モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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“いぬ にげる さる”という,時間の流れが速くなる年頭3ヵ月はとっくに終わり,ツツジの花が勢いを増している練馬界隈.僕の周囲にはしかし,次から次へと魅惑的な題材が湧き出でてきて,“自主的趣味活動”に没入させてもらうこができないでいる.

そんな中でも,毎日のように乗っている西武電車の小さな変化が,3月から気になってはいた.
 その第1は,東京地下鉄10000系の,お顔.この数年,特に初期車についてはストライプの色褪せが著しく,写真撮影ではシャッターを切るのをためらってしまう状態だった.ところが,3月半ばからだろうか,一部の編成に,鮮やかな白とからし色濃淡が蘇っているのだ.それだけではない.最初の4編成は,からし色濃淡……正確には茶と金だそうだが……のストライプが配され,5編成目からは濃い色……茶のみに変更されたので,最初の4本とそれ以降との識別ポイントの一つだった.このあたりはとれいん誌の2012年1月号(通巻445号)(残念ながら売り切れ)のMODELERS FILEで詳しく記した.

けれどどうやら,淡い色の帯……金……が消えて5編成目以降と同じになったようなのだ.

はっきりと確認して撮影できたのは,ようやく4月12日の日曜日.溜まりに溜まった家の用事を片付ける傍ら出掛けた買い物の途上,和光市の駅で電車に乗ろうとしたら,やってきたのが第2編成.
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美しくなっている.しかし,金の帯が,ない.もっとも,昨日や今日の施工ではなさそうだ.おでこの黒い部分は手入れされていないようだ.

10000系電車の最初の4輛…1次車は,その後の量産車と異なっている点がほかにもあって,臨時的に8輛編成での運転を行なうことも可能となっている.結果的に8輛対応可能編成の識別点ともなっていた金帯を止めたということは,その機能が失われたのだろうか……というのが,気になった.
 その違いは,中間の一部の連結器が半永久棒連結器でなく普通の密連であることなのだが,これもホームドアに阻まれて,確かめることはできない.
 さらに,客室内の号車札を差し替えることができるようになっているのだけれど,この日は森林公園行として登場し,僕は池袋方面行きのホームにいたから,乗って確かめることはできなかった.


……と思っていたら,その翌日,帰り道の乗り換えで練馬駅のホームにいたら,今度は第1編成がやってきた.
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やっぱり金帯は,ない.ブラックアウトの部分は更新されていない,というのも第2編成と同じ.

そして車内…….
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票挿は撤去されることなく残っていて,号車札を差し替えることが可能のままであった.

まぁ,更新工事でもなければ,わざわざ改造することもあるまいとは思う.
 だからきっと,外装のリニューアルを独自に実施したのだろう.
 あと,気になるのは第2,第3編成がどうなっているか,である.
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ちなみに第5編成の同じ部分.写真を掲載しようかどうしようか迷ったのだけれど,一応,状況説明として.撮影場所は和光市の帰り道の練馬駅である.でも,これはまだまだ穏やかな状態である.


その練馬駅では,シングルアームパンタグラフの西武鉄道6000系を見掛けた.アルミ車体の6050番代である.でも,戸袋窓がある.これも先日来,気になっていた存在なのだ.

池袋行きを見送って,折り返しを待つことしばし.
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午後の陽射しを真正面に受けてやってきたのは第1編成だった.
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まごうことなきシングルアームパンタグラフである.
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近づいてみたら,上アームと集電舟体との間にコイルばねが.剛体架線対応パンタグラフに多く見掛ける構造である.

西武鉄道では,地下鉄乗り入れ車は当然のこととして,近年では,8輛編成40000系のように当面は地下への乗り入れを想定していない編成でも剛体架線対応パンタグラフを搭載している.それは昨年7月号(通巻607号)のMODELERS FILE 西武鉄道8000系で記した通り,西武鉄道ではパンタグラフの標準化を推進中であり,地下鉄に入らない車輛でも剛体架線対応タイプへの取り替えを推進しているのである.ちなみに8000系では本体は小田急時代のパンタグラフを活用して舟体だけ交換したPT7113-B2を搭載している.
 例えば20000系でも,今日の練馬駅で見掛けた8輛編成20000系第1編成である20151編成は舟体下にコイルばねを入れたタイプに交換していた.
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20251のパンタグラフ.
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舟体とアーム上部の間にコイルばねを取り付けた部品が見えるだろう.
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これが20000系本来のパンタグラフの,同じ部分.ばねを組み込んだ部品はない.

