モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

トップページ > >
////隠す用
自社広報

   
JR貨物の入換用ディーゼル機関車は,気がつけばDE10が引退してHD300とDD200に代替わりしていた.今年2月には隅田川機関区をお邪魔したが,2輛のDE10には惜別のヘッドマークが掲げられていた.記されていた年は2025年.去年である.
 ご存じの通り,HD300は日本国内向けの機関車としては初めてのハイブリッド機,DD200は電気式ディーゼル機関車である.HD300は大きな貨物駅での入換作業に特化していて,本線での列車牽引は考慮されていない.そこで登場したのがDD200というわけである.
 僕が初めてDD200という機関車を観察したのは2017年の新鶴見機関区.JR貨物の報道公開の時だった.いや,その前に川崎重工……現在は川崎車両だ……からの甲種輸送で見てはいる.
 その後,2019年には量産が始まり,各地の機関区へと進出していった.さらに2021年には水島臨海鉄道京葉臨海鉄道JR九州向けにも製造され,それぞれ600番代,800番代,700番代を名乗った.さらに2024年には衣浦臨海鉄道でも導入されてKD58という形式を与えられている.

そしてつい先週の7月29日,兵庫駅から1輛のDD200が旅立った.番号はDD200-501.車体の赤はJR貨物の標準色より濃い目で,前後には黄色でⅤマークが入れられている.
 そのわずか2日までの27日にはJR北海道から“DD200を導入します”とのリリースが発表されていた.もっとも,JR北海道の今年度事業計画には既に“電気式内燃機関車の製作を進める”と明記されていたから,ほとんどの読者は,これがDD200になるだろうと想像しておられたのではなかろうか.

さてそのJR北海道向けDD200-501.来住憲司さんが新長田で鷹取……神戸貨物ターミナルへ向かう甲種輸送列車を撮影してくださった.
20260729JRhDD200a
牽引するDD200-18との色合いの違いが判るだろうか.ディテールではⅤサインのほか,前照燈や連結器周辺などがいろいろ違っていそうだが…….新長田 写真:来住憲司
20260729JRhDD200b
神戸貨物ターミナル駅での折り返し待ちでほぼ1エンド側正面を見る.旋回窓が物々しく,なおかつ,なんとなく懐かしく思うのは,蒸機を追っていた世代のノスタルジー? こちら側は2つだけだが,反対エンドには3つも取り付けられている.写真:来住 憲司

ということで,出来上がったときの写真をいろいろ探してみた.ちなみに報道公開の模様は2017年7月6日付のこのブログでご紹介している.

……ところがなかなか出てこない.ようやく見つけた最初は2024年1月23日.場所は鶴見線の安善.
8BA_0833
燃料輸送列車の入換待ちだろうか.DD200-23である.2022年4月製造.どうやらこの時点での最新機のようだ.

運転室前面上部のツララ切りのようなバーは,この機関車にもついているが,当然のことながら旋回窓はない.
 前照燈がボンネット前端上部の番号板両脇にも取り付けられているのが,いかにも北海道の車輛である.でも下部の前照燈は尾燈と分離タイプなのに,501号機は小さい.切り替え式なのだろうか……23号機の前照燈はハロゲン球なのであった.
 それより,デッキ前端の手摺の間に見える大きな箱は,なんだろう.中には何が入っているのだろうか.
 端梁にジャンパ栓受けは見えない.

次に出逢ったのは昨年8月21日.横浜線橋本駅であった.
8GA_7557
東急電鉄9000系の甲種輸送列車を牽引中のDD200-12号機である.2エンド側を先頭にしての到着.

501号機の2エンド側に旋回窓が3つつけられている理由が,これで判るだろう.乗務員扉横の窓が,2エンド側では拡大されているのである.
 運転室屋根のディテールに大きな変更点は……なさそうにみえる.
N8A_5229
上から見たDD200-6の1エンド側.501号機のこの角度での観察は,まだできていない.今後のお楽しみである.逗子 2025-8-28

そして今年の5月.やっと普通の列車を牽く姿を見ることができた.
8IA_9498
場所は石巻線の石巻駅.仙石線石巻駅ともいう.駅の外れの踏切にいたら,石巻港方面からと思われる列車が到着して,停車中だった列車と顔を合わせた.機関車の向きは揃っていない.待機していた列車はしばしのち,14時半ごろに発車.石巻港へ向かったようだ.
8IA_9535
さきほど到着した列車はすぐに着回しを済ませて発車待ちである.画面右端には“仙石東北ライン”のHB-E210系がちらりと見える.この列車は14時40分ごろに発車して行った.

