今週は二題噺である.

昨日の夕方近く.四谷から早稲田を経由して新宿三丁目という,なんとも難しいルートでの仕事が連なっていた.その最初が東京地下鉄丸ノ内線の四谷駅というわけである.
 この駅に降り立つのは去年の春以来.新型車2000系が登場して間もない頃のことだっが.当時はまだ数本程度しか投入されていなくて,2000系に遭遇できれば,僕の心は幸運感に満ちたものである.1年ぶりの四谷はどう変ったのか.“少しの間たたずむ”を,ここでも実践してみた.

引き続いて02系がまだまだ主力の様子だけれど,それよりも気になったのが赤坂見附方のホーム先端.
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上屋が延長されたのはよいのだけれど,ホームは短縮され……立ち入ることができる範囲が狭くなったというのが正しい表現だが,その結果として,新宿方面行きのホームから,煉瓦積みが歴史を感じさせる旧御所隧道に飛び込んで行く総武線の電車を見おろすことができなくなってしまった…….写真は平成28/2016年11月17日の撮影である.

と,最初から本題を外れてしまった…….でも,そんな観察をしていたら,新宿方面から実にピカピカの2000系が姿を見せてくれた.
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02系初期の第6編成と並んだ2000系第21編成.4月に落成したばかりの最新編成だった.もう1/3以上が置き替えられたことになる.
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振り返ってみた第21編成.ピカピカの車体や足回りが夕日に映えて美しい.3号車(2300形)の妻板には誘導無線アンテナが見える….02系にはデジタル無線を装備しないだろうから,切り替えは全面置き替え後ということになる.


新宿三丁目で副都心線に乗り換えて東新宿へ.途中下車して用事が済めば楽だったのだけれど,世の中はそう甘くない.
 2階建のホームで思わず乗り間違えそうになりながら渋谷方面行きを待つ.
 やってきたのは東急電鉄5050系5065の編成だった.
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上のホームが渋谷方面行き,階段を降りると池袋方面行きホームである.改札は撮影者の背面の階段を上がったところにある.向かってくるのは東急5050系5065の編成.

最後尾に乗って運転室を眺めていたら,なんとなく風景が違う.確証は全くないのだけれど.なんか違う.
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なんだか右端の受話器が新しいのかそうでないのか…….

なにしろとっさの撮影,しかも地下トンネル内である.盛大に客室が映り込んでいるのはご勘弁を…それでも持っていた黒いカバンでガラス面を覆っているのだけれど.

で,もしやと思って新宿三丁目で降りてから屋根を見上げたら案の定…….
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屋根にアンテナが増殖している.それも逆L形ではなく円筒形が2本も!

相模鉄道乗り入れ対応に間違いなさそうである.東京地下鉄のデジタル無線対応も含めて,ということなのだろう.
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従来の逆L形アンテナはといえば,これも新型に交換されていた.これは帰宅後に思いっきり画像操作を行なった結果,判明したことであるが在来タイプのようにも見えます.今度,明るいところで再確認の必要がありそうです.

帰宅後に行なったことはもうひとつある.それは5050系在来車の運転台写真を確認すること.探してみたら5050系4000番代の第10編成…正確にはちょっとちがうのだけれど,副都心線乗り入れ仕様ということで保安装置は同じであるから.
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やっぱり運転台コンソール右側の主脇はひとつだけである.どうやら5065の編成に増設された受話器は,取り付けのためのコンソールそのものを取り替えたようである.長津田検車区 平成25/2013-4-6

今後は2022年度下期……ということは令和5/2023年春まで……に予定されている開業を目指して工事が行なわれている神奈川東部方面線の新線建設とともに,車輛面での準備も急ピッチで進むことになるのだろう.あと3年!きっと,あっという間にやってくるに違いない.

※2020.05.31:東急5065編成アンテナについて訂正