今年3月25日に営業運転を開始した西武鉄道40000系電車.その詳細は本誌4月号のMODELERS FILEで既にご覧いただいていると思うが,10月に入ってから新しい動きが見えてきたので,話題にしてみようと思う.

最初は,第3編成の登場.10月の13日から15日にかけて,川崎重工から甲種輸送で小手指へ輸送されることは追加情報としてウェブ版の“甲種・特大運行計画”(有料会員制です)でお伝えした.幸いにして予定通りに運転されて無事に到着し,営業運転開始はいつ?と思っていたら…….
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秋晴れに誘われて朝から西武沿線へ撮影に出掛けようと,まずは石神井公園のホーム端にたたずんでいたら,いきなり40000系が.石神井公園は通過の通勤準急の池袋行き.8時14分のことだった.


これまでは,この時間帯の池袋行きには充当されていなかったと思うのだけれど,前照燈の特徴から40000系だろうと見当はついたのでとっさに構えて撮影してみたら,やっぱり40000系だった,という次第.

いくつかポイントを移動しつつ,今度は秋津のホーム端…ホームでのウォッチングは,誰がなんといおう鉄道趣味の原点だと思う.安全さえ確保できるならば…に立っていたら,今度は……
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到着した所沢行きの準急が4000系だった.今日は40000系に縁のある日だなぁと思ったのだけれど,発車間際に車号を見たら“40103”.


あとでカメラのタイムスタンプ…便利になったものである.メモを取らなくても記録されるのだから…によれば11時16分.池袋を10時40分に発車する列車のようだ.これまでの4000系昼間運用より1本早い列車だった.
 ここでさきほど撮影した石神井公園での写真をモニターで確認してみたら…これもまた,フィルム時代にはあり得なかったこと…,40003という番号が.どうやらこの日が第3編成の営業運転初日だったようである.

 その後は12月号の編集追い込み作業に突入してしまったから,平日昼間に観察できるチャンスがなかった.だからまだ,[この列車に充当]という解を得られていないのだけれど,目撃情報によれば,これまでの朝だけではなく,午後の時間帯にも何往復かしているようだ.多分,運用は限定されているのではないかと思う.お楽しみは,これからだ.

もうひとつ,それは10月30日に西武鉄道から発表された“第11回キッズデザイン賞内閣総理大臣賞(最優秀)受賞を記念して40000系車両がヘッドマークを取付けて運転”のとおり,この電車としては初めてのヘッドマーク掲出となったこと.
 11月1日,小田急電鉄の記者会見を終え,都内での用事を済ませて自宅作業のために電車に乗ったらヘッドマーク付きの40101の編成だった.池袋を16時40分に発車する飯能行き準急である.思わず石神井公園まで乗ってしまったことである.
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石神井公園での接続待ちの合間に,ヘッドマーク取り付け状況を観察.上部は2本のステーで手掛けにに引っ掛けている.その手掛け,車体外寄りの取り付け座は車体から浮かされているというのを,恥ずかしながら初めて知った.

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下部は中央に太いステーを取り付けて台枠下部へ.流石にその裏を覗き込むことまではできなかった.

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ヘッドマーク全体.ちなみに本体もステーもアルミ合金製のようだ.


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そして今日の昼休み,駅前へ買物に出掛けたらヘッドマーク付き編成に遭遇.池袋着12時24分の準急である.LEDの文字が切れないようにと意識してシャッタースピードを落したら先頭が少し流れてしまった.乞うご容赦.


第4編成は11月号本誌の“甲種・特大運行計画”でお伝えしている通り,10日に兵庫を出発して12日には新秋津…小手指に到着する予定.あ,今週末ではないか.観に行ってこようか…….