モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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今日2月22日,横浜みなとみらい地区の“パシフィコ横浜”展示場で“CP+(シーピープラス=Camera & Photo Imaging Show)”が開幕した.
 このブログで初めて採り上げたのは,2011年2月のことだったようだ.改めてエントリを読み返してみたら,今日と同じ雨……ではなく,ミゾレ模様だったようである.このあと,3月11日には東・北日本は大地震に見舞われるわけだが,開催時点では誰も,そんなことが起こるとは夢にも思っていない.
 その後,2014年2015年2016年2017年と続いたのだけれど,その後は途絶えている.日程の都合が合わなかったこともあり,そして2020年から2022年までの3年間は,COVID-19感染拡大に伴って中止の憂目にあってしまった.
 そして2023年にはめでたく復活したのだけれど,僕は残念なことに,訪問することができなかった.とれいん2024年1月号MODELERS FILEで紹介することになった福井鉄道F2000形の撮影取材に出掛けていたから.そういえば,もう1年が過ぎたんだよなぁ(ちょっと遠い目).

CP+レポートの通例として(!?),長いです.

今年のCP+.久し振りということもあって,いろいろ勝手が変っていて,いろいろ戸惑うことも少なくなかった.プレス登録は,これまでは当日に受け付けてもらうことができたのに,今回は(前回から)前もって申請してあらかじめ登録しておく方法になっていた.
 そして一般入場者は,これまでは入場料1,500円で事前登録なら無料となったのが,これも前回から,すべて事前登録制となっていた…….
 そしてなにより,世の中はフィルムからデジタルへ,どころか,一眼レフカメラからミラーレスカメラへの移行が急進捗.僕ですら,いろいろむりやりやりくりの末,去年の秋からミラーレスカメラを使いはじめるようになったのだから…….



22日は午前中がプレスと特別招待者のみの開放だったから,ひとまず会場全体を一巡り.オリンパスカメラがOMデジタルソリューションズと名前を変えているのは承知していたのだけれど,どう目を凝らしてもペンタックスの名前が見えない.リコー名義なのかと思って目をこすりながら探してみても,ない.折りよく出会った知人に訊ねてみたら,去年も出展していない,とのこと.一般向けの販売を終了した645Zのその後や,フィルムカメラ開発プロジェクトのことなど,いろいろお話を伺いたかったのだが.けれどまぁ,前回から7年も経っているから,ペンタックスに限らず,面識のあった担当者がまだ同じ部署におられるかどうか,ではあるが.
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OM SYSTEMのロゴが大きく掲げられたブース.レンズは伝統のズイコーであり,コンパクトなサイズの撮像素子の恩恵による,フィルム時代のOM-1依頼受け継がれている軽さは大きな魅力.

ニコンでは新形のミラーレスカメラを発表するという声も聞こえてはいたのだが,実際には“開発発表”すらなくて,ちょっと拍子抜け.もっとも,他のメーカーでも“えっ”という新製品の企画発表は,僕が巡ってみていた範囲では,あまりなかったような.
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この会場で発表されたものではないけれど,ミラーレスカメラ用の新シリーズレンズ“PLENA”の135mm f/1.8 S.点光源の描写が美しく,滑らかなボケ味もすばらしいという評判.ということで試写させてもらった.僕が初めて手にしたニッコールの望遠レンズが135mmだったということで,ちょっと(かなり?)気になる存在.
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デジタルカメラの進歩によって存在価値が問われている“中判”カメラだが,ハッセルブラッドでは約1億画素の907X & CFV 100Cを投入して新境地開拓の一歩を踏み出した.

このカメラが,僕にとっては今回のCP+で最大の注目製品だったかもしれない.なにしろ,50年以上も墨守してきた組立暗箱と4×5判フィルムの組み合わせによる形式写真撮影が,フィルムの供給,価格,現像に要する時間などの諸問題から,“仕事”としては実用性が,ほぼ失われてしまっているから.問題は,その価格である.
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伝統的なボディのスタイリングとウェストレベルでの撮影姿勢を維持していることが,なによりすばらしい.中国のDJIという,ドローンや空中写真機材を製造する会社の資金力を得て,今後,どのように進展するか.

