先週は東急5050系アンテナについて記した.
その観察のために西武池袋線を走る電車の屋根を見続けていたら,西武の2000系2063編成で,あれ?
狙っているとなかなか遭遇できないのが常.屋根を塗り替えた状態の編成全体を撮影することができたのは,6月12日の夕方の江古田駅だった.
とにかく屋根の塗装がピカピカ.通過してゆくのを見送っているかぎりでは空調装置もほとんどがピカピカ.そして通風器が見えない.
2000系の通風器については,これまでも2015年7月9日のここや同年8月13日,2016年2月11日,2017年8月31日のここなどで度々レポートしている.西武鉄道では近年,不具合の生じた通風器は現場の判断で撤去しているので,検査出場でもなくても数が減少するわけである.
今回の2063編成は屋根を塗りなおしているわけだから検査出場ということになるが,実は今年のはじめ,少なくとも4月はじめには撤去が完了していた……その時には撤去に気づかなくて,今回写真を再確認して“発見!”したという,お粗末.
江古田駅に到着する,4月9日夕方の保谷行き2063編成.先頭のクハ2063の屋根に通風器は見えず,空調装置もCU721に取り替えられている.
この2063という編成は,いまや池袋線の8輛編成2000系では唯一の存在となった,字幕式の列車種別・行先表示装置を備えた編成であり,パンタグラフの数が多いままでもあるから,注意してはいたつもりだけれど,屋根の塗装が新しくなるまで,変化に気づいていなかったのは,まことに迂闊なことであった.
6月18日の夕方に練馬の駅で出会った2063の編成.池袋方先頭車の2064は数年以上前から通風器を撤去している.
空調装置も,通風器と同じように,主要な検査とは別のタイミングでの交換が頻繁に実施されている.だから特段不思議なことではない.
例えばこの2063の編成,昨年2月現在では所沢方先頭車のクハ2063が国鉄AU75とほぼ同形のCU72D1,続くモハ2163が上面と側面との境界に丸味がつきクレーン吊り上げ用フックが手摺状になって側面に小さい点検蓋がついたCU72D2,その他の6輛がCU721だった.
ただ,昨年の秋頃…今思えば通風器が撤去された頃…,クハ2063がCU72D1を積んでいるように見えたので,あれ?と思ったような記憶もある.けれどその頃には20000系のLED前照燈に夢中だったようで,2063編成の写真を撮ってないので,確たることはいえないのだけれど.
なおCU72,CU721系の詳細は本誌の2011年9月号や2017年1月号MODELERS FILE 4000系や同年12月号MODELERS FILE 9000系に詳しく記されている.
屋根が綺麗だから列車無線アンテナ?と思ったら,それは在来のままだった.でも,ほかの2000系では新型アンテナへの交換が進んでいる.
写真をお目にかけるのは2189の編成.本格的な更新工事は行なわれていない.
この新型アンテナの2000系への取り付け具合については昨年1月24日のここに記している.併せてご覧いただければ幸い.
6月24日に練馬駅で撮影した2089編成.池袋行き.屋根には新型の逆L字形アンテナ,車掌室には棒状アンテナが取り付けられている.
締めくくりに,2019年2月に保谷で撮影した2063編成をお目に掛けよう.クハ2063の屋根には通風器があり,空調装置はCU72D1のままである.
それにしても,いつまでもあると思うな通風器と旧型空調装置…あれ?
その観察のために西武池袋線を走る電車の屋根を見続けていたら,西武の2000系2063編成で,あれ?
狙っているとなかなか遭遇できないのが常.屋根を塗り替えた状態の編成全体を撮影することができたのは,6月12日の夕方の江古田駅だった.
とにかく屋根の塗装がピカピカ.通過してゆくのを見送っているかぎりでは空調装置もほとんどがピカピカ.そして通風器が見えない.
2000系の通風器については,これまでも2015年7月9日のここや同年8月13日,2016年2月11日,2017年8月31日のここなどで度々レポートしている.西武鉄道では近年,不具合の生じた通風器は現場の判断で撤去しているので,検査出場でもなくても数が減少するわけである.
今回の2063編成は屋根を塗りなおしているわけだから検査出場ということになるが,実は今年のはじめ,少なくとも4月はじめには撤去が完了していた……その時には撤去に気づかなくて,今回写真を再確認して“発見!”したという,お粗末.
江古田駅に到着する,4月9日夕方の保谷行き2063編成.先頭のクハ2063の屋根に通風器は見えず,空調装置もCU721に取り替えられている.
この2063という編成は,いまや池袋線の8輛編成2000系では唯一の存在となった,字幕式の列車種別・行先表示装置を備えた編成であり,パンタグラフの数が多いままでもあるから,注意してはいたつもりだけれど,屋根の塗装が新しくなるまで,変化に気づいていなかったのは,まことに迂闊なことであった.
6月18日の夕方に練馬の駅で出会った2063の編成.池袋方先頭車の2064は数年以上前から通風器を撤去している.
空調装置も,通風器と同じように,主要な検査とは別のタイミングでの交換が頻繁に実施されている.だから特段不思議なことではない.
例えばこの2063の編成,昨年2月現在では所沢方先頭車のクハ2063が国鉄AU75とほぼ同形のCU72D1,続くモハ2163が上面と側面との境界に丸味がつきクレーン吊り上げ用フックが手摺状になって側面に小さい点検蓋がついたCU72D2,その他の6輛がCU721だった.
ただ,昨年の秋頃…今思えば通風器が撤去された頃…,クハ2063がCU72D1を積んでいるように見えたので,あれ?と思ったような記憶もある.けれどその頃には20000系のLED前照燈に夢中だったようで,2063編成の写真を撮ってないので,確たることはいえないのだけれど.
なおCU72,CU721系の詳細は本誌の2011年9月号や2017年1月号MODELERS FILE 4000系や同年12月号MODELERS FILE 9000系に詳しく記されている.
屋根が綺麗だから列車無線アンテナ?と思ったら,それは在来のままだった.でも,ほかの2000系では新型アンテナへの交換が進んでいる.
写真をお目にかけるのは2189の編成.本格的な更新工事は行なわれていない.
この新型アンテナの2000系への取り付け具合については昨年1月24日のここに記している.併せてご覧いただければ幸い.
6月24日に練馬駅で撮影した2089編成.池袋行き.屋根には新型の逆L字形アンテナ,車掌室には棒状アンテナが取り付けられている.
締めくくりに,2019年2月に保谷で撮影した2063編成をお目に掛けよう.クハ2063の屋根には通風器があり,空調装置はCU72D1のままである.
それにしても,いつまでもあると思うな通風器と旧型空調装置…あれ?