今日7月23日,箱根登山鉄道鉄道線の全線が復旧し,始発電車から通常の営業運転が再開された.
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始発電車には既に30名ほどの乗客があったそうだが,僕が現地に辿り着いた頃には,お客さんの数は完全に“日常”だった.上大平台信号場に到着する強羅行き108の編成……この運転再開に合わせて平成20/2008年来の“金太郎塗り”を在来塗装に変更している……隣りの箱根湯本行きは1001…1002の編成.

108の塗装が変更になったのは5月末のことだったそうで,試運転では姿を見せていたものの,営業運転は,もちろん今日が初日.この108が塗装を変更するのは,何度目のことだろうか.相棒の109は,引き続いて緑一色である.

昨年9月号で箱根登山鉄道最後の吊り掛け式電車たちを特集した,その直後の大災害だったものだから,本当にショックだった.加えてきのうの夜の東京の天候の荒れっぷりといったら,もう.大いに気を揉んで,なかなか寝つけなかった…….でも,やってきた箱根はさほどの様子もなく,安心したというか,ちょっと拍子抜けだったというか.
 加えて,あろうことか(!)10時を過ぎるころには少し日も射すという回復ぶり.
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そしてやってきた祝賀電車.1003+2202+1004の編成.平成20/2008年の同鉄道120周年祈念行事の一環として,昭和59/1984年に新造された当初の色に戻された編成である.

久し振りの新造車として登場した“ベルニナ”こと1000形も,登場してから39年.この第2編成も車齢36年を数えているということになる.うむ.
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続行の電車で祝賀電車を追い掛けたら,強羅駅前で記念の式典が行なわれていた.写真は挨拶を述べる黒岩祐治神奈川県知事.

時節柄,規模は控えめにということだったようだが,知事ばかりでなく,国土交通省大臣も自ら駆けつけるという力の入りようであった.
 そういえば強羅駅周辺の人出の多さはなんということだろう.なんだか去年以前に,ほぼ完全に戻っているような気がした.日本に住んでいる人たちかもしれないが,外国人観光客も少なからず含まれているし,国道を走る車にも遠来の人たちが多かったようである..
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最大の山腹崩落現場である蛇骨(じゃこつ)橋付近.橋梁は鉄桁をやめて有道床構造にしたようである.詳しい構造は,車窓からではよくわからないが.

そして夕方近く,振り出しに戻るが如く,再び上大平台信号場を訪れたら,3003の強羅行きと2006の箱根湯本駅の,“ほぼ同時到着”風景を見ることができた.
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もうちょっと絞りこめば2006が鮮明になったかもしれないが,そうすると全体が平板な印象になるような気もするし…….難しいなぁ.

7月も下旬だというのに乗客も乗務員も,みんながマスク姿という異様な風景から,いつ,僕たちは解放されるのだろうか.その日が一日も早くやってくることを願いつつ,今日は箱根の山をあとにしたことである.

※2020.07.29:1000形電車愛称訂正