中国の会社といえば,今回,SIRUIとかSAMYANGといった,中国系ブランドのレンズがたくさん展示されていた.7年前には考えられなかった光景であった.ニコンやキヤノン,ソニーやルミックスなど各社のマウントを用意し,純正レンズにないラインナップでユーザーの関心を惹いている.
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SAMYANGのブース.ケンコー・トキナーが日本国内の販売を受け持っている.

ケンコーといえばレンズフィルターの老舗ブランドである.カメラバッグや三脚なども撮影行には必要なアクセサリー.とりわけバッグは自分の条件に合致する製品を見極めるのが,なかなか面倒.耐久性は使ってみないと判らない.そしてさらに大切なのがアフターサービス.
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日本国内のメーカー以外で,バッグ類を独立したブースで展示していたのがバンガード.折しも今日から4月末まで,同社製品を購入し応募したユーザ全員対象のプレゼントキャンペーンを実施中とのこと.

デジタルカメラは,フィルムカメラの時代よりも出来上がる写真への関与が強い.だから(?)写真フィルム産業は衰退してしまったわけである.その代わりに大切な存在となったのがメモリーカード.
 一時は米国や中国資本の会社に席巻されていたこの分野だが,東芝から分離したKIOXIA(キオクシア)やSUNEAST(サンイースト=旭東エレクトロニクス),Nestorage(ネクストレージ)などといったブランドが勢力を伸ばしはじめているようだ.
 そのうちのひとつ,ネクストレージブースでは,助川康史さんのプレゼンテーションがお紺割れていた.
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テーマは編成写真,流し撮り写真,鉄道風景写真,鉄道イメージ写真.どのテーマでも,構図の決め方が第一とはいえ,連写に耐える処理速度と高い信頼性を持つメモリーカードの選択も大切であると,制限時間一杯,語られていた.
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プレゼンテーションといえば,キヤノンブースでは山崎友也さんが,キヤノンレンズの特性を生かした撮影譚や,オフィシャルパンフレット用写真の撮影にまつわる裏話などを語っておられた.

そうそう,会場にはメディア関係のブースも設営されていた.大部分がカメラ関連出版社であるのは当然だが,僕たちにも馴染みのある名前も,見つけてしまった.
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“旅と鉄道”.グッズ類ばかりでなく,写真集も販売されていた.
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もうひとつが“鉄おも”.今や子供向けともいえない高度な趣味的内容に生長した雑誌である.残念ながら(?)本の販売はなかった.

というところで,心地よい疲れとともに会場をあとにした僕だったが,せっかく,久し振りにやってきた横浜だもの.復路は根岸線経由にした.運がよければ根岸発着の貨物列車に遭遇できるから.
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ということで,やってきたEF210-135牽引の石油輸送列車.大阪環状線を走る列車とともに,都会のど真ん中を頻繁に走る,今や貴重な貨物列車である.

こうして今日一日を,幸せに締めくくることができた,僕であった.

会期は2月25日の日曜日まで.どうぞ事前登録の上でお出ましを.


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【オススメ記事】
JR東日本が中規模単位の列車が走る電化路線のためにシリーズ展開を続けているE131系電車.今回は鶴見線に登場しました.ロングシート,3輛編成は既に宇都宮地区に存在しますが,斬新なのは,側面がストレートの狭幅車体となったこと.
 さらに正面は貫通路付きに見えて実は非貫通という,まるで模型のような仕上がりとなりました.その細部を探っています.
 先月に続くOJゲージ作品はC53です.その精緻な工作を堪能してください.Nでは九州で活躍した門鉄デフのC55やC57の作品も発表されています.
 年末年始に英国を駆け足で巡った大島仁知さんのレポート,ロンドンの"チューブ"がスタートです.
 毎年恒例の年越し運転レポートには今回も多くのご応募がありました.それぞれの年越しをご紹介しています.

