横須賀線は明治22/1889年6月16日,大船〜横須賀間15.9kmが単線で開業してから今年で120周年を迎えました.(横須賀〜久里浜間延伸は昭和19年)
沿線の各駅には記念の横断幕やフラッグが掲出され,横須賀線の一部の列車にはヘッドマークを取り付けて運行しています.
歴史ある横須賀線の逗子駅に明治時代の面影を今に伝えるモニュメントがあります.
1番ホームの中程にある「旧逗子跨線橋の柱」は平成19/2007年8月までは現役で使われていたもののうちの1本です.バリアフリー化工事で跨線橋の取
り壊しが決まりましたが,その柱の刻印から歴史的価値があることがわかり,市民らが保存を求めて署名活動を行うなどしてJR側に働きかけました.要請を受
けたJR東日本横浜支社が調査を交通博物館に依頼し,結果その価値が認められ,保存が決ったものです.

逗子駅の横須賀寄り跨線橋下にひっそりと建っている,旧跨線橋のモニュメント.古い塗料やサビを落とし,黒い塗料を塗り直したもの.このモニュメントの除幕式は昨年2月に行われました.
ホーム下に埋まっていた部分を堀りかえすと,
「鉄道作業局 新橋工場製造 明治三十二年」という文字があらわれ,明治32年(駅開業から10年後)に逗子駅に建設された可能性が高いことがわかりました.
跨線橋脇にある解説によれば「柱は鋳鉄製で,新橋工場で製作されたこ線橋の柱としては,現時点で日本最古のものであり,建設時から撤去まで同一の駅で使用され続けたこ線橋としても日本最古のもの」ということです.
108 年間もの間,横須賀線の長い歴史とともに日本の近代化を支え続けた跨線橋が残されたことはとても喜ばしいことです.これも,保存を呼びかけた市民の方,と それに前向きに応えた横浜支社の力があって実現したことです.保存のために動いてくれた方々に感謝したいと思います.

今年新しく作られた横浜支社のスタンプにもちゃんと旧跨線橋支柱が描かれています.左のディーゼル機関車は,東急車輛で製造された新型車輛が甲種輸送のため,逗子駅の構内に姿を現したところと思われます.














