8月29日午後,僕は2週間前に続いて東京ビッグサイトにいた.前回の東ではなく西ホールだが.目的は東京おもちゃショー2024.さらにいえば,ドイツ・ニュルンベルクのシュピールヴァーレンメッセ社が展開する共有スタンド(Gemeinschaftsstand)の様子を取材すること,そしてこの機会に来日する社長のクリスティアン・ウルリッヒ(Christian Ulrich)さんとマーケティング部長のヴェレーナ・ウルフシャット(Verena Urbschat)さんに会ってプレスコンファレンス“Dialog”に参加すること.
実はこの,日本玩具協会が主催する“東京おもちゃショー”を訪問するのは,初めてのこと.昨年もチャンスはあったのだが,日程が会わなくて不参加だったのである.
玩具ショーだから模型の展示はないだろう……実際,そうだったのだけれど,プラレールは僕たちの趣味と接線上にあるし,トミカだって,とても地下位置にはある.
共有スタンドを巡るプレスツアーは,今回のショーのためドイツの本部から来日したニコラス・レンナー(Nikolas Renner)さんの案内でスタートした.共有スタンドには全部で31社(シュピールヴァーレンメッセ自身を含めると32社)が出展しているから,短い時間ではとても全部は回り切れない.そこでセレクトされた数社を訪問することになったのだが,僕にとって最大の注目商品となったのが,これ.
ご存じ,ハリーポッターに登場するホグワーツ急行の牽引機.グレートウェスタン鉄道 5972“HOGWARTS CASTLE”.
シンガポールのクラフトハブ(Crafthub)という会社による,木製の立体パズルである.動物や楽器,キャラクターものなど,権利を持つ各社とライセンス契約を結んでの製品化を推進しているという.この機関車も,ちゃんとワーナーブラザーズの許諾を得て開発を進めているとのことである.日本ではまだ残念ながら販売店がない(ウェブサイトからは購入できるようである).販路開拓のために出展したのだという.“シンガポールではいくらぐらいで販売されてますか?”と訊ねたら,答は“いや,実はまだ試作品で……出来上がったら連絡するから!”という.楽しみ!
32社の多くは中国大陸からの参加だが,シンガポールのほか,フィンランド,インド,そしてポーランドからの出展もあった.
ポーランドから出展のCOBI社ブース.右が輸出部長のエウェリナ・ビリッカ(Ewelina Bylicka)さん.中央がレンナーさん,左は終始笑顔で的確に通訳を務めてくださったジェンキンス麻季さん.ビリッカさんの左に見えるのは…….そして手前には“赤城”が.
ドイツの戦時型貨物機52,ポーランドではTy2……展示品は一般的な仕様だが,写真塗装やポーランド仕様などがある.
製品はそればかりではなく長物車や無蓋車などがあり,秋にはドイツ形式03やコンピエーニュの森で停戦協議が行なわれたワゴン・リの木造食堂車2419Dも,予定されている.大きさはビリッカさんとの比較(失礼!)で理解していただけるだろう.“模型製品”ではなく,大きなディスプレイ玩具である.戦闘機(零戦もある)や軍艦(航空母艦の赤城もある!)など軍事関連が多いが,1970年代から1990年代の欧州製乗用車などもラインナップされている.
このCOBI社の製品のうち,ミリタリー関連は日本でも販売されているようだが,残念ながら鉄道関連は,いまのところインターネットで直接注文する必要があるようだ.
シュピールヴァーレンメッセ社自身のブースで来訪者に丁寧な説明をしているのはマルレーネ・ヘッシュ(Marlene Hösch)さん.
というところで会場を都内に移しての“Dialog”.
最初はウルフシャットさんから,流暢な日本語で2024年の参加者が焼く57,000人であったこと,そのうち67%がドイツ以外の国や地域からの訪問者だったことなど,近年の概要がレポートされた.
続いてウルリッヒさんから,2025年1月28日から2月1日まで開催される次回のメッセでの新たな展開が解説された.さらにニュルンベルク以外でのエッセンやインドでの見本市,そして新しく始まる,ライセンスやブランドのコラボを促進するためのイベントについての説明も行なわれた.