【目次】
MODELERS FILE------------------------------------
  4 MODELERS FILE 東日本旅客鉄道
     E131系1000番代電車
     京浜工業地帯に降り立った最新モード車
        まとめ:前里 孝 写真:深尾 丘/土屋隆司/前里 孝
                    取材協力・資料提供:JR東日本
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 3・48 泰緬鉄道モジュール製作記
     タイ西部の密林を葉一枚まで作り込む
     製作・製作写真:灘中学校・高等学校鉄道研究部 文:貫名 竜司
 18 全国各地のワンマンカーを作ろう!
              製作:チームおやびん/撮影:松本 まさとし
 24 ブラスで蘇るC53の輝き (OJ)        製作・解説:二郷 弘雄
 32 全国の森林鉄道保存団体が集合    レポート・写真:信沢 あつし
     第1回全国森林鉄道サミットin
                  高知&中芸日本遺産フェスティバル
 34 往年の魚梁瀬森林鉄道
     第1回全国森林鉄道サミットin 高知関連企画 記事:信沢 あつし
          写真提供:高知市立市民図書館所蔵寺田 正写真文庫
 36 イギリス一周駆け足の旅 第1回             大島 仁知
 52 第21回鉄道模型関東合同運転会 in 埼玉けんかつ Part.2
 57 九州を彩った麗人たち           製作・文:吉村 紅
     門デフに細いボイラー&大きな動輪を備えた南国のライトパシ3題
 62 年越し運転レポート 2023→2024
 70 ヨコハマ鉄道模型フェスタ2024
131 紙成模型塾 型紙117系0番代中間車     作図・講師:岡本 真和
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 28 N GAUGE EURO REMIX /解説:橋本 孔明
   第50回 チェコの民間事業者"RegioJet"
 42 Coffee Cup /前里 孝
    街の雪とたわむれる
 44 入門者必読! 誰も教えない基礎・応用テクをプロモデラーが伝授
    Nキット上達への道 /解説:P.S.
    第24回:グリーンマックス国鉄80系初期型湘南編-⑥
 46 線路は続くよいつまでも 163回 /信沢 あつし
    謎のデュアルゲージの線路と何!?
    兵庫県朝来市神子畑選鉱場跡
 68 "林"発掘再生工場 Season5 /工場長:林 信之
    第18回"エッチング専門メーカー"時代の逸品?
    フェニックス製 クモヤ740
 72 台鉄ナビ
    文:邱 浚嘉  翻訳:黃 昱嘉
 74 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名 英一
    第152回:鉄道模型社の4-6-6T
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 75 新車登場
 97 コンさんの工作メモ /今野 喜郎
    第2回 帯材の孔あけとフォークを作る
 98 輝け!日本の運転会
 99 子連れ鉄日記 /写真・文:山本 晃司
    第118回:写真集『親子鉄日記』を作る
100 伝言板
118 BOOKS
119 甲種・特大輸送実績 2024年1月分
   JR東日本在来線車輛の動き 2023年12月
120 各種募集のご案内
122 新車登場INDEX
124 いちぶんのいち情報室
128 月刊とれいんバックナンバーのご案内・とれいんスケール呼称早見表
129 Combo Caboose・掲載広告索引
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2024年2月21日(水)発売
定価:1,694円(本体1,540円)

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昨日2月14日,上毛電気鉄道(上毛電鉄)で新形式電車800形のお披露目が行なわれた.
 本誌をご愛読くださっている皆さんなら,1月号の“いちぶんのいち情報室”で完成予想イメージ図をご覧になったことだろう.
 西桐生方先頭車がデハ810形,中央前橋方がクハ820形という1M1Tの2輛編成.元は東京地下鉄の03系だから,北陸鉄道浅野川線03系や長野電鉄3000系,熊本電鉄03形と同手法での改造で誕生した電車といえる.長野電鉄3000系は3輛編成だから,他とはちょっと趣が異なっているけれど.
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10時22分,大胡から中央前橋駅に到着した800形電車.手前がクハ821,向こうがデハ811である.いつもは水を満々とたたえている広瀬川は水が抜かれて川底が露出していた.

