JR東海 浜松工場は東海道新幹線車両の全般検査(36ヶ月または120万キロ走行以内に行う定期検査)を担当する大工場。
かつて蒸気機関車検修時代から改修を続けていた工場も老朽化が進み平成22年から6年を超える大規模リニューアル工事進めていました。
その工事が概ね完了した事で、平成29年1月5日から全般検査を始めており、その開始した新ラインを実演含めての報道公開がありました。その様子を簡易的ではありますが、ご覧下さい。

リニューアル工事の概要
[建物の建替・補強]地震による新幹線の全般検査機能を長期に不通とならぬよう全体の7割を建替え、残りの既存の建物は補強し耐震性を向上させる(平成30年夏ごろ完成予定)
[効率的な検修ラインの構築]建物の配置の見直しで複雑な動きや配置だった車体や部品の検修ラインの1方向化を実現。 全般検査の日数を15日から14日に短縮し、より早く営業列車に戻れるようになる。
[最新機器導入]今まで人力だった作業を機械化し安全作業を実現。車両先頭部の研ぎ作業のロボット化は新幹線初。車体塗装も環境に優しい水性塗装とし日本初の水性塗装ロボットを導入。台車部品の寸法測定の一部を機械の自動測定により検査制度を向上しました。

前作業場への入場シーン。編成4両づつにしてモーターカーに押され入場。

暗い車内での作業もこのように照明を側窓から入れ明るく作業出来るようになった。

解体場にて。車体上げ作業は今までのクレーンからリフティングジャッキ変更された。
まず、定位置に車両を止める。

台車ごと一度持ち上げ、取り外し作業の後


車体をジャッキに固定して台車のみ下げ、さらにジャッキアップで「宙に浮く新幹線」となります。


その後、台車はアントにて台車検修場に向かい車体は仮台車にて作業が続く。暗い床下は下からの照明で明るく環境改善された。




台車検修場に運ばれ台車枠と車軸を分離後専用ラインにて進む。検修後台車を組み立て走行試験で完成する。


部品も部品検修ラインにて解体、清掃し、空制&電気関係の各検修を済ませ落成した機器は立体格納庫へ無人搬送機(AGV)にて収納されます。
この格納庫の全棚数は564個もあるとのこと。


塗装場では塗装の密着を良くする為に塗装する面に凹凸をつける研ぎ作業を人力から新幹線初のロボットによる作業に変更。6本のアームが色々な動きをしながらN700の複雑な前面に対応していきます。


こちらも機械化した塗装用ロボット。実演はありませんでしたが、油性から水溶性塗装に変更、そのため温湿度の管理の徹底させているとのこと。
他の車体部品の塗装も機械化しています。

車体艤装終了後トラバーサーにて組成に出場線へ運ばれます。

出場検査の後試運転が行われ営業へ。
新しい設備に新しい検修ラインで安全で快適な新幹線車両の提供が約束されました。
かつて蒸気機関車検修時代から改修を続けていた工場も老朽化が進み平成22年から6年を超える大規模リニューアル工事進めていました。
その工事が概ね完了した事で、平成29年1月5日から全般検査を始めており、その開始した新ラインを実演含めての報道公開がありました。その様子を簡易的ではありますが、ご覧下さい。

リニューアル工事の概要
[建物の建替・補強]地震による新幹線の全般検査機能を長期に不通とならぬよう全体の7割を建替え、残りの既存の建物は補強し耐震性を向上させる(平成30年夏ごろ完成予定)
[効率的な検修ラインの構築]建物の配置の見直しで複雑な動きや配置だった車体や部品の検修ラインの1方向化を実現。 全般検査の日数を15日から14日に短縮し、より早く営業列車に戻れるようになる。
[最新機器導入]今まで人力だった作業を機械化し安全作業を実現。車両先頭部の研ぎ作業のロボット化は新幹線初。車体塗装も環境に優しい水性塗装とし日本初の水性塗装ロボットを導入。台車部品の寸法測定の一部を機械の自動測定により検査制度を向上しました。

前作業場への入場シーン。編成4両づつにしてモーターカーに押され入場。

暗い車内での作業もこのように照明を側窓から入れ明るく作業出来るようになった。

解体場にて。車体上げ作業は今までのクレーンからリフティングジャッキ変更された。
まず、定位置に車両を止める。

台車ごと一度持ち上げ、取り外し作業の後


車体をジャッキに固定して台車のみ下げ、さらにジャッキアップで「宙に浮く新幹線」となります。


その後、台車はアントにて台車検修場に向かい車体は仮台車にて作業が続く。暗い床下は下からの照明で明るく環境改善された。




台車検修場に運ばれ台車枠と車軸を分離後専用ラインにて進む。検修後台車を組み立て走行試験で完成する。


部品も部品検修ラインにて解体、清掃し、空制&電気関係の各検修を済ませ落成した機器は立体格納庫へ無人搬送機(AGV)にて収納されます。
この格納庫の全棚数は564個もあるとのこと。


塗装場では塗装の密着を良くする為に塗装する面に凹凸をつける研ぎ作業を人力から新幹線初のロボットによる作業に変更。6本のアームが色々な動きをしながらN700の複雑な前面に対応していきます。


こちらも機械化した塗装用ロボット。実演はありませんでしたが、油性から水溶性塗装に変更、そのため温湿度の管理の徹底させているとのこと。
他の車体部品の塗装も機械化しています。

車体艤装終了後トラバーサーにて組成に出場線へ運ばれます。

出場検査の後試運転が行われ営業へ。
新しい設備に新しい検修ラインで安全で快適な新幹線車両の提供が約束されました。