山手線電車に乗ると必ず目を向ける,原宿駅宮廷ホームの様子が変だった.先週のここで記した宮下公園へ向かう途上のことである.
 すぐさまホームに降り立って観察することにしたのだけれど,そのホームも,しばらく見ないうちに様変わりしていた.外回りと内回りのホームが分離したのは,もちろん承知してはいたが,その内回り電車ホームに大きな柵が設けられていたのである.
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なんのための柵かと思ったら,元の外回り電車用スペースに安全確保策を講じているようであった.工期は2021年夏頃まで,とのことである.

それより気になるのは,宮廷ホームを囲っているフェンスである.
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下草の繁茂が著しいが,それはかなり以前から見られたこと.新設された柵の手前に軌陸車が留置されているのも,なんとなく見慣れた光景.一時期,ずっと点燈していた上屋内の照明が消えているのは,大いに気掛かりな材料といえる.でも信号機は撤去されていない.

もっと近づいてみれば,詳しい様子が判明するかもしれないと思い,竹下口から表に出てみた.
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しっかりしたコンクリート製の基礎の上に,柵は建てられていた.仮のものではなさそうである.

あまりのぞき見するのも,いかがなものであるかとは思うが,出入口から垣間見たところによれば,構内には建設資材が置かれ,プレハブの詰所あるいはそれに類する建物を見ることができた.なんらかの工事の拠点として活用されているように思える.
 線路は,柵の外側では下草が生い茂っているのに対して,内側は,それなりに手入れされている風情であったこと.

そんなことを観察して,ちょっと安心して駅に戻った.改札に入る前に観察するべきは,旧本屋解体の進み具合である.
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建物全体がネットに覆われてしまい,まさに工事たけなわの様相を呈していた.駅前の道路から建物の様子をうかがうことは,既に不可能となっていた.
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風見鶏は健在であったが,その付近の屋根上では,ロープを掛けてなにやら作業中.撤去は時間の問題かもしれない.

ちなみに,ひと月前,10月16日の状況は以下の通り…….
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道路側にはネットが全体に掛けられていた.
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線路側に回ってみれば,解体作業は南端部分で進んでいるものの,主要部分はまだ手が付けられていなかった.

次のひと月で,作業はどのぐらい進むだろうか.

宮下公園での撮影を終え,駅の近くでの用事を済ませての帰り道,外回りホームに降りたってみた.これまでは正月以外には立ち入ることができなかったエリアである,
 そこで見ることができた風景は…….
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山手線内回り電車.E235系第38編成.手前の線路上に置かれた作業道具が気にはなるが,まずますの編成写真をスナップ撮影することができた.
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そして山手貨物線を南下する相模鉄道12000系第4編成.標準レンズで10輛編成をフレームにおさめることが可能である.ちょっと横長の写真になるけれど,作業道具はトリミングで充分にかわすことができる.

一方で,山手線外回り電車の撮影は,ほとんど正面(編成後尾)しか捉えることができなくなってしまったのが,ちょっと残念.何度かかよっているうちに,もっといいアングルを見出すことができるかもしれない…そういう発見ができることを期待しよう.