到着した800形の外観は,2基のシングルアームパンタグラフや,全てが真新しい床下機器類など,興味の対象となる箇所は多い.台車は03系由来のSS135とSS035のようである.

到着後,橋本 隆社長からご挨拶.その中で,営業運転開始は2月29日からの予定であること,当面は中央前橋と大胡の間で運転されることが発表された.通常は西桐生と中央前橋の間は直通列車ばかりなので,恐らくは800形充当列車は大胡で車輛交換を行なうのだろう.
 続いて車内の見学及び撮影会.
 客室は,03系時代と同じようにも見えるが,実際には照明装置はLEDであり,多目的スペース(フリースペース,車椅子スペース)にはヒーターや非常通報装置が取り付けられている.
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連結面側から見たデハ811の客室.両端の側扉には乗車整理券発行器が設けられ,運転室と客室との仕切には運賃箱と運賃表が備えられている.妻面櫛桁部には整備を担当したメトロ車両の銘板も付けられている.
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ヒーターや非常通報装置などを備えた多目的スペース.半自動ドアスイッチは車輛両端部の側扉にのみ装備している.

などと観察しているうちに試乗列車の発車時刻が迫ってきた.
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運転室には両手操作式T形ハンドルが備えられている.右側画面外には車内確認用ミラーが取り付けられている.

大胡には11時48分に到着,車庫建屋内で降車し,庫外へ移動した800形を追って行くと……
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700形716編成と顔を並べていた.この716編成は,中間車からの改造なので正面腰部は鋼板製であり,正面窓下の通風口がない.この800形導入と入れ替わりに引退予定であるとのこと.両車の奥には元東急電鉄デキ3021が顔をのぞかせている.

元東急電鉄デキ3021が上毛電鉄にやってきたのは平成21/2009年のこと.その折の様子は本誌の2010年1月号“保存車輛めぐり”でご紹介している(残念ながら売り切れ).
 このブログでは2010年1月7日のここ14日のここでご紹介している.
 もはや15年の歳月が流れたことになるわけだが,上毛電鉄の風情は変わらず,機関車もきっちりと保守されていて,安心したところである.
 でも,時代は動く.それが800形である.上毛電鉄の顔としてほぼ四半世紀にわたってこの地を走り続けてきた700形電車も,引き続いて活躍を続けるとはいうものの,“主役”が800形に交代するのは,間違いないところである.
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およそ四半世紀続いた,“全部700形”という状態はもうすぐ終わる.これからは左右どちらからが800形という時代がやってくる.左は“はしる水族館”714編成.右は先頭車化改造の717編成.724編成の窓下には通風口がある.空調装置も違っている.このあたりのバリエーションも,今のうちに記録しておかねば.中央前橋


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先週のここで,西武鉄道から消滅したグローブベンチレータのことを採り上げ,“ほかでは?”と綴ったところ,大勢の方からフォローをいただいた.それらは追記でしておいたが,ここでも改めて列挙すると…….
阪神電鉄7801系“経済車”,阪神救援車110形,東京都交通局10-000形,新京成電鉄の100形や800形,京王帝都電鉄2010系の多く…….
 そうこうしているうちに自分で思いだしたのは,阪急電鉄100形(決して新京阪デイ100ではない)が更新に際して,標準的なスタイルではないけれど,グローブベンチレーターに取り替えているのだった.“標準的なスタイルではない”を範疇に含めれば,さらに沼は深くなるかもしれない.ほどほどにしておこう.とはいえ,いずれ纏めたくなってしまうかもしれないけれど.

