モデラーな日々 とれいんスタッフブログ

月刊とれいんスタッフの,模型と格闘していたりしていなかったりする日々をお送りします.

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昨日7月14日,上野駅を出発した1列車“北斗星”の先頭には,つい先日,“カシオペア”の牽引初日にも先頭に立った,EF510-501の姿が見られた.
 これによって,関東地方では,写真を撮影できる時間帯にはEF81の牽く旅客列車を見ることができなくなってしまったということになる.新型好きのファンには嬉しく,旧型嗜好のファンには残念な出来事である.
 ということで,本日,上野駅に到着する2列車“北斗星”で戻ってきたEF81 87が,20年余に及んだ,この機関車の“北斗星”牽引最後のランナーとなった.87号機で“はな道”を飾った……失礼しました.

昨晩の上野駅13番線には,インターネット上に流れた噂を聞きつけたのか,大勢のファンが詰めかけたが,罵声が飛び交うこともなく,至ってなごやかな撮影風景が展開され,“北斗星”は,静かに発車していった.

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発車寸前の13番線.社会人も学生さんも,みんな仲良く撮影の光景.携帯電話を振りかざした一般の人も,少なからずおられたが

そして本日,西日本では大雨で被害甚大と伝えるTVニュース画面の向こうには,梅雨の合間の太陽が.ということで,急に思い立って,再び上野駅へ向かい,最後のEF81の到着を見届けることにした.

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昨日の1列車がEF510だったから,今日の到着がEF81の最後の晴れ姿となるのは自明であり,平日の朝にもかかわらず,やはり多くのファンが東北本線の各地に展開していたようである.
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7月17日のダイヤ改正から成田スカイアクセス経由で運行される新型スカイライナー.6月23日に行われたマスコミ試乗会の模様は本ブログでも紹介済(by なんこう)ですが,外からも160km/h運転を体感すべく,試乗会から一週間後の6月30日に沿線まで撮影に出向いて参りました.
 新型スカイライナーは,印旛日本医大駅から先の新線区間で160km/h運転を行いますが,途中成田湯川から空港第二ビルの地下へ進入するまでの区間は単線で,JRとの併走が見られます.
 この場所でしばらく待ち伏せていると,さっそく成田空港へ向かう列車がやってきました.
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E217系の後方から猛然と追い上げてくるヘッドライトの光.新AE形です!
 E217系には総武快速線で毎日のように乗っていますが,決して鈍足だと思ったことはありませんでした.しかし新AE形とは明らかに迫るスピードが違います.陸橋で振り向きざまに撮ると,既にこの位置関係でした↓
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試乗会でも感じたのですが,新AE形は加速もスムーズで,160km/h区間ではあっという間にトップスピードに到達し,本気を出せばもっと速く走れるので はないか? という余裕すら感じます.子供の頃,実家の近所を走るボロ電車(失礼…)を間近に見ていた一京成ファンとして,この大躍進ぶりは実に痛快ですね.
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さて同日は,253系のN'EXが走る最終日でもありました.これまた総武線を毎日行き来して,見かけるN'EXの半分はまだ旧型でしたから,本当に無くなるのか? と疑心暗鬼でしたが,見事に翌日からはE259系ばかりとなったようです.
 新スカイライナーの試乗会・試運転の模様は,7月21日発売の8月号でもレポートいたします.どうぞお楽しみに!
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注目されていた,JR東日本のEF510-500番代“カシオペア色”が,遂に落成し,田端に到着した.
 昨日7月5日の昼前に川崎重工を出場し,順調に東海道を東へと進んで今日の早朝,丹那トンネルを抜けて関東入り.相模貨物駅と新鶴見信号場で小休止ののち,13時25分,定刻に田端操駅に到着したのだった.
 天候が危ぶまれたが,幸いにして雨に遭わず,そればかりか時折,強い日射しを浴びての到着風景は,沿線各ポイントで多くのファンに記録された.
 かくいう僕も,夜明け前から家を出て,最初は二ノ宮と大磯の間,続いて新鶴見信号場へ.そこからは先回りして田端操駅で到着を待ち受けたのだった.
 現車を見ての第一印象はといえば,正面にも,もう少し彩りがあってもよいかなぁ,という感じではあるが,華やかな“カシオペア”のヘッドマークが取り付けられたなら,また趣きが変わることだろうか.いずれにしても,“北斗星塗り”とはまた違った魅力に溢れているといえよう.
 なにはともあれ,撮れたての写真から,幾つかのカットを速報としてお目にかけることにしよう.

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二ノ宮を通過して大磯へ向かう甲種輸送8860列車.牽引機はEF66 132.この列車が通過した直後,185系がゆっくりと旅客線を走り抜けていった.間一髪,かぶられずに済んだわけである.185系の運転士さんに感謝(?).

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新鶴見信号場でのワンシーン.今回はここで牽引機がEF66からEF65 1088に交替.そのお陰で,形式写真もどきを撮影することができた.撮影ポイントは工事現場の中だが,もちろん,事前に関係者の了解を得ている.

