11月30日から営業運転開始と発表された,相模鉄道JR東日本の相互直通運転.
 相模鉄道側は本誌5月号のMODELERS FILEでご紹介した12000系が“新宿方面”にやってくるわけだけれど,ではJR側はどうなのか.
 今年の早春には,川越車両センター向けのE233系7000番代が追加製造されている,という話が聞こえてきた.出掛けるたびに注意してはいたのだが,チャンスはそう簡単に巡ってくるわけもなく,昨日の夕方,都心での用事を済ませてから,新宿駅で少し粘ってみることにした……ら,めでたく遭遇することができただけではなく,在来編成の対応工事編成の様子も観察することができた.
DSCN4886
待った甲斐があって,17時ちょうどに大崎方面からやってきたハエ132編成.まず気づいたのは,1号車クハE232-7032の側窓に“防犯カメラ設置”のステッカーがないことである.
DSCN4888
続いて気付いたのは,10号車クハE233-7032の床下に新しい箱が加わっていること.表記は中間連結器.それにしても,やっぱり塗りたてピカピカの床下機器や台車は,見ていて気分がよいことこの上ない.

ちなみに在来編成はといえば,
DSCN4881
クハE232-7013の側面.防犯カメラ設置を示すオレンジ色のステッカーが貼られている.
DSCN4895
クハE233-7013.側面緑帯のJRマークの下に機器箱がない.

在来編成ではどうなっているか,やってくる編成をつぶさに観察していたら,クハE232-7001を先頭にして,トップナンバー編成がやってきた.
DSCN4903
連結面寄り台車のすぐ横に,真新しい箱と真っ白な表記が見える.

そしてこの編成の中間車,パンタグラフ部分の床下には,真新しい部品が取り付けられている.
DSCN4906
手歯止めとその受けである.そういえば反対側には取り付けられているのだろうか.今回は確かめることができなかった.

さきほどから気づいていたのだけれど,この編成でようやく撮影することができたというわけである.ちなみに未改造の在来編成は,
DSCN4901
手歯止めが,ない.写真はモハE233-7416.

ほかの機器もいろいろな対応がなされているのだろうが,とりあえず新宿で見ることができる海側(大宮に向かって左側)を,1時間ほど観察しての結果が,以上の通りというわけである.
 ちなみに防犯カメラは,おそらく全車輛に取り付けられ,1輛だけ特別にアピールする必要がなくなった,ということなのだろう.
 山側の床下に取り付けられている主制御装置や補助電源装置などが変化しているのか同じなのかは,手歯止めの有無とともに,次のチャンスに確かめたい…それはいつのことだろうか.