先週,“西武鉄道小手指車両基地に後部標識板を装着した10000系電車がいるよ”という知らせがあった.側窓には発駅が新秋津で着駅が魚津という車票が貼られているという.この春に池袋線から引退した10000系が,どこかへ譲渡される……魚津といえば,富山地方鉄道だろうか.ということで,発日として記されていた日曜日に,新秋津へ出かけてきた.
10000系の番号は新101系方から順に
10102+10606+10206+10106……あれ?10102って……わざわざ方向転換して組み込んでいることになる.中間の2輛は,どちらもパンタグラフ付きの電動車である.10206には補助電源装置や電動空気圧縮機,パンタグラフを取り付け,10606は主制御装置とパンタグラフを備えているから,これで電動車1ユニットということになる.主制御装置は10,506にも取り付けられていたわけだから,そっちでもよかったのではないかとも思うが,なにかの理由があってのことだろう.
両先頭車はトイレを備えていることは共通ながら,西武秩父・池袋方先頭車だった10706は普通のトイレであり,飯能方先頭車である10106と10102のトイレは車椅子対応トイレであるという違いがある.それよりなにより,側扉の数が,前者は1枚で後者は2枚という,大きな相違点がある.譲渡先での使い勝手を考慮したものだろう.
発車までには,まだ間がありそうだったので,東所沢へ先回りして.駅の出外れの陸橋で通過を待ち構えることにした.
既に何人かの同好の士が待ち構えていたが,実に穏やかで和気藹々,雑談しながら列車を待った.
やってきた10000系4輛.10000系がよく見えるように考えたのと,架線柱の処理に悩んだ末で決めたポジションだったが,細いケーブルが車体に掛かってしまった…….
それっと道を渡って(もちろん,クルマや人の往来を確かめて,安全に)見送る.新秋津で進行方向が変っているから,手前は10106ということになる.
着駅が魚津ということは,譲渡先は富山地方鉄道であることに間違いなく,実際,魚津からは富山地方鉄道の電車に牽かれて稲荷町の車庫に搬入されたとの目撃情報を得ている.
富山地方鉄道には初代レッドアローの5000系が譲渡されて16010系として活躍しているから,四半世紀ぶりの再会を果したことになる.
これからこの4輛はどのように整備されることになるのだろうか.いまのところ富山地方鉄道からはなにも発表されていないので,真実は不明である.
けれど,5000系改め16010系の前例,そして現地の輸送事情を考慮するならば4輛そのままでの使用は考えづらい.
2輛の電動車のうちどちらかは,パンタグラフを含めて電気関係部品を,どちらかの先頭車に移植しての3輛編成となるのではないか.それとも,中間車の機器類を両先頭車に移植しての2輛編成化だろうか.
あるいは……まさかまさまの妄想として,中間電動車の片側に運転室を新設しての2輛編成化はないだろうか.別編成の電動及び制御機器が別送で富山に送り込まれている必要があるし,車端部にある側扉の移設または車体延長が必要になる.まぁ,現実的ではあるまい.
トイレは,16010系でも使用されていないので閉鎖,または撤去されるだろうか.
形式はどうだろう.同社では通常,電動車の出力にちなんだ数字が充てられることになっている.ということは,種車の主電動機をそのまま使うとなれば,定格150kWだから換算で200馬力.ということは初の2万番代,20000系となるのか?こちらも興味津々である.
僕が(多分)西武線内で記録することができた10000系第2編成の飯能方先頭車10102.今年3月1日の夕刻,飯能行き“むさし23号”の先頭に立って練馬高野台を通過する勇姿である.
新101系の全電動車編成263に牽かれた10000系4輛は既に停車していた.
10000系の番号は新101系方から順に
10102+10606+10206+10106……あれ?10102って……わざわざ方向転換して組み込んでいることになる.中間の2輛は,どちらもパンタグラフ付きの電動車である.10206には補助電源装置や電動空気圧縮機,パンタグラフを取り付け,10606は主制御装置とパンタグラフを備えているから,これで電動車1ユニットということになる.主制御装置は10,506にも取り付けられていたわけだから,そっちでもよかったのではないかとも思うが,なにかの理由があってのことだろう.
両先頭車はトイレを備えていることは共通ながら,西武秩父・池袋方先頭車だった10706は普通のトイレであり,飯能方先頭車である10106と10102のトイレは車椅子対応トイレであるという違いがある.それよりなにより,側扉の数が,前者は1枚で後者は2枚という,大きな相違点がある.譲渡先での使い勝手を考慮したものだろう.
反対側にはEH200-13が連結済みだった.
発車までには,まだ間がありそうだったので,東所沢へ先回りして.駅の出外れの陸橋で通過を待ち構えることにした.
既に何人かの同好の士が待ち構えていたが,実に穏やかで和気藹々,雑談しながら列車を待った.
やってきた10000系4輛.10000系がよく見えるように考えたのと,架線柱の処理に悩んだ末で決めたポジションだったが,細いケーブルが車体に掛かってしまった…….
それっと道を渡って(もちろん,クルマや人の往来を確かめて,安全に)見送る.新秋津で進行方向が変っているから,手前は10106ということになる.
着駅が魚津ということは,譲渡先は富山地方鉄道であることに間違いなく,実際,魚津からは富山地方鉄道の電車に牽かれて稲荷町の車庫に搬入されたとの目撃情報を得ている.
富山地方鉄道には初代レッドアローの5000系が譲渡されて16010系として活躍しているから,四半世紀ぶりの再会を果したことになる.
これからこの4輛はどのように整備されることになるのだろうか.いまのところ富山地方鉄道からはなにも発表されていないので,真実は不明である.
けれど,5000系改め16010系の前例,そして現地の輸送事情を考慮するならば4輛そのままでの使用は考えづらい.
2輛の電動車のうちどちらかは,パンタグラフを含めて電気関係部品を,どちらかの先頭車に移植しての3輛編成となるのではないか.それとも,中間車の機器類を両先頭車に移植しての2輛編成化だろうか.
あるいは……まさかまさまの妄想として,中間電動車の片側に運転室を新設しての2輛編成化はないだろうか.別編成の電動及び制御機器が別送で富山に送り込まれている必要があるし,車端部にある側扉の移設または車体延長が必要になる.まぁ,現実的ではあるまい.
トイレは,16010系でも使用されていないので閉鎖,または撤去されるだろうか.
形式はどうだろう.同社では通常,電動車の出力にちなんだ数字が充てられることになっている.ということは,種車の主電動機をそのまま使うとなれば,定格150kWだから換算で200馬力.ということは初の2万番代,20000系となるのか?こちらも興味津々である.
僕が(多分)西武線内で記録することができた10000系第2編成の飯能方先頭車10102.今年3月1日の夕刻,飯能行き“むさし23号”の先頭に立って練馬高野台を通過する勇姿である.