは古来から変わらない.

1000形という電車の登場時には各方面に大きな衝撃を与えた.その状況はレイルNo.121での三浦 衛さんが詳しく語ってくださっている.僕自身も製図板にしがみついて詳細図面を描いたものである.とれいん誌の2019年2月号で再特集を組んているから,こちらもご覧いただければ幸い.
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続いてやってきたのは500形.大きな1枚ガラスの前面窓が最大の特徴だけれど,江ノ電初のインバータ制御車としてデビューしたのは“つい先日”と思っていたのに,もう20年を経過してしまった.カメラ装着済み.

このあたりで昼ごはんのため江の島へ移動.シラス定食をいただいてちょっと一息ついたら,すっかり気分がよくなってしまった……
 でも引き揚げたわけではない.またもや峰ヶ原へ向かって…….
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今度は305の編成を記録.さすがにこの編成にカメラを装着することにはなるまいと思うのだけれど,さて,どうだろう.


この日の成果は……いや,1月からの取材の全貌は,間もなく,とれいんの誌上で堪能していただけることだろう.乞うご期待である.

追伸:今年初めからの撮影行で気づいたのだが,江ノ電では“江ノ電・列車位置情報サイト”を公開している.“700形はいまどこに?”などという情報が,リアルタイムで確認可能である.この種の情報アプリは,いわゆるスマートフォンのみという例が多い中で,PCでも動作するのが特徴である.

二伸:駅の窓口や自動券売機での混雑と混乱を避けるため,2026年5月2日から5日の間は,1日乗車券がデジタルチケットのみとなるそうである.お出かけの方は充分ご注意を!

三伸:“おそらく”だが4月中は700形同士,701+702の組み合わせで走ることになりそうである.その後はといえば,1500形や500形などとの組み合わせを見ることができるようになりそうである.記念のヘッドサイン掲出期間は,“当分の間”とのことである.

※2026.04.28:“踏切のように見える”情景についての記述を,より正確に修正.





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