満載のコンテナ車10輛を従えての列車が行き交う風景は,なかなか見ごたえがあった.ちゃんと時刻を調べてから出向いていれば,もっと効率よく撮影できるはず.捲土重来である.

さていつもながらの閑話休題.

JR北海道の発表では,500番代の運転整備重量は61.0t.手元の901号機の数値より少し重い.引張力は20.0tfで同じである.全長は16,440mmとある.これも901号機が15,900mmだから,少し長い.どこがどう違うのか,興味津々である.

--------
JRN_DD200_500
書き終えてから,改めてJR北海道発表のイメージ図を観察してみた.前頭部の連結器は,どうみても密連にカバーを取り付けた状態である.連結器胴受けも端梁より出っ張っている.現車の写真でも,再観察したらそのようになっている.全長の違いは,これに起因したものだろう.写真:JR北海道

JR北海道では“事業用機関車”と謳っている.既に一般の客車は存在しない.なので連結器は密連であるのだろうか.H100形気動車も密連である.しかし普通の気動車は?双頭連結器なのか? それともデッキ上の箱にアダプタを収納しているのか?
 ますます謎解きが楽しみとなった.

※2026.08.07:500番代について追記






////隠す用
自社広報

   
前回西武鉄道狭山線での7000系との遭遇を首尾よく果たすことができたことをお話しした.
 目的だった7000系が入庫してしまったのでどうしよう,というのが締めくくりだったわけだが,向かったのは東急電鉄東横線祐天寺駅.その動機はといえば,西武鉄道40156編成“SAMURAI JAPAN”ラッピング編成.西所沢で“LOVE LIVE”編成を撮影していたときに居合わせた同好の士との会話の中で,今日はどこに?東横線と東京地下鉄地下鉄和光市との往復みたい……と教えていただいたから.

で,到着した祐天寺.ちょっと雲が空に拡がってきたので,いつもと趣きを変えて渋谷方面行きホームの横浜方で待ち構えることにした.
8JA_1849
最初に姿を見せたのが5000系4104編成.“人へ、街へ、未来へ。”ラッピング.僕の立っている位置が点字ブロックからはみ出しているように見えるけれど,もちろんホームドアと柵の内側での撮影である.一応,念のため.

去年11月から走っている,沿線の様子を描いた風景画のラッピング.中島敏也さんのデザイン.田園都市線では2020系2145系に施されているというが,僕はまだ見たことがない.

……通り過ぎたと思ったら横浜方面行きに到着したのが横浜高速鉄道Y500系のトップナンバーであるY511編成.
8JA_1852
なにやら“マリーアントワネット”という文字が見える.

なんだろうと思ったら……
8JA_1854
横浜美術館での企画展“マリー・アントワネット・スタイル”の告知だった.会期は8月1日から11月23日まで.今週末からだ! 久し振りに訪問してみようか.

横浜美術館……10年以上前に,ドイツの商社であるイリス商会の日本における活動105周年記念の祝賀行事が催されたときに訪問したっきり.場所もうろ覚えで,山下公園方面かと思い込んでいたら,なんと,みなとみらい地区の一角だった!久し振りに訪ねてみようか.
 ちなみにイリス商会とは,日本で最古の外資系商社であるというか,僕たちにとってはドイツの機関車メーカーであるアーノルト・ユンクの輸入代理店だったことで大切な名前だろう.日本への輸入は数こそ少ないが,僕の頭の中には,ユンクといえば鞆鉄道の2輛がしまい込まれている.なおイリス商会というのは旧名で,2002年に株式会社イリスに改称している


閑話休題

お目当ての40156編成が姿を見せたのは14時過ぎのことだった.幸運なことに,僕が構えていた横浜方から急行の和光市行きとして.
 西武40000系の“惜しい”ところは,前面と側面の列車種別・行先表示LEDが,1/125秒以下のシャッタースピードでないと文字がうまく表示されないこと.高速で通過線を疾駆してゆくこのポジションでは,うまく写し止められる自信がない.そこで表示はすっぱりあきらめて…….
8JA_1886
渋谷方から6輛半は見えるがその後ろは…….

ということで“連写”.
8JA_1891
2輛目と3輛目.1/1,000秒のシャッターでも手前側は車体が流れる.プレーヤーの名前は,何とか,前田とか鎌田とかは読めるが,その前後は読めない.
8JA_1903
5輛目は上田から始まって前田,鎌田,早川,そして堂安.
8JA_1911
8輛目は中村,上田,前田,鎌田……ここで一巡するらしい.
8JA_1917
そして10輛目は前田,鎌田,早川……であった.合間にはスポンサーであるクレディセゾンの広告が掲示されている.

そうして40156編成は,僕の目の前を通り過ぎて行った.