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新鶴見信号場を発車する9485列車.構内北端の御幸橋のたもとからの撮影.屋根は銀色だが車体は灰色であることが,この写真から解るだろうか.定期運用充当が待ち遠しい

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山手線のホームドアの設置が進められていますが,6月26(土)に先行して恵比寿駅の使用が開始されました.続いて8月28日(土)の初電からは目黒駅も使用開始されます.
 JR東日本の新幹線を除く,在来線の駅にホームドアが設置されたのはこれが初めてです.

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6扉車が止まるところは現在はホームドアは設置されていません.4扉車への車輛の入れ替えが終了する,2011年中頃から設置工事が始まります.

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ホームドアの一部はガラス化されており,足下がよく見えるようになっています

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ホームの安全を確認するモニターとホームドア用の表示灯.ホームドアが開いている時は赤く点灯し,閉まると消灯すします.

ホームドアが開閉する一連の流れはこんな感じです.開閉時のチャイムが地下鉄のそれと比べると小さいような気もしますが,そのうち慣れてしまうのでしょうか.


ホー ムを歩いていると当然安心感はあります.ですが,ホームドアがあるからといって,あまりホームの端を歩くと,列車が入ってくるときの風圧を思った以上に受 けるので,危険です.使用開始されてまだ1週間ですがホームには各所に警備員さんが配置されていて,ホームドアには触らないようにと繰り返し注意をしてい ました.黄色い線(点字ブロック)の内側で電車を待つのは従来通りですね. これから7年間かけて,2017年度中に山手線の全ての駅にホームドアが設置 されるとのことです.転落事故がゼロになる日も近いですね.

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6月上旬の2週間ほど,PENTAXの画期的なデジタル一眼レフカメラ“645D”を試用する機会に恵まれた.各鉄道趣味月刊誌を丹念に読む習慣のある方なら,僕がこのカメラを試用したことを,すでにご存じかもしれない.なぜなら,ご同業のP誌スタッフカメラマンSさんの編集後記ですっぱ抜かれてしまったから.
 久し振りの,しかもデジタルとしては初の“中判カメラということでペンタックスとしては大いに力がこもっている様子が,ニュースリリースからも感じることができた.“とれいん”としても,フィルムの“ペンタックス645”について,開発者である庄野鉄司さんを招いて特集記事を組んだことがあるから,デジタル化されてどうなったか,ということを読者の皆さんにお伝えする義務もあるし……実は僕が使ってみたいというのが,一番の理由だったりするのかもしれないけれど……いや,私情は入っていない.つ,も,り.
 とにかくフィールドに持ち出すことを前提にして開発された“4000万画素”のデジタルカメラの実力と使い勝手に興味が湧かない写真ファンはいないだろう.

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“鉄道写真に最適の中判カメラ”として愛用者の多いペンタックス645.その後継機として登場したのが,この“645D”.

初仕事は京急の久里浜での新1000形とデト17+デト18の撮影.続いて山手線用E231系の全4扉編成の取材があって,主に編成写真における“中判”の功罪を確かめることができた.
 じっくりと構図を決めてピントを合わせて……という取材では,やっぱり“写したぞ!”という充実感が大きい.そして重宝したのがボディ背面の液晶画面異表示できる電子水準器.上下と左右の両方向の傾きを具合を同時に確認できるから,垂直線が気になる車輛写真の撮影では本当に便利.
 一方ではフィルムカメラに比べて最少絞りまで絞り込んでの撮影が難しいという,デジタルカメラ共通の弱点から,編成後方までピントを来させるようにするためには,ちょっと研究の余地がありそう.

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やや下から見上げの構図ながら,電子水準器のおかげで画面の上方を思い切ってカットし,できるだけ上すぼまりにならないよう調整.これまでは勘に頼るか,別付けの水準器と睨めっこしながらの調整だったので,とても手間がかかったものだが.

列車写真の撮影は,土地勘のある秩父鉄道沿線で行なった.梅雨入り直前の好天に恵まれたが,レンズの特性を掴み切れていなかったこともあり,やや不満足な結果に.けれども,“テスト”としてはそういうことも必要なのであって…….
 具体的には,列車が流れないようにとシャッタースピード速く設定したため絞りが開きすぎて,画面全体にフレヤーが出た写真を量産してしまったのだった.

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フレヤーが出てしまった写真のうちの1枚.機関車の車体の白線や機関士さんのシャツの白が飽和して滲んでいる.

もっとも,ここでご覧いただいているデータは,ウェブ用にサイズを小さくしているから,本当のことは判らないだろう.といって,実サイズでアップロードしようものなら,大顰蹙は必定.
 ということで,今月発売の8月号では,できるだけ実サイズに近い状態での作例をお目に掛けられるよう,知恵を絞っているところである.
 もちろん,どのように撮影すればこのカメラの特性を引き出すことができるか,取り敢えずのアドバイス的なことも記すことができるだろうか.ご期待いただければ幸い.

※2010.07.20:リンク編集

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最後に,このカメラの描写力の一端を示す情景を.4000万画素の撮像素子と,“タクマー”以来の伝統を受け継ぐ“smcペンタックス”レンズのキレのよさと美しい“ボケ味”は流石.ウェブ上ではどのぐらい看て取っていただけるか…….

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