東急電鉄8500系電車といえば,長い間,田園都市線の主役として鉄道趣味人でなくてもお馴染みの存在であった.
2002年に5000系が登場したことによって主役の座を降りるかと思われたけれど……5000系の次の世代の2020系登場まで勢力は大きくは衰えず,最終的には2023年初まで現役の座を守り続けたのであった.
とれいん誌でも2022年3月号で“完全引退間近となった田園都市線の立役者 東急電鉄8500系”と題して,最後まで残った3編成に的を絞ったMODELERS FILEを組んだ.
そして2024年8月2日には,東急電鉄から“引退した8500系が4両編成になって復活します!”と発表され,その“しぶとさ”が際立ったのだった.
この年秋の東急電車まつりでは,さっそく整備された8637編成の姿を見ることが出来た.その模様は2024年12月号で“2024 東急電車まつり in 長津田 探訪の記”と題したレポートをお届けしたから,ご記憶の方も多いことだろう.
ところが,その後はさっぱり消息が絶え,幾歳月…….
ようやく3月24日に,“報道関係者向けの撮影会を催します”という案内が届いたのであった.
実に春らしい空のもと,光り輝く8637編成の姿を拝むことができた.長津田検車区 2026-4-8
編成は渋谷方から8637+8797+8980+8537.8980が付随車であるほかは電動車である.
もとの10輛編成から渋谷方2輛と8号車であるサハ8980,そして中央林間方先頭車である8537をピックアップして組んだこの編成,編成短縮による床下機器配置のやりくりが大変だったようである.先のレポートではサハ8980に補助電源装置が,デハ8637に電動空気圧縮機を新設……と記したが,それは逆であり,8980に電動空気圧縮機が,8637に補助電源装置が新設されたのであった.自分が纏めたMODELERS FILEを参照すれば,すぐ解ることなのに……思い込みで入れ替わってしまったのだろう.
8637編成は,落成してから約1年で前面帯が青になった.だから冒頭の姿は正しい.正しいのだけれど,僕の頭の中では,やっぱり8500系といえば……
前面赤帯,側面は無装飾という,この姿である.欲をいえばスカートもない方が……なのだが,これは“動態保存車”となれば,無理なことだろう.
さて室内.
電車まつりレポートで記した通り,8637と8980へのフリースペース(車椅子スペース)新設が最大の変化.非常通報装置も新設している.写真は1号車である8637.
列車無線装置はどうなったのかといえば,現在では必須となっているデジタル無線は本格的な機器ではなく,簡易的な可搬タイプを装備した.今後,田園都市線で予定されているCBTC(無線式列車制御システム)の導入対応は,いまのところ行なわれていないという.
8637の運転室.現役時代と変わるところは少ない.運転席左側の縦に並んだ電圧計や電流計の横にトランシーバーのような送受話器が新設され,その左の送受話器が姿を消していることぐらいだろうか.
この日は報道関係者だけの撮影会だったが,一般向けの初イベントは,4月19日にクラブツーリズム主催で実施される,長津田検車区内での乗車及び撮影体験会である.残念ながら,本日ただいま(4月9日)現在で既に“キャンセル待ち”だが,今後,“動態保存”ならではの,さまざまな形での催しが実施されることを,大いに期待したい.
今日の締めくくりは,8637編成現役時代の雄姿である.
冬の朝日に輝くBudd社のコルゲート車体.一日も早く,再び本線を疾走することを期待したいものである.つくし野-すずかけ台
2002年に5000系が登場したことによって主役の座を降りるかと思われたけれど……5000系の次の世代の2020系登場まで勢力は大きくは衰えず,最終的には2023年初まで現役の座を守り続けたのであった.
とれいん誌でも2022年3月号で“完全引退間近となった田園都市線の立役者 東急電鉄8500系”と題して,最後まで残った3編成に的を絞ったMODELERS FILEを組んだ.
そして2024年8月2日には,東急電鉄から“引退した8500系が4両編成になって復活します!”と発表され,その“しぶとさ”が際立ったのだった.
この年秋の東急電車まつりでは,さっそく整備された8637編成の姿を見ることが出来た.その模様は2024年12月号で“2024 東急電車まつり in 長津田 探訪の記”と題したレポートをお届けしたから,ご記憶の方も多いことだろう.
ところが,その後はさっぱり消息が絶え,幾歳月…….
ようやく3月24日に,“報道関係者向けの撮影会を催します”という案内が届いたのであった.
実に春らしい空のもと,光り輝く8637編成の姿を拝むことができた.長津田検車区 2026-4-8
編成は渋谷方から8637+8797+8980+8537.8980が付随車であるほかは電動車である.
もとの10輛編成から渋谷方2輛と8号車であるサハ8980,そして中央林間方先頭車である8537をピックアップして組んだこの編成,編成短縮による床下機器配置のやりくりが大変だったようである.先のレポートではサハ8980に補助電源装置が,デハ8637に電動空気圧縮機を新設……と記したが,それは逆であり,8980に電動空気圧縮機が,8637に補助電源装置が新設されたのであった.自分が纏めたMODELERS FILEを参照すれば,すぐ解ることなのに……思い込みで入れ替わってしまったのだろう.
8637編成は,落成してから約1年で前面帯が青になった.だから冒頭の姿は正しい.正しいのだけれど,僕の頭の中では,やっぱり8500系といえば……
前面赤帯,側面は無装飾という,この姿である.欲をいえばスカートもない方が……なのだが,これは“動態保存車”となれば,無理なことだろう.
さて室内.
電車まつりレポートで記した通り,8637と8980へのフリースペース(車椅子スペース)新設が最大の変化.非常通報装置も新設している.写真は1号車である8637.
列車無線装置はどうなったのかといえば,現在では必須となっているデジタル無線は本格的な機器ではなく,簡易的な可搬タイプを装備した.今後,田園都市線で予定されているCBTC(無線式列車制御システム)の導入対応は,いまのところ行なわれていないという.
8637の運転室.現役時代と変わるところは少ない.運転席左側の縦に並んだ電圧計や電流計の横にトランシーバーのような送受話器が新設され,その左の送受話器が姿を消していることぐらいだろうか.
この日は報道関係者だけの撮影会だったが,一般向けの初イベントは,4月19日にクラブツーリズム主催で実施される,長津田検車区内での乗車及び撮影体験会である.残念ながら,本日ただいま(4月9日)現在で既に“キャンセル待ち”だが,今後,“動態保存”ならではの,さまざまな形での催しが実施されることを,大いに期待したい.
今日の締めくくりは,8637編成現役時代の雄姿である.
冬の朝日に輝くBudd社のコルゲート車体.一日も早く,再び本線を疾走することを期待したいものである.つくし野-すずかけ台
