さてこのパンタグラフ換装,ほかの戸袋窓付きアルミ車4編成にも波及するのだろうか.
 僕の日常観察は続く…….

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東京地下鉄10104編成が姿を見せた.やはり金帯は失われていた.

これで未確認は10103編成だけとなった.

ということで,日常観察は,いつまでも,続くのである.


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MODELERS FILEは,先月号に続き三岐鉄道で活躍する元西武鉄道の電車です.後編となる今月は,元の401系3編成と新101系1編成を採り上げています.そして各車のパーツ類についての特徴や形式のつけ方について考察します.最後に三岐鉄道で味わうことができる"西武鉄道の香り"もご紹介しています.
 模型作品では3Dプリンタを駆使して製作したタンクローリー輸送用貨車クキ1000形が第一の見所です.温かみのある模型情景"#不器用村物語".そしてフランスに存在した大動輪のキャブフォワード蒸機の自作製作などにも,大いに注目です.
 イベントは10回目を迎えた"池袋鉄道模型芸術祭"や"鉄道模型市 2026"をレポートしています.
 紙成模型塾は先月号に続きマニ36ですが,今回はオハ35からの改造車です.
 欧州ファンには,恒例のROCO・FLEISCHMANN最新製品情報が見逃せません.
 日光モデルでは創業60周年記念イベントを催しました.群馬県沼田で保存のボールドウィン B1機にも新たな動きがありました.それらのレポートもお届けしています.

【目次】
MODELERS FILE-------------------------------------------
  4 MODELERS FILE 三岐鉄道
    101系・801系・851系・751系電車
    元西武鉄道車輛たちの36年をたたえる 後編
        まとめ:池添 智和 写真:池添 智和 (特記以外)/前里 孝
            取材協力・資料提供:三岐鉄道 協力:南野 哲志
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 3・48 第10回池袋鉄道模型芸術祭
 20 紙成模型塾 第七十五講 国鉄マニ36形Part2   講師:中村 雄一
 30 ROCO・FLEISCHMANN 最新製品情報2026年
                   特別協力:Modelleisenbahn GmbH
 38 知られざるフランス蒸機
    大動輪キャブ・フォワード"Thuile"を作る  製作:二郷 弘雄
 42 #不器用村物語… Part.3               河合 淳
 54 複雑な形状だが存在感抜群の貨車を3Dで大量増備
    JR貨物クキ1000を作る               中村 文人
 58 ホイットカム社製ガソリン機関車
    製造後100年に向けての大改修
            よみがえれボールドウィン実行委員会 信沢 あつし
 62 鉄道模型市2026
 72 日光モデル創業60周年記念号
131 紙成模型塾 型紙マニ36(オハ35改造車)
     側板/扉・妻板ほか             講師:中村 雄一

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 28 Coffee Cup /前里 孝
    昭和47年10月17日の田川線界隈
 34 北ドイツ紀行 第7回 /奥 陽平
 60 線路は続くよいつまでも 第189回 /信沢 あつし
    オーストラリア人に木曽をガイド(2)
    野尻森林鉄道跡Ωループと木曽川橋梁
 66 モデリング・リサーチ・センター /解説:P.S.
    第139回 Mr. ジャスト瞬間接着剤
 68 ABC of DCC Evolution
    専門知識ゼロでも絶対使えるようになる!
    【第23回】CMR LINE製CRH2A 統型の紹介
    /解説・加工:加坂 紳 加工:吉田 有甫
 70 台鉄ナビ
    文:邱 浚嘉  翻訳:黃 昱嘉
 75 E.NUKINAのB級コレクター道 /貫名 英一
    第178回:明治の機関車(その4)

 76 新車登場
 99 輝け!日本の運転会
100 コンさんの工作メモ /今野 喜郎
    第28回 コースターでお立ち台を作ろう
101 伝言板
118 BOOKS
119 甲種・特大輸送実績 2026年3月分
   JR東日本在来線車輛の動き 2026年2月
120 各種募集のご案内
122 月刊とれいんバックナンバーのご案内・とれいんスケール呼称早見表
124 いちぶんのいち情報室
128 新車登場INDEX
130 Combo Caboose・掲載広告索引 


2026年4月21日(火)発売
定価:1,896円(本体1,724円 税率10%)

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R138

65年目の青梅鉄道公園と保存車輛たち 
昭和37年に鉄道開業90周年事業の一環として建設された,東京青梅市の青梅鉄道公園が開園してから65年目となる令和8/2026年3月21日に大規模リニューアルを果たしました.
 今回のリニューアルでは記念館が完全に新築されたほか,保存展示車輛が新たに3輛加わりました.
 そこでレイルでは,オープン時の記録を発掘し,建設の経緯や経過を明らかにするとともに,往時の写真などによって,青梅鉄道公園の歴史を記録しました.
 また,新たに加わった3輛について,今回の保存に際して整備された姿はもちろんのこと,現役時代を,同形式車を含めて多数収録しています.
 それぞれの車輛の歴史的意義や図面類などの資料も豊富に収録しました.

