西武鉄道新宿線にドラえもんが登場した.名付けて“DRAEMON-GO!”.
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上石神井車両基地で開催されたお披露目式.テープカットに臨むのは,右から喜多村樹美男 西武鉄道代表取締役社長,梅澤道彦 シンエイ動画代表取締役社長,伊藤善章 藤子・F・不二雄プロ代表取締役,岩上 宏 西武鉄道上石神井駅管区長.ドラえもんは,残念ながら雨天のため欠席となった.


ラッピングされた電車は30000系8輛口の第1編成である38101.
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側面はドラえもんのテーマカラーであるブルーに覆われ,正面と側扉が“顔”に仕立てられた.側扉は1枚おきである.
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その側扉.窓が目玉,その下に赤い鼻,左右にヒゲ,そして鈴と赤いリボンが,直線的にデザインされていて,すっかりこの電車に融け込んでいる.ラッピングと関係あるのかないのか,車号の書体が変化しているのにも気付く.
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先頭車の乗務員扉脇には“50th”文字とドラえもんが.これはコミック連載開始から50周年を迎えた記念のロゴマークである.

お楽しみはまだこれから.客室に入ってみれば……
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一面のドラえもんである.腰掛の表地や吊り手は“ドラえもん色”のブルーに装いを改めている.袖仕切りには,有名なタケコプターをはじめとする各種ひみつ道具を駆使している,さまざまなドラえもんが描かれている.さて,左に見えるドラえもんがもぐりこもうとしている穴は,なんでしょうか.

数え切れないほどのドラえもんのひみつの道具のなかで,もっとも知られているのは,なんといっても,どこでもドアだろう.これが登場しないわけはないのだがと思ったら……なんと!
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“どこでも貫通扉”だった.反対側からみれば,ちゃんとドラえもんの背中が描かれている.

車内幕板や天井の中吊り広告も,もちろんドラえもんづくしである.そのテーマは,11月20日からの公開が決定したアニメ新作“STAND BY ME ドラえもん 2”.大人になったのび太としずかちゃんの結婚を巡るラブストーリーも織り込まれているという.

この電車の楽しみは,まだ終わらない.
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腰掛の背摺に4次元ポケットがプリントされていて,あたかもドラえもんのひざの上に座っているような気分を味わうことができるのである.

まったく至れり尽くせり.なおこの表地には,クラボウが商品化している抗菌・抗ウィルス機能繊維加工技術“CLEANSE(クレンゼ)”を取り込んだ,住江織物製のモケットが採用されている.

さてこの30000系38101編成,今日,10月8日の夕方から営業運転に就役している.明日以降は一般の運用に組み込まれ,主に新宿線,拝島線,多摩湖線で使われることになっている.
 スマートフォンをお持ちの方なら,“西武線アプリ”の中の列車走行位置画面で,運転中のこの編成の現在位置や列車種別,行先などを確認することができる.もちろん,仕業に就いている時に限るが.
 運行期間は今のところ,“当面の間”とだけ発表されている.今後の動向が気になる…….
 なお,9月3日付けのここで写真をお目にかけた,池袋線の40000系40151編成に施されている“映画ドラえもんのび太の新恐竜”ラッピングは,予定通り10月中旬で終了するとのことである.