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さて,その第1回目は,久し振りの東京駅ステーションギャラリーのご紹介.
 4月23日から開催の“川端康成コレクション展”に合わせて,東京駅北ドームの回廊に,東京駅の歴史を解説する展示がスタートしたのだった.
 展示されているのは,“東京駅周辺ジオラマ三景”,“時代別の東京駅丸の内駅舎模型”,“創建時の階段ブラケット”,“月の満ち欠けを表現した回廊を支えるブラケット”,“戦災復旧時の接木式の木製梁”,“南北ドームの装飾レリーフ原型”.
 これらがドームを一周する回廊に,丁寧に展示されているのである.少なくとも5年間程度は常設,とのことで,ギャラリーの入場料範囲内だから,いつでも気軽にというわけにはいかないものの,ギャラリーの展示を観覧する際にはお忘れなく!というところだろうか.

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相変わらず賑わいを見せる東京駅北口.訪日旅行客向けのカウンターが設けられていることもあって,多くの国の言葉がドーム内に響き,ちょっと欧州のどこかのターミナル駅のような雰囲気も.

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最初はジオラマ.左端が創建時の“三菱ヶ原”がよくわかるジオラマ,続いて昭和39/1964年の東京駅.丸ビルと新丸ビルには“東京オリンピック1964”の看板が.裏側に回り込まないと見れないのが惜しいが.そして平成26/2014年.

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時代別の東京駅丸の内駅舎.こうやって並ぶと,辰野金吾のプランは,バルツァーの案を否定しつつも構成面では生かされていることがよく理解できる.

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戦災復旧工事に際して作製された木製の梁.大型材の入手が難しかったあの時代ならではの,短い部材を繋ぎ合わせて長い梁を実現した,工夫ぶりを目の当たりに観察することができる


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すっかり有名になった,干支のうちの8種をモチーフにしたドーム内レリーフだが,復原工事に際して製作されたレプリカのための,石膏原型が間近に見ることができる.その他に,再用されなかったメダリオンのオリジナルなども展示されている.

復元完成時の企画展に展示されたものが主体だが,久し振りにじっくりと観察してみれば,2年前には気付かなかったあれこれも発見できて,また印象が新たになること請け合い.機会を作って,ぜひ.

料金:川端康成展は大人1,000円 高・大生800円 中学生以下無料.以後は企画展によって異なりますのでお問い合わせください.※20名以上の団体は一般800円、高校・大学生600円 ※障碍者手帳等を持参の方は100円引、その介添者1名は無料
開館時間:10時から18時 ※金曜日は20時まで ※入館は閉館30分前まで
定休日:
月曜日(祝日の場合は開館 翌平日休館)および展示替え期間
電話番号:03-3212-2485


※ギャラリー内は写真撮影不可ですが,この回廊に関しては許可されています.

※2016.05.07:団体割引料金及び休館日訂正