閑話休題

今週の関東地方は大雪で明けた.月曜日の昼間から本格的に降り出した雪は見る見るうちに地面を白く染め,日が暮れるころには一面の銀世界となった.
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雪にまみれながらも疾走,練馬駅を通過する6000系ステンレス鋼製グループの池袋行き急行.番号は雪に隠れて読めない.2024-2-5

これは積雪を予期して朝から持ち歩いていたカメラで捉えたものである.この前後と翌日の撮影譚と,僕がいかに雪と戯れて“犬は喜び庭駆けまわり”状態になるかは,今月発売の本誌Coffee Cupに記したので,発売されたお読みいただければ幸い.そういえばこのブログでも,西武池袋線で雪と電車を撮った話は数え切れないほどに記している…….最近では2022年2月10日のここである.最初に書いたのは……ちょっと検索してみたら2012年1月26日のここと出てきた.もしかしたら,もっと以前にも書いているかもしれないが.

で,再びの閑話休題

西武6000系といえば西武鉄道の本線では初めてのインバータ制御車であり,車体がステンレス鋼製になったはじめでもある.そして初の10輛固定編成,ボルスタレス台車の採用と,数々の新機軸を導入した,エポックメイキングな車輌である.
 長らく,最初の2編成は新宿線に,残りの23編成は池袋線で活躍を続けてきた電車である.デビューは1992年だから,気がつけば最初の編成は車齢が30年を突破した.
 この間には地下鉄乗り入れ対策や主制御装置の交換,アルミ合金製では戸袋窓の簡易埋め込みなどの改造が施されてきたが,概ね姿を変えずに西武鉄道を代表する電車のひとつとして君臨してきた.

様子が変わりはじめたのは,40000系が登場して増備車が増えた昨年初めごろから.
 3月20日のここでは6108編成の新宿線移籍を確認,その後,6103編成6104編成が新宿線に移動した.そして12月には6106編成が池袋線から姿を消した.
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西武新宿行き急行で運用中の6106編成.東大和 2013-12-10 写真:池添智和
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運転席頭上のホーム監視用モニターは撤去され,パンタグラフはシングルアームに換装されている.写真:池添智和

これで量産車は4編成が新宿線に転じたことになる.
 今年に入ってからは40000系の40163と40164が運用に入っているから,2000系のやりくりなどを経由(?)しての転属なのだろう.
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40000系40164.いつもの場所で初めて撮影できた日である.2023-12-21

今年度の新造車はここまでのはずだから,新年度の新製増備がどうなるか,その動向によっては,6000系にはさらなる動きが出てくる可能性がある.地元ならではということで,注目し続けたい.

※2024.02.10修正:シングルアームパンタグラフに換装されたのは6108で,6106編成は菱枠のまま
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グローブベンチレーターといえば国鉄の旧形新形を問わず,“国電”を思い出すという人は多いだろう.かくいう僕もそのうちの一人である.
 関西の私鉄では多くなかった……そもそもあったのか?……63系の割り当てをもらった山陽には存在した.しかし南海のは最初からガーランドタイプだったし.
 関東には多かった.いや,“関東”ではなく,“西武鉄道”に多かっただけ.払い下げの国電を使っていた鉄道はともかくとして,自社オリジナルの電車に積極的に採用した例は,相模鉄道の5100系ぐらいしか,ぱっとは思いつかない.実のところはどうなのだろうか.

2024.02.06追記 
阪神7801系“経済車”を忘れてやいませんか?とのご教示をいただいた.途中からは冷房付きで新製されたし,西宮に住んでいた中学生時代はもっぱら国電利用であり,趣味的に観察するようになった頃には全部改造済みだったから……そういえば救援車110形も載せていたような.
 東京では交通局10-000形,新京成の100形や800形にも使っていたとのこと.勉強させていただきました.“関東には多かった”という僕の印象は,ある意味では正しかったのかも……と,イイワケしておこう.
 ご教示,ありがとうございました.なんだか,まだ出てきそうだ.……さらに追加.63関連を除けば,京王2010系の多くも使っていたとのこと.

