2027年に東京⇔名古屋開業を目指すリニア中央新幹線。
2020年10月19日、2020年8月より山梨リニア実験線車両の超伝導リニアL0系に改良型試験車が投入され、その報道公開へ参加してきました。簡単ですがご紹介いたします。7両編成中東京方2両(6・7号車)が今回の新型で、従来のL0系(1~5号車)の3・4号車も紹介され車内の新旧比較も可能に…。
外観の変化は前照灯と前方確認カメラの位置を鼻先から上部への変更。ノーズは丸みを帯び空気抵抗を下げる先頭形状の最適化がされました。
7号車
6号車
それぞれの車内の全景。
上から改良型先頭車(7号車)、改良型中間車(6号車)、従来型中間車(4号車)
それぞれ天井のLED照明と形状に違いがあり、
7号車は間接照明、継ぎ目のない膜内装天井
6号車は高照度直接照明、吸音パネル凹凸形状の天井
4号車は直接照明、アルミパネルの平滑形状の天井
小荷物は座席の下へ。テーブルとドリンクホルダー付
シートは従来より幅+22mm奥行+40mmになったバケットシートでリクライニングも背ずり単独から座面連動に変わりました。肘掛にはコンセントとしてUSBポートが2個づつ追加されています。
荷物置き場は通常の荷棚のほか、全座席下に小型向けの収納(網付)と大型荷物棚を車両妻部に確保されています。乗降口
A
今回42.8kmの実験線で、500km/hの試乗を2往復体験。ほぼトンネルなので車窓はあまり見えないが、前方確認カメラからの映像と速度表示で実感は可能でした。
Aが改良型カメラ、Bが従来型カメラ。
走行中、少々揺れは感じたけれど、天井などの消音効果?はあったと思います。外はあいにくの雨模様でしたが、外観も車内もじっくり観察出来た有意義な報道公開でした。
おまけ。取材終了後、リニア展望台へ…。夜霧の走行シーン
撮影:松本正敏