……その後は料理を楽しみながら,さまざまな話に花が咲いた.ニュルンベルクの開催時期を,ドイツ特産のシュパーゲル(白アスパラ)がおいしい初夏移動するのはダメなのでしょうか……いやそれはですね……そういえば日本のワインはどこがお薦めですか?……“DIALOG”があちこちで展開されて,あっという間に夜が更けたのであった.
実はこの,日本玩具協会が主催する“東京おもちゃショー”を訪問するのは,初めてのこと.昨年もチャンスはあったのだが,日程が会わなくて不参加だったのである.
玩具ショーだから模型の展示はないだろう……実際,そうだったのだけれど,プラレールは僕たちの趣味と接線上にあるし,トミカだって,とても地下位置にはある.
共有スタンドを巡るプレスツアーは,今回のショーのためドイツの本部から来日したニコラス・レンナー(Nikolas Renner)さんの案内でスタートした.共有スタンドには全部で31社(シュピールヴァーレンメッセ自身を含めると32社)が出展しているから,短い時間ではとても全部は回り切れない.そこでセレクトされた数社を訪問することになったのだが,僕にとって最大の注目商品となったのが,これ.
ご存じ,ハリーポッターに登場するホグワーツ急行の牽引機.グレートウェスタン鉄道 5972“HOGWARTS CASTLE”.
シンガポールのクラフトハブ(Crafthub)という会社による,木製の立体パズルである.動物や楽器,キャラクターものなど,権利を持つ各社とライセンス契約を結んでの製品化を推進しているという.この機関車も,ちゃんとワーナーブラザーズの許諾を得て開発を進めているとのことである.日本ではまだ残念ながら販売店がない(ウェブサイトからは購入できるようである).販路開拓のために出展したのだという.“シンガポールではいくらぐらいで販売されてますか?”と訊ねたら,答は“いや,実はまだ試作品で……出来上がったら連絡するから!”という.楽しみ!
32社の多くは中国大陸からの参加だが,シンガポールのほか,フィンランド,インド,そしてポーランドからの出展もあった.
ポーランドから出展のCOBI社ブース.右が輸出部長のエウェリナ・ビリッカ(Ewelina Bylicka)さん.中央がレンナーさん,左は終始笑顔で的確に通訳を務めてくださったジェンキンス麻季さん.ビリッカさんの左に見えるのは…….そして手前には“赤城”が.
ドイツの戦時型貨物機52,ポーランドではTy2……展示品は一般的な仕様だが,写真塗装やポーランド仕様などがある.
製品はそればかりではなく長物車や無蓋車などがあり,秋にはドイツ形式03やコンピエーニュの森で停戦協議が行なわれたワゴン・リの木造食堂車2419Dも,予定されている.大きさはビリッカさんとの比較(失礼!)で理解していただけるだろう.“模型製品”ではなく,大きなディスプレイ玩具である.戦闘機(零戦もある)や軍艦(航空母艦の赤城もある!)など軍事関連が多いが,1970年代から1990年代の欧州製乗用車などもラインナップされている.
このCOBI社の製品のうち,ミリタリー関連は日本でも販売されているようだが,残念ながら鉄道関連は,いまのところインターネットで直接注文する必要があるようだ.
シュピールヴァーレンメッセ社自身のブースで来訪者に丁寧な説明をしているのはマルレーネ・ヘッシュ(Marlene Hösch)さん.
というところで会場を都内に移しての“Dialog”.
最初はウルフシャットさんから,流暢な日本語で2024年の参加者が焼く57,000人であったこと,そのうち67%がドイツ以外の国や地域からの訪問者だったことなど,近年の概要がレポートされた.
続いてウルリッヒさんから,2025年1月28日から2月1日まで開催される次回のメッセでの新たな展開が解説された.さらにニュルンベルク以外でのエッセンやインドでの見本市,そして新しく始まる,ライセンスやブランドのコラボを促進するためのイベントについての説明も行なわれた.
……その後は料理を楽しみながら,さまざまな話に花が咲いた.ニュルンベルクの開催時期を,ドイツ特産のシュパーゲル(白アスパラ)がおいしい初夏移動するのはダメなのでしょうか……いやそれはですね……そういえば日本のワインはどこがお薦めですか?……“DIALOG”があちこちで展開されて,あっという間に夜が更けたのであった.