ドイツ国鉄01形蒸気機関車の現役時代を振り返る
レイル№137で,誕生から100周年を迎えたドイツの急行用蒸気機関車01形の記念運転を紹介しましたが,今回は100年前の資料や写真,そして第2次世界大戦後1970年代までの現役時代を貴重な写真で振り返ってみました.

定価:4,180円
(本体3,800円 税率10%)
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東急電鉄8500系電車といえば,長い間,田園都市線の主役として鉄道趣味人でなくてもお馴染みの存在であった.

2002年に5000系が登場したことによって主役の座を降りるかと思われたけれど……5000系の次の世代の2020系登場まで勢力は大きくは衰えず,最終的には2023年初まで現役の座を守り続けたのであった.

とれいん誌でも2022年3月号で“完全引退間近となった田園都市線の立役者 東急電鉄8500系”と題して,最後まで残った3編成に的を絞ったMODELERS FILEを組んだ.
 そして2024年8月2日には,東急電鉄から“引退した8500系が4両編成になって復活します!”と発表され,その“しぶとさ”が際立ったのだった.
 この年秋の東急電車まつりでは,さっそく整備された8637編成の姿を見ることが出来た.その模様は2024年12月号で“2024 東急電車まつり in 長津田 探訪の記”と題したレポートをお届けしたから,ご記憶の方も多いことだろう.

ところが,その後はさっぱり消息が絶え,幾歳月…….
 ようやく3月24日に,“報道関係者向けの撮影会を催します”という案内が届いたのであった.
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実に春らしい空のもと,光り輝く8637編成の姿を拝むことができた.長津田検車区 2026-4-8

編成は渋谷方から8637+8797+8980+8537.8980が付随車であるほかは電動車である.
 もとの10輛編成から渋谷方2輛と8号車であるサハ8980,そして中央林間方先頭車である8537をピックアップして組んだこの編成,編成短縮による床下機器配置のやりくりが大変だったようである.先のレポートではサハ8980に補助電源装置が,デハ8637に電動空気圧縮機を新設……と記したが,それは逆であり,8980に電動空気圧縮機が,8637に補助電源装置が新設されたのであった.自分が纏めたMODELERS FILEを参照すれば,すぐ解ることなのに……思い込みで入れ替わってしまったのだろう.

8637編成は,落成してから約1年で前面帯が青になった.だから冒頭の姿は正しい.正しいのだけれど,僕の頭の中では,やっぱり8500系といえば……
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前面赤帯,側面は無装飾という,この姿である.欲をいえばスカートもない方が……なのだが,これは“動態保存車”となれば,無理なことだろう.

さて室内.
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電車まつりレポートで記した通り,8637と8980へのフリースペース(車椅子スペース)新設が最大の変化.非常通報装置も新設している.写真は1号車である8637.

列車無線装置はどうなったのかといえば,現在では必須となっているデジタル無線は本格的な機器ではなく,簡易的な可搬タイプを装備した.今後,田園都市線で予定されているCBTC(無線式列車制御システム)の導入対応は,いまのところ行なわれていないという.
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8637の運転室.現役時代と変わるところは少ない.運転席左側の縦に並んだ電圧計や電流計の横にトランシーバーのような送受話器が新設され,その左の送受話器が姿を消していることぐらいだろうか.


この日は報道関係者だけの撮影会だったが,一般向けの初イベントは,4月19日にクラブツーリズム主催で実施される,長津田検車区内での乗車及び撮影体験会である.残念ながら,本日ただいま(4月9日)現在で既に“キャンセル待ち”だが,今後,“動態保存”ならではの,さまざまな形での催しが実施されることを,大いに期待したい.


今日の締めくくりは,8637編成現役時代の雄姿である.
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冬の朝日に輝くBudd社のコルゲート車体.一日も早く,再び本線を疾走することを期待したいものである.つくし野-すずかけ台


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月刊「とれいん」2015年以前
「蒸機の時代」No.60以前

上記バックナンバーは
2026年4月30日をもって販売終了(絶版)
  ※2026年5月8日まで延長いたします。

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