そしてこの編成の今日は,午後になって新木場から小手指行き,そして折り返して元町・中華街へ向かっていったようである.明日は一応の目安である“7月いっぱい”……月末である.さて,どうなることだろうか.朝晩の利用時に注意し続けたいと思っている.


////隠す用
自社広報

   
とれいん8月号の入稿を終えた週末7月11日の土曜日,西武鉄道狭山線へ出掛けてきた.
 目的は,いわずと知れた西武の新顔7000系.6月27日から営業運転を開始してから,ずっと現地訪問のチャンスがなくて“いつ行くことができるんだろ”と思いつつタイミングをはかっていた.
 この日は西武球場では野球の試合がないから,日長一日7000系がのんびりと往復している……はずだと思っていた……のは大外れ,“LOVE LIVE”のイベントが開催されるとかで,どうやら7000系はお昼で引っ込んでしまうらしい.というのは,前の晩に池添智和さんから教えていただいた情報であった.
 だから無理して早起きせねばとは思っていたものの,練馬は朝から曇りのはずだったのに,目が覚めてみたら快晴! これは……と,締め切り明けの疲れはどこへやら,ぱっと飛び出した僕である.なんと現金なことか.

ということで,西所沢.イベントはお昼ごろかららしいのだが,早くも大勢の人が電車を待っていた.7000系に初乗りらしい人々も交じっているようだが,圧倒的にイベント参加者が多かったようだ.
8JA_1253
とりあえず西所沢駅の外れで捕まえた7000系.報道公開の時と同じ編成であった.
8JB_1320
パンタグラフ.舟体は,最近の西武標準である剛体架線対応のようにみえる.東急時代と比べて形式はどうなっているのだろうか.全部交換したのか舟体だけなのか.

続いて西武球場前へ.駅と駅前広場を大々的に再整備する構想が発表されたから,L00系報道公開の時には記録することができなかった,駅の様子も何枚かスナップ.
8JB_1326
この,ちょっとのどかな雰囲気は活かされるのだろうか.
8JA_1397
そうこうしているうちに7000系がやってきた.折りしも西武山口線8500系オリジナル塗装の8521編成と並んだ.

西所沢へ向かう途上,“かぶりつき”で,真横を摂ることができそうなポジションを探してみたが,北側というか東側は,なかなかむつかしそう…….
 乗り心地やモーター音は東急電鉄9000系そのものであるように思うけれど,インバータ装置が取り替えられているから,“そのまま”というわけではない.
8JA_1459
戻った西所沢で,しばし待っていたらこんな電車がやってきた.今日のイベントのラッピングを施した40155編成.
8JA_1475
こういう傾向のキャラクターらしい.1輛に1枚ずつ貼られているので,全貌を紹介するのは難しい.

ちなみにこのラッピング,海の日の連休中に剥がされたようである.

7000系の着発をもう1回見送ってから,ちょっと早いお昼ごはん.お店は,さきほど駅発車を撮った踏切の脇の中華料理屋さん.

そしてやってきたのは,所沢寄りの引き上げ線.8輛編成の30000系38103編成が待機中.
8JB_1609
駅の“名所”として紹介されている2連続のシングルスリップ“その2”が画面右下に見える.東京地下鉄10000系10118編成をやり過ごしてから臨時列車として狭山線入りしていった.

それから約20分後,もう1編成の30000系が小手指からやってきた.38115編成である.
8JC_1705
ちょうど2輛目が載っているのが,シングルスリップ“その1”である.

小手指入出庫編成が引き上げ線に出入りする際,そして池袋と西武球場との間の直通列車の転線時などには,くねくねと身をよじらせながら転線する様子を観察することができる.

……と,これがやってきたということは,本日の7000系店じまいの時刻が迫ってきたということだろう……と思っていたら,案の定.,12時20分過ぎに7000系が引き上げてきた.そしてしばし停車の後,小手指方面に向けて出発して行ったのである.
8JA_1835
さきほど38115編成がこちらへ向かってきたシングルスリップ“その1”で左へと進路をとってホームに入って行った.


と,これでこの日の僕の狭山線詣では終わった.午後はどこへ行こうかな


////隠す用
自社広報

   
T2609

近鉄南大阪線系統用6A系電車が登場しました.同社の最新世代標準一般車の末娘です.長姉の8A系や1A系との共通点が多いですが,1,067mm軌間であることのほかにも違いがたくさんあります.取材を重ねて特徴を明らかにしました.
 併せて8A系の増備車に見られる変更点や,在来車にも採用され始めたニューデザインも収録しています.
 模型作品ももちろん盛りだくさんですが,ひときわユニークな作品として中国国鉄高速車輛CR400AF-Sは必見です.
 チームおやびんのディーゼル機関車などグループ作品,秩父鉄道の電機や石炭車なども見逃すことができません.
 外国の鉄道では"英国鉄道へのいざない"で引退迫る高速ディーゼル列車IC125を,東欧の旅では旧ユーゴスラヴィア3ヵ国の鉄道などをご紹介.
 新製品レポート,イベントニュース,連載,一般記事も満載です.


