芳賀一洋さんの主催するジオラマ教室「渋谷クラフト倶楽部」の作品発表会。
およそ1年半毎に催されているイベントですが、第15回目となる今回も有楽町の東京交通会館で開催中です。
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前回まではギャラリーの手前半分がクラブメンバーの作品、奥のj部屋が芳賀先生の作品となっていましたが、今回は先生の出品点数が絞られ、奥の一室にも生徒の作品が飾られています。
 いつも通り、1/12のドールサイズから16番・HOスケールまで様々な縮尺のジオラマが展示され、いずれも水準の高い見応えある内容です。
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渋谷クラフト倶楽部の古くからのメンバーである高谷俊昭さんのHOナローレイアウト。
 「杉山模型の車輛を走らせて楽しめるレイアウトがほしい」というコンセプトで製作され、8の字を折り畳んだ立体的なエンドレスにリバース線を複数配置した複雑な線路配置となっています。
 地面や山の明るい色彩が杉山さんの模型と良くマッチしていますね。
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もう一つ、会場で目を引いていたのがこちらのHOナローレイアウト。「或るレイアウト」と名付けられていますが、これはかつて趣味誌に発表されたレイアウトをメンバーの方々が引取り、山野、高谷、坂田さんの三人でレストアして整備したものだそうです。
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手を加えた箇所は主に線路周りで、オリジナルでは右手前の駅の下側にあった隠しヤードを撤去し、本線エンドレスも走行しやすいように整備したとのこと。シーナリー部分はほぼオリジナルのままで、木橋のかかる渓谷の表現や、背景の木々を針金から1本1本丹念につくりあげているところなど、約40年前に製作されたとは思えない素晴らしい仕上がりに目を奪われます。
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そして次は、造形作家としても活躍する山脇 隆さんの作品。SF映画のセットを思わせるようなデザインですが、細部まで恐ろしいほど作り込まれた魔窟のような建物は、一度見たら忘れられない強烈なインパクトがありますね。
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展覧会は今週土曜日まで。都心の立ち寄りやすい場所での開催であり、平日は20時まで開いていますので、仕事帰りや街歩きのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

第15回 渋谷クラフト倶楽部展
8/25(日)~8/30(土)
13:00~20:00(最終日は19時まで)
東京交通会館 B1F ゴールドサロン
03-3215-7933(期間内会場直通)