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ということで,引っ張り出してきた西武の101系電車.ツートンの復活塗装の8輛編成で手前がクハ1197の編成,奥がクハ1193の編成である.小手指の車庫でセッティングしていただいての撮影.撮影日を見たら,もう20年前のことだった.カメラはコダックのデジタル一眼レフ機DCS Pro 14N.僕の持ち物ではなく会社の財産だった.2004-9-28

背景に写っているのは新101系で,こちらのベンチレーターは箱形の押し込み……ではなくて,形は変っても実は吸い出し式の,いわば近代的ガーランドタイプというべきもの.このベンチレーターは西武のお気に入りで,その後の新製車にも,長らく採用され続けた.

なぜ今,グローブベンチレーターなのかといえば,つい昨日,1月31日に,池添智和さんから

昨日、西武最後のグロベン車、2409編成が廃車となりました。

というお便りと,2409+2410の“思い出写真集”を送っていただいたから.
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恋ヶ窪に進入する2409(手前)+2410.実にグローブベンチレーターを見事に表現した写真である.2023-8-11
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パンタグラフはシングルアームタイプに交換されしまったが,この電車には“前パン”がよく似合う証しともいえるアングル.2023-8-11

池添さんのアルバムには,最近1年ほどの,この編成の思い出シーンが,これでもかというほどギッシリ詰め込まれていた.その中から,ほんの一部を紹介すると……
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2065編成と手を組んで西武新宿行き準急の先頭に立つ2409+2410の勇姿.所沢-東村山  2023-4-7 写真:池添智和
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グローブベンチレーターのシルエット.東村山-小川 2023-8-10 写真:池添智和

この2409+2410は,1月30日に新2000系の2517編成とともに横瀬に自力回送されたとのこと.
 これによって,旧2000系で原形の顔を残すのはこれで2連の2417編成と2419編成だけになった.ただしこの2編成,旧2000系のグループとはいえ,床下の機器配置が新2000系に準じているから,旧新ミックスグループといえるかもしれない.

後ろ向きの話題ばかりではつまらない,というか,今日の帰宅時に遭遇した話題.
 それは僕の地元,池袋線の2000系に室内燈をLEDに交換した編成が登場していて,その編成に遭遇したこと.
 買物の必要があって,少し早めに事務所を引き上げ,折しもやってきた2000系に乗ったら,なんだか照明が.
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豊島園行きだったものだから,練馬で既にほとんど無人状態となった.2071編成の池袋方先頭車2072.
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燈具は直管タイプ.なんだか普通の蛍光燈と同じように写ってしまったのは,ホワイトバランスがオートのままだった結果である.
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次の電車を待っている間にやってきた池袋行きも2000系.先頭は2080だから,2079編成ということになる.これも光の色から,LEDに交換しているようだ.
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そして到着したのが,またもや2000系だったという幸運(?).ただしこの編成は従来の蛍光燈だった.2091編成の2292.

現在の池袋線系統で見ることができる2000系は,この3編成のほかには武蔵野鉄道色の2069編成,パンタグラフ撤去跡が残る2075編成,未更新の2073編成と2089編成,そして更新車の2091編成の合計8編成,だと思う.さて,これを多いと見るか少ないと思うか.
 室内燈をLEDに更新した編成が現われている(池添さんによれば新宿線にもいるらしい)ということは,少なくともその編成は,まだ当分,活躍が続くといえるの,だ,ろうか.

ということで,今回は去年11月16日付の“2023年秋の西武鉄道池袋線界隈”以来の西武報告であった.

※2024.02.06:阪神7801系,東京都交通局10-000形,新京成100,800形などについて追記.


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