4月20日に催された,箱根登山鉄道“2輛編成のアレグラ”こと3100形お披露目で入生田へ向かった日,“行き掛けの駄賃”とばかりに,小田急電鉄の開成と栢山の間へ立ち寄ってみた.
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現地に到着して最初に姿を見せたのが,いまや専ら地上線用となった1000形の,1095を先頭とする新宿行き.なんだか前照燈の色が変だと思ったら.LEDだった.
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振り返りざまに後部を見たら,森尾電機製の16粒タイプLED前照燈だった.元が角型シールドビームだから,違和感は少ない.

後部の前照燈を確かめるまでの間に編成中間を眺めていたら,4輛目と5輛目の間が,変.昨年の夏に中間運転台を撤去して10輛固定化した最初の編成だった.

2番目は3000形.ここでSE車を思い浮かべるのは,いくらなんでも時代錯誤が過ぎる.鋼製通勤車を淘汰するために大量に投入された,日本車両タイプのステンレス車である.
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なんの変哲もない3000形…ではあるのだけれど,5年ほど前から帯色が4000系と同じ,“インペリアルブルー”に変更されているのだ.それ以前,平成20/2008年3月からは新しいブランドロゴを車体に貼るようになったから,写真の新宿方先頭車が3264の編成は,新造後11年めにして2度目の外観変更ということになるだろうか.

1000形以降のステンレス車には“ロイヤルブルー”と呼ばれる青だったのだけれど,4000形で“インペリアルブルー”に変更され,それが在来車にも及びはじめているということなのである.インペリアルブルーのほうが,やや濃いように見えるのだけれど,ぱっと見たところでは大きな違いはなさそう…….

というところで,入生田へ向かう時間になった.
 前照燈のLED化は,日ごろ,地元の西武鉄道での推移に注目しているだけに気になるところ.そこで最近の小田急電車のスナップを検索してみたら,なんとその前日,外出の途中で立ち寄った南新宿駅横の歩道橋で撮影した4000形で発見してしまった.
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写真は小田原方先頭車4560.新宿方は4060の編成である.こちらはコイト電工製の最新型.新造時には丸いHIDの前照燈だったから,違和感はない.もしかしたら,元の前照燈形状に合わせてLED前照燈の形式を分けているのだろうか.

ちなみに,今年になってから僕が撮影した小田急電車では,ここにご紹介した2編成のほかに,1096,1064,1066の3編成が森尾電機製LEDに交換済みだった.2000形や3000形,ロマンスカーはどうなのか,これから観察してみる必要がありそうだ.
 ちなみに昨年の末に披露され,3月から営業運転に就役したEXEαは,森尾電機製の16粒角型である.