今週の火曜日,久し振りに京急電鉄線沿線に出かける必要が生じた.
用事そのものは順調に終わって,次の約束まで少し時間のよゆうができたものだから,電車を降りてからもホームでそのまま,往来する電車を観察してみることにした.
前回,足繁くこの駅に足を運んだのは2018年秋,都営地下鉄5500形デビューのころであった.だから少なくともそれ以降の施工ということになる.そしてこの日に見たステンレス鋼製の柵は“ぴっかぴか”というわけではなかったから,設置されてから1年は経っているような感じ……ということは,5500形撮影のあとすぐぐらいに設置工事が始まったのだろうか.念のため,その頃のホーム上で撮影した写真を眺め直して見たのだけれど,素人の目には準備工事の兆候すら感じられなかった.
……調べてみたら,京急電鉄から2016年12月22日付けで“2020年度までにホームドアを京急線主要5駅に設置します”というリリースが発表されていた.その5駅とは京急蒲田駅,川崎,横浜,上大岡,羽田空港国内線ターミナルのことである.加えて浦賀,小島新田,逗子の3駅については固定柵の整備を進めることとなっていた.
その後,2019年5月10日付けの“2019年度鉄道事業設備投資計画”の中で,京急蒲田,京急川崎,横浜,上大岡の各駅のホームドア設置と,品川駅への固定柵設置が発表されていた.品川駅の再開発…というより地平化にともなう再構築…による移転までは固定柵で対応ということになったのだろう.
ということで,5500形の時が,旧来の姿での最後の撮影となったわけである.
さて,いつもと変らずバラエティ豊かな電車が次から次へとやってくるこの駅は,まったく飽きることがない.全塗装の新1000形も数が増えたものだなどと感心していたら,何本かあとにも,グループの特徴のひとつである電球色のLEDを光らせた…電球色とはいえ,やはりそれまでのシールドビームとは明らかに光り方が違う…8連の新1000形もやってきた.
都営地下鉄5500形の時にも,そのあとの京成電鉄3100形の取材に際しても,さらに新京成80000形撮影に際して新京成線の新鎌ヶ谷付近でも,このグループ…正確には1177…1184以降…の新1000形を,地下鉄線や京成線の沿線で見たことがなかったからである.
もちろん,それほど頻繁に京成線や都営浅草線を訪問しているわけではないから,たまたま僕が遭遇しなかっただけなのかもしれないが.
とれいん2019年12月号MODELERS FILEでご紹介した京成電鉄3100形の稿の中で,“5編成ある3050形のうち4編成が3100形と同じ色遣いになる”と記した,そのうちの1本である.記事の時点では3052の編成が既に変更済みで,11月中には3054の編成も新デザインとなる見込みと記している.その3本目というわけである……発車を見送っていたら,入れ替わりに……
と,いうことで,本線仕様の外観となった3050形は3051編成ということが,消去法により判明したわけである.
僅か40分程度の滞在中に,これだけの顔触れを楽しむことができた京急品川駅のレポートであった.