この場所でも何度か紹介してきた、ジオラマ作家芳賀一洋氏と、その教室に集うメンバーによる展覧会。
最近は約一年半ごとのペースで開催されているイベントですが、ようやく本日伺うことができました。
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芳賀先生が近年メインにしているドールサイズ(1/12)の作品のほか、鉄道模型も手がけているメンバーも多いため、様々なスケールや作風の作品に触れることができます。

こちらは本誌でもおなじみ佐野匡司郎さんの新作、“百舌が枯木で…”(1/80)
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印象的なタイトルは、サトウハチローが戦時中に書いた歌から来ており、反戦の意味も込められた、当時を知る人にとっては印象深いものとのこと。作品は佐野さん自身が疎開していた地方の板葺きの家をモチーフとしています。

土壁や屋根、傍らの枯木など、確かな工作力にはいつ拝見しても唸らされます。
勝手戸越しに見える囲炉裏が赤く点滅する演出も。
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次の作品は、2014年4月号で木曽上松のΩループレイアウトを紹介した山野純一朗さんの、“給水塔”
(1/87,12mmゲージ)
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御自身の郷里に近い、四国は多度津の給水塔をモチーフとしたもの。四国では転車台や扇形庫などの鉄道遺産が近年まで多く残っていた印象がありますが、それでもここのところ消えゆくものが多いのだそうで、この給水塔も現在は上部が失われてしまったそうです。

ポイント部分にはTortoiseのスローアクションマシンが内蔵されており、将来は駅や機関区のセクションも…と夢が拡がります。
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さて、こちらは芳賀さんの作品“炭酸入りのレモネード”。(1/12)
長くパリに在住した著名な洋画家、荻須高徳氏の作品を下敷きにイメージをふくらませたそうで、絵画的な陰影や色彩の微妙な変化がなかなか素敵です。
店の内部には、飲料店らしくガラスや工具などが細かく並べられています。
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最後に、遠藤大樹氏の“宇宙船レッドドワーフ号”(1/??)
かつてBBCで制作され、日本でも放送されて人気を呼んだ、伝説のSFコメディに使われたセットを再現したもの。思いがけないところでの再登場に、すっかりツボってしまいました(笑)
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ご紹介が遅れたためm(_ _)m 会期は明日までとなってしまいましたが、是非お誘い合わせの上お越しください!


第14回 はが いちよう展&渋谷クラフト倶楽部展
2018/2/11(日)~2/17(土) 11:00~20:00 ※最終日は19:00まで
東京交通会館B1F ゴールドサロン
03-3215-7933(期間内会場直通)