【目次】
MODELERS FILE-------------------------------------------
  4 MODELERS FILE 近畿日本鉄道
     6A系電車
     南大阪線用1,067mm軌間最新一般車登場
     併せて8A系増備車と在来車の塗装変更も紹介
     まとめ:前里 孝 写真:来住 憲司
     取材協力・資料提供:近畿日本鉄道
-------------------------------------------------------
 3・18 七宮会 二人共作 秩父鉄道デキ504・デキ201
                      製作:長 元輝・堀口 斗夢
 26 青春コレクション ディーゼル機関車を作ろう! Part.1
                        製作:チームおやびん
 38 1:64 中国高速鉄道CR400AF-S 製作レビュー  製作:山本 絢
 40 北海道晩年のセキ3000/6000形        撮影:廣瀬 渉
 42 石炭車国鉄セキ3000形
    蒸機全盛期の運炭列車に最適なエンドウPRUS  製作:廣瀬 渉
 68 グランシップトレインフェスタ2026 Part.2
 71 練馬でスワップミートクラス会を開催
-------------------------------------------------------
 16 Coffee Cup /前里 孝
    6A系誕生に寄せて70年前の近鉄南大阪線
 44 線路は続くよいつまでも 第192回 /信沢 あつし
    原木運搬・製品運搬線が分岐する
    富山県南砺市旧井波町大浦製材所
 46 モデリング・リサーチ・センター /解説:P.S.
    第141回 ハセガワトライツール パーツピッカー
 48 入門者必読!
   誰も教えない基礎・応用テクをプロモデラーが伝授
   Nキット上達への道 /解説:P.S.
    第40回:グリーンマックスJR205系(後期型)(2)
 50  N GAUGE EURO REMIX 解説:橋本孔明
    第57回 ドイツのオープンアクセス&車輛リース事業者
 54 Diesel Power in USA! /佐々木 也寸志
    Vol.120 シカゴ鉄道情報
 58 英国鉄道へのいざない
    第40回 GWR最後のCastle HSTを追う
 62 旧ユーゴスラビア諸国を訪ねて(2) /大島 仁知
 72 台鉄ナビ
    文:邱 浚嘉  翻訳:黃 昱嘉
 74 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名 英一
    第181回:明治の機関車(その7)

 75 新車登場
 98 コンさんの工作メモ /今野 喜郎
   第30回 ペジャーモーターを使ってギヤードモーターを作る
100 輝け!日本の運転会
101 伝言板
118 BOOKS
119 甲種・特大輸送実績 2026年6月分
   JR東日本在来線車輛の動き 2026年5月
120 各種募集のご案内
122 月刊とれいんバックナンバーのご案内・とれいんスケール呼称早見表
124 いちぶんのいち情報室
128 新車登場INDEX
130 Combo Caboose・掲載広告索引

2026年 7月21日(火)発売
定価:1,896円(本体1,724円 税率10%)

eshumi-kounyu
amazon
////隠す用
自社広報

   
R139
三池炭鉱専用鉄道
電気機関車4輛が国重要文化財に


九州大牟田と荒尾地区で大規模な炭鉱として知られた三井三池炭鉱.そのエリアには鉄道路線が張り巡らされ,産出される石炭やさまざまな貨物が運ばれるだけではなく,職員のための通勤列車も運転されていました.
 令和8/2026年3月26日,文化庁の文化審議会は,この鉄道で働いていた4輛の電気機関車を国重要文化財に指定すると答申しました.
 レイルでは,この機会に,明治から昭和20年代にかけて米国,ドイツ,日本で製造されたこれら4輛の機関車について意義を説くだけでなく,そのほかの多くの機関車や客車,貨車も紹介し,路線の歴史も含めて,三池炭鉱専用鉄道の全貌を探ってみました.
 福岡鉄道史料保存会や炭鉱電車保存会をはじめとする多くの皆さんのおかげで,創業時から令和2/2020年の全面廃止に至るまで,貴重で美しい写真はもとより,未発見だった機関車を含む車輛竣功図表など得難い資料も,豊富に収録することができました.
 そして,これまで未発表だった米国GE製15t電気機関車とポーター社製サドルタンク機関車の組立図を折込で掲載しています.

定価:4,510円
(本体4,100円税率10%)

eshumi-kounyu
amazon



↑このページのトップヘ