『鉄道物語』 マイブックでつづる鉄道写真家17人の写真展が東京銀座で開催されていますので初日におじゃましてきました.

株式会社アスカネットのオリジナル写真集製作サービス『マイブック』を使用した作品が展示されており,会場内はパネル展示の写真展とはまた違った雰囲気になっています.
JRPSの17人の会員がそれぞれオリジナルの写真集を製作され,2冊ずつテーブルの上に展示されており,自由に手に取って見ることができます.1冊30 ページ以上の写真集は,見ごたえがあります.これだけの写真点数を,もしパネル展示するとすれば,とても広い会場を必要とします.また,手に取って見られ るという点は,プロの写真家をより身近に感じられました.

ショールームから2Fの会場への階段の途中にはJRPS会員さんのおおきな写真が迎えてくれます.写真は松本正敏カメラマン(松本カメラマンの写真は右中段のEH500の写真です)

どの写真集もボリュームたっぷりで,丁寧に見ているとあっという間に時間が経ってしまいます!
株式会社アスカネットの代表取締役 福田幸雄さんはもとフォトグラファー.
“手軽に自分の写真集を出せたら”というご自身の夢をかなえるべく,長年の試行錯誤の結果この『マイブック』の技術を実現されました.
写真集の作り方はいたって簡単.専用の“MyBook Editor”というアプリをダウンロードして,あとはjpg画像をドラッグ&ドロップして流し込んでいくだけ.
実際,松本カメラマンが製作している作業を見させてもらったのですが,とても直観的でレイアウトの自由度も高く,レイアウトの仕上がり確認のページはちゃんとノド(本の綴目の部分)にうっすら影が入っていたりと,至れり尽くせりです.
詳しくは『マイブック』のサイトをご覧ください.
株式会社アスカネットのホームページでは写真集が1冊1冊出来上がっていく工程が動画で見られます.会場でも同じ映像が流れていましたが,思わず見入ってしまいました.
もちろん題材は鉄道写真でなくてもOKなので,模型を作られる方でしたら,製作工程の記録を1冊の本にしてみるなんていうのもよいかもしれませんね.

会場は小さなスペースながら,展示枚数は他の写真展とは比べ物にならないほど多い. 写真:前里 孝

今回,会場となったのはEIZOガレリア銀座.高品質モニターメーカー『株式会社ナナオ』のショールームです.デザイン・印刷や医療現場での画像表示に多く使われているモニターです.写真:前里 孝
『マイブック』の印刷・製本の現場では色再現性の高い,EIZOのモニターとキヤリブレーション技術が使われていることから,今回のコラボ企画が実現したとのことです.
EIZOのモニターは私も現在の仕事を意識するするようになってから憧れのモニターであり,画像補正の勉強のためにと,お給料を貯めてCRTモニターを購入し,長らく愛用していました.
会場には今回のフォトブック製作の際に入稿されたデータがEIZOのモニターに映し出されています.写真集とモニターでの映像を見比べてみるのも新しい発見があるかもしれません!
デジタルカメラが主流になった現在,「モニター上で見た色味とプリントアウトした色味が異なってしまい悩んでいる」という経験をされた方は多いのではないかと思います.
そもそもモニターはRGBの“光”を使って再現され,印刷はCMYKの“インク”を使って紙の上に表現されますが,RGBよりもCMYKの方が色再現領域が狭いため,こういったことが起こります.さらに印刷される“紙”の銘柄もそれらを大きく左右します.
この写真展の特徴は人気鉄道写真家の写真を身近に感じられることはもちろん,自分のオリジナル写真集が私にも手軽に作れるんだ!という素晴らしい発見があります.さらに上記の色再現に関する悩みを解決するためのヒントが得られる一歩進んだ写真展になっています.
会期は9月10日(土)まで.是非皆様も足をお運びください
なお
マイブック製作に関するセミナーが
9月2日(金)16:00〜18:00 9月 3日(土)13:00〜15:00
9月9日(金)16:00〜18:00 9月10日(土)13:00〜15:00
に行われます
セミナーのお申込みは予約制です
詳しくはEIZOのサイトをご覧ください
※このブログに掲載した会場内の風景は許可を得て撮影したものです