R116

京都市電北野線を振り返る

◆京都電気鉄道電車の歴史解明 
明治28/1895年に,わが国で初めて営業運転を行なった電気鉄道として記憶される京都電気鉄道.
 最初は京都と伏見を結ぶ約7㎞で,その後順次,洛内に路線が建設されました.その多くは,大正7/1918年に京都市へ買収された後に整理統合されましたが,堀川線あるいは北野線と呼ばれる路線とそこを走る電車が昭和36/1961年まで明治大正の面影を残したまま走り続けたのでした.
 鉄道趣味人からは“N電”とも愛称されたこの路線を走った電車の中から,平安神宮に保存されている2号電車が,9月30日付の官報で告示された通り,路面電車としては初めて,国の重要文化財に指定されました.
 しかし京都電気鉄道という会社と,保有した電車については,これまで不分明な部分が多く,その実態は謎に包まれていました.そこで“レイル”では,この機会に,京都在住の方々及び,関係諸機関からご協力を得て,それらの解明を企画したのでした.
 路線の歴史的経緯についての解説はもちろんのこと,京都電気鉄道から京都市に引き継がれた電車の番号及び仕様の一覧が表にまとめられました.車体や台車などの組立図も掲載することができました.いずれも初公開です.
 そして今回指定された2号電車を含め,明治期から廃止に至るまでの,多くの電車と沿線風景の貴重な写真を,ふんだんにお目に掛けます.

京都市電北野線…N電に関する資料の決定版です.ぜひお手元に!

2020年10月21日(水)発売   定価:本体3,600円+税 

eshumi